《WBO世界Sフェザー級TM.ナバレッテVS.バルデス戦〜他注目選手》米国・英国/No.1389 | ◆ ボクシングを愛する猫パンチ男のブログ ◆

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《WBO世界Sフェザー級タイトルマッチ》
開催日:8月12日(日本時間13日)
開催地/会場:米国アリゾナ州グレンデール/デザート・ダイヤモンド・アリーナ




WBO世界Sフェザー級王者
エマヌエル・ナバレッテ(28=O/MEX)
VS.
WBO世界同級1位・元WBC世界同級王者
オスカル・バルデス(32=O/MEX)

ナバレッテが大差判定勝ちでV1成功!

〈試合経過〉
初回、お互い序盤から左右の打ち合いで始まったが、ワンツーから右をヒットさせたナバレッテが見栄え良いスタートを見せた。
2回、ナバレッテが強引に左右で迫ると3回にはナバレッテが接近してバルデスの打ち気を誘って左アッパーを跳ね上げる。バルデスの待ちボクシングにナバレッテが主導権を握ったように映った。
その後もナバレッテが前進して圧力をかける場面が続いた。
5回、ようやくバルデスが左フックをヒットさせ反撃すると6回もナバレッテの大振りを掻い潜り左右攻撃でバルデスのポイント連取に見えた。しかし、バルデスは右目尻をカットした。
7回〜8回とお互い引かない激しい打ち合いは続いた。
9回、バルデスの左フックでナバレッテは脚元を揺らしたが、耐えてから逆に連打を浴びせた。
10回、バルデスの右目は腫れで塞がったが手は緩めず11回には勝負を諦めないバルデスが連打を浴びせる。
最終回は倒しにかかるナバレッテが連打を浴びせるものの執念で耐えるバルデスを救うようにゴングとなった。

最初から最後まで目の離せないスリリングな好試合でした。

116ー112(ナバレッテ)
118ー110(ナバレッテ)
119ー109(ナバレッテ)

ナバレッテが3ー0大差判定勝ちで今年2月に決定戦で手にしたWBO世界Sフェザー級王座の初防衛に成功した。
激戦を制したナバレッテは今後の対戦相手が気になるが日本のWBO世界同級9位でWBOアジア太平洋同級王者の力石 政法(緑)も挑戦アピールしていてチャンスは巡ってくるのか注目される。

バルデスは前半は手数があって有効打もあったが、徐々に王者の変則攻撃にマトが絞れず差を広げられてしまった印象。
今後は得意なフックの当て勘を磨けばまだまだ王座を狙える選手でしょう。バルデスの復活に期待したい。




(Photos by boxingnews24.com)

それでは激戦となったナバレッテVS.バルデス戦をハイライトでどうぞ!(5分18秒)
※途中消除の場合ありです。


【両選手の戦績】
★エマヌエル・ナバレッテ/39戦38勝(31KO)1敗
★オスカル・バルデス/33戦31勝(23KO)2敗









《ヘビー級ノンタイトル12回戦》
開催日:8月12日(日本時間13日)
開催地/会場:英国ロンドン・グリニッジ/TheO2・アリーナ




元3団体世界ヘビー級統一王者
アンソニー・ジョシュア(33=O/GBR)
VS.
元WBA世界ヘビー級ゴールド王者
ロバート・ヘレニウス(39=O/FIN)

ジョシュアが圧巻KOで再起2連勝!

〈試合経過〉
初回、お互い巨漢同士はジャブの突き合いで始まったがジョシュアのワンツーがヒットしてやや優勢でスタートした。
3回、ジョシュアの左ジャブから右ストレートがヒットして勢いを増していく。4回〜5回とジョシュアの左右がヒットしてヘレニウスは顔面を赤らめたが耐えた。
6回、ヘレニウスもジャブから左フックで反撃を見せる。
しかし、迎えた7回、ジョシュアが被弾で鼻血を流しながらも前進して圧力をかけた1分過ぎ左ジャブから右ストレートを打ち込むとヘレニウスはなぎ倒されるようにダウン。横たわるヘレニウスにレフェリーは即座に試合を止めた。

