★10月開催!WBA世界Lヘビー級挑戦者決定戦〜ブアッツィVS.アゼーズ戦/英国/No.1394 | ◆ ボクシングを愛する猫パンチ男のブログ ◆

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《WBA世界Lヘビー級挑戦者決定戦》
開催日:10月21日(日本時間22日)
開催地/会場:英国ロンドン/The-O2・アリーナ




WBA世界Lヘビー級1位・WBO1位・WBC2位
ジョシュア・ブアッツィ(30=O/GBR)
VS.
WBA世界同級2位・WBC3位・WBO3位
ダン・アゼース(34=O/GBR)


英国で特に人気の高いライトヘビー級は無敗同士による対決で盛り上がっているようです。当初は8月19日(日本時間20日)にThe-O2・アリーナで対戦予定だったが、会場が別イベントで確保出来ず代替会場をイースト・サセックス州にあるブライトン・センターに変更されることになった。しかし、チケット予約が予想以上に殺到してキャパ4千人収容の会場では賄い切れないと判断して延期に踏み切っていた。両選手への期待の表れでもあり嬉しい悲鳴だったようだ。結局、当初の予定会場だった2万人収容出来るThe-O2・アリーナの空きを待って10月21日(日本時間22日)に変更となった。

全勝同士Lヘビー級王座への挑戦権争奪戦!

〈ジョシュア・ブアッツィ〉
ジョシュア・ブアッツィはガーナ生まれで9歳の時、両親や姉と共に英国へ移住してその後、英国籍を取得した。
アマチュア時代は歴史あるABA英国選手権のLヘビー級に出場して2014年度〜15年度と連覇。その後は欧州選手権で銅メダル獲得。2016年のリオ五輪でもLヘビー級で銅メダルを獲得すると英国に留まらず欧州圏で知名度を上げた。そして、アマチュアを退くとプロ転向表明後に鳴り物入りで英大手マッチルーム・ボクシングとプロモート契約を交わした。(現在はBOXXERと契約)
2017年7月1日、Lヘビー級の6回戦をカルロス・メナ(スペイン)と対戦すると僅か2回TKO勝ちのプロデビューを飾った。
連勝して7戦目となった2018年7月28日、WBAインターナショナル・Lヘビー級王座決定戦をアンドレアス・ポークメイコ(ラトビア)と戦い僅か初回1分51秒のTKO勝ちで地域王座ながら初タイトルを手にした。その後は途中にBBBofC英国王座も獲得するなど連戦連勝でWBAインターナショナル・Lヘビー級王座は6度の防衛に成功した。
直近3試合は無冠戦も中堅やホープをことごとく退け3戦全勝(1KO)とノックアウト勝ちは途切れたが無敗をキープ。現在、主要4団体全ての世界ランキング上位にいる。

ジョシュア・ブアッツィのこれまでのファイトぶりをハイライトでどうぞ!(6分49秒)



〈ダン・アゼース〉
地元ロンドン出身のダン・アゼースはアマチュア時代にオリンピックとは縁がなかったがABA英国南部地域選手権で2011年度〜13年度にかけLヘビー級で3連覇。また2013年度のボックス・カップ・トーナメントでも同級で優勝している。
2017年12月2日、Lヘビー級4回戦をダニエル・ボリソフ(ブルガリア)と戦い4回(40ー33)の大差判定勝ちデビューを飾った。連勝して9戦目の2019年7月20日、BBBofC英国南部Lヘビー級王座決定戦でチャーリー・ダフィールド(英国)と対戦して6回TKO勝ちで初のタイトル獲得に成功。しかし、この王座は防衛せず返上した。
11戦目の2019年12月14日、BBBofCイングランド・Lヘビー級王座決定戦をローレンス・オスエケ(英国)と対戦して10回3ー0判定勝ちで王座獲得に成功。2度防衛後に王座を返上。
15戦目の2021年11月20日、BBBofC英国Lヘビー級王座決定戦でホージア・バートン(英国)と対戦して7回TKO勝ちで王座獲得に成功。無冠戦勝利後に初防衛成功。
注目戦となった18戦目の2022年12月17日、BBBofC英国Lヘビー級王座防衛戦&コモンウェルス英連邦同級王座決定戦を元WBA世界Sミドル級王者のロッキー・フィールディング(英国)と戦い8回TKO勝ちの大金星を挙げ一躍注目された。
その後は無冠戦で2連勝(1KO)として主要4団体全ての世界ランキングに登場している。

ダン・アゼースのこれまでのファイトぶりをハイライトでどうぞ!(2分40秒)



〈あとがき〉
今回対戦するファイター同士には体格差がかなりある。
ブアッツィが身長188センチでリーチが189センチならアゼースは身長178センチでリーチは不明。背丈は10センチの差がありリーチはおそらく10センチ前後の差があるのかもしれない。
まあ、トップクラスともなれば"身長差やリーチ差はあまり関係ないよ!"という人もいますが、果たしてどうでしょう。
個人的にはリーチの長い選手ほどジャブが武器に成り得ると思っている。ジャブの見栄えはただ突いているだけでつまらないと感じる人も多いはず。しかし、ジャブは被弾を避けるばかりではなく、突進してくる相手の力を利用してまるでストレートのような威力を発揮してKOする選手もいる。勿論、全階級で主武器としてあまり使わない選手もいるが、特に重量級ではジャブが重要で一瞬にして試合の流れが変わってしまうことがある。
ジャブの名手と言えば現ヘビー級3団体王者のオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)や昔はウラジミール・クリチコ(ウクライナ)、そして名手中の名手アイク・クォーティー(ガーナ)がいた。

ブアッツィはその長いリーチからのジャブで目潰しのようにチョンチョンと突くとサイド攻撃からボディーを叩いて相手が丸まったところでフック、アッパーと畳み掛けてしまうこともあった。
ここ直近の2戦は実力者相手にKOは途切れたが、やっぱり長いジャブからチャンスを掴んで勝機を引き寄せていた。
一方、アゼースはこの階級では小柄でさらに体勢を低くして潜り込むとボディー、アッパー、フックとコンビネーション攻撃を得意としている。ピンチになるとウィービング(体を上下左右に反らす)で上手く切り抜けるテクニックを持ち合わせている。
一発の破壊力はないものの、これまで執拗な連打で倒すこともあった。どちらかと言えばテクニックの選手でしょう。

下馬評有利のブアッツィが自慢の強打を叩き込んで決めるのか、それともアゼースがフルラウンドまで持ち込み勝機を掴むか・・・

【両選手の戦績】
★ジョシュア・ブアッツィ/17戦17勝(13KO)無敗
★ダン・アゼース/20戦20勝(13KO)無敗