ーKO・7回1分27秒ー

元3団体ヘビー級統一王者のジョシュアが再起2連勝を飾った。
当初は暴れん坊ディリアン・ホワイト(英国)との対戦だったが、ドーピング違反で消滅して急遽代役のロバート・ヘレニウスとの対戦となった。次戦は来年1月デオンテイ・ワイルダー(米国)との対戦が予定されている。ジョシュアはオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)に連敗して勢いを失くしたが、果たして再びベルトを巻くことが出来るのか注目される。

敗れたヘレニウスは8月5日に試合(3回TKO勝ち)を終えたばかりでわずか一週間の間隔で代役に応じた。いくら減量が必要ないとはいえ無謀だったでしょう。
おそらく代役に応じていなければ世界ランキング再登場だったでしょうが、知名度とファイトマネーに目が眩んだか・・・(^o^)
ヘレニウスは出直しです。





(Photos by boxingscene.com)

ジョシュアの7回衝撃KOシーンをスロモーション映像でどうぞ!(1分14秒)
※途中消除の場合ありです。


【両選手の戦績】
★アンソニー・ジョシュア/29戦26勝(23KO)3敗
★ロバート・ヘレニウス/37戦32勝(21KO)5敗







《IBF世界バンタム級王座決定戦》
開催日:8月12日(日本時間13日)
開催地/会場:米国メリーランド州オクソンヒル/MGM・ナショナル・ハーバー




IBF世界バンタム級2位・元IBF世界同級王者
エマヌエル・ロドリゲス(31=O/PUR)
VS.
IBF世界同級3位・元NABA北米同級王者
メルヴィン・ロペス(25=O/NCA)

ロドリゲスが4年ぶり王座返り咲き成功!

〈試合経過〉
序盤からロドリゲスがジャブから左右で圧力をかけスタート。ロペスをロープに詰める場面が増え右、左フックが冴え主導権を握った。ロペスも左右で反撃するものの決定打にならない。ロドリゲスは中盤バッティングで右目上を腫らすも大きくリードしたまま最終回に突入。残り1分過ぎのところでロドリゲスが猛攻を仕掛け左ボディーでロペスからダウンを奪い、立ち上がってロペスが続行に応じると左右連打でロペスは2度目のダウン。ここも立ち上がって続行に応じたロペスだったが再びロドリゲスの連打で3度目ダウン。
ロペスは執念で立ち上がってレフェリーがカウントを開始したところで終了ゴングとなった。

※IBF団体はフリーノックダウン制で立ち上がってのゴングで最終回だった為、KO扱いにはならなかった。(因みにWBA団体は米国以外での試合は1R3ノックダウン制採用でKO負けとなる)
まあ、4団体ルールを統一してほしいものです。

〈12回採点結果〉
120ー105(ロドリゲス)
120ー105(ロドリゲス)
120ー105(ロドリゲス)

ロドリゲスが3ー0フルマーク大差判定勝ちでIBF世界バンタム級王座に返り咲いた。2018年後期は19戦全勝(12KO)無敗で評価が高かったが、2019年5月18日、WBSS(ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ)の準決勝戦で当時保持していたIBF世界同級王座を賭けWBA世界同級王者だった井上 尚弥(大橋)と統一戦で戦いわずか2回KO負けで王座から陥落した。
その後はレイマート・ガバリョ(比国)に1ー2判定負けの連敗。次にゲイリー・アントニオ・ラッセル(米国)に1回無効試合と勝利に恵まれず低迷していた。その後は積極的な先手攻撃が実り2連勝してランキングを上げ今回井上が返上したIBF王座を4年3カ月ぶりに獲り戻した。尚、挑戦権を獲得している西田 凌佑(六東)との防衛戦は今年中に対戦となるのか注目される。

強打が売りのロペスは世界初挑戦だったが、元王者の攻撃スピードに差があり太刀打ち出来なかった。最終ラウンドの3度ダウンも運良くゴングに救われKO負けは逃れた格好だった。
まだ25歳と若く今後攻撃面を進化させての成績次第では再びトップ戦線に絡む可能性ありの選手でしょう。





(Photos by boxingscene.com)

ロドリゲスが4年3カ月ぶりIBF王座に返り咲いたシーンをアンダーカード2試合含めてどうぞ!(2分02秒)
※途中消除の場合ありです。


【両選手の戦績】
★エマヌエル・ロドリゲス/25戦22勝(13KO)2敗1NC
★メルヴィン・ロペス/31戦29勝(19KO)2敗