《WBA世界フェザー級TM&WBC世界Sバンタム級挑戦者決定戦》英国・米国/No.1342 | ◆ ボクシングを愛する猫パンチ男のブログ ◆

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《WBA世界フェザー級タイトルマッチ》
開催日:2月18日(日本時間19日)
開催地/会場:(英)イングランド・ノッティンガム/モーターポイント・アリーナ




WBA世界フェザー級王者
リー・ウッド(34=O/GBR)
VS.
WBA世界同級10位・WBC同級4位
マウリシオ・ララ(24=O/MEX)

若きメキシカンファイターの新王者誕生!

〈試合経過〉
初回、序盤からお互い激しく打ち合ってララの頭が偶然にもウッドの顔面を直撃して早くもウッドは左目上をカットしてしまう。
2回、圧力をかけて前に出たララの右ストレートでウッドは足元を揺らすと3回は負けじと勢いをつけたウッドが右フック、左フックと浴びせて巻き返しを見せ優勢。
4回もやや優勢に進めたウッドが終了時点で実況解説者は39ー37でウッドのリードとした。
5回〜6回とララが連打も荒さが目立ち空振りも多くウッドは単発ながらも左右をヒットさせまだリードしているように映った。

しかし、一瞬にして流れは変わってしまう。
迎えた7回、お互い打ち合った2分過ぎ畳み掛けを狙っていたかのようにカウター気味の左フックがウッドの顎にバシッとヒットするとウッドはたまらず背中からダウン。ウッドは立ち上がってダメージで足元を揺らしたが、レフェリーは続行を許して再開を促したところでまだおぼつかない足元に危惧したウッド陣営がタオルを投入してレフェリーは試合を止めた。

ーTKO・7回2分54秒ー

マウリシオ・ララが世界初挑戦で見事王座獲得に成功した。
これまでララは英国での遠征試合を3戦2勝1分けと負けなしで海外でのリングに滅法強いことを示した。
2021年2月13日、同国でIBF団体の規定方針に反発して世界フェザー級王座を返上して他団体王者との対戦を画策していた30戦無敗のジョシュ・ワーリントンと対戦して噛ませ犬的存在だったララが9回TKO勝ち。前王者に初黒星を与えたララの番狂わせ勝利に英国ファンを驚かせ一躍世界中に名を売った。しかし、同年9月4日のリマッチではワーリントンが2回途中左目負傷で続行不可能となり引き分けに終わる。倒す気満々だったララは試合終了後に「何故、あの場面で止めたんだ!」と怒りを露わにしていた。
そして、再び敵地英国での見事な王座獲得で鬱憤を晴らした格好となった。今後、ララの防衛戦が楽しみです。

リー・ウッドは2度目の防衛に失敗して王座から陥落となった。
ウッドは2021年7月31日、地元で当時WBA世界フェザー級正規王者だったシュ・チャン(徐燦=中国)に世界初挑戦して序盤からリードすると大差判定勝ちかと思われた12回終盤ダウンを奪い、続行も途中ストップのTKO勝ちで王座を獲得した。
英国ではこの階級久々のファイター誕生と注目された。
去年3月12日、元WBA世界同級暫定王者のマイケル・コンラン(アイルランド)との初防衛戦では壮絶な打ち合いの末、同じく12回TKO勝ちで期待は高まる一方だった。
しかし、今回ばかりは若いメキシカンのパワーファイターに涙を呑んだ。果たして、ウッドは再起に向かうのか、それとも・・・






(Photos by thesun.ie)

それでは見事敵地で王座を獲得したララの試合をどうぞ!
無解説、無音声のハイライト画像(2分56秒)
※途中消除の場合ありです。


【両選手の戦績】
★リー・ウッド/29戦26勝(16KO)3敗
★マウリシオ・ララ/29戦26勝(19KO)2敗1分









《WBC世界Sバンタム級挑戦者決定戦》
開催日:2月18日(日本時間19日)
開催地/会場:米国カリフォルニア州ロサンゼルスカウンティ・ポモナ/FOXシアター・ポモナ




WBC世界Sバンタム級1位・元2階級制覇者
ルイス・ネリー(28=S/MEX)
VS.
WBC世界同級2位・元WBC米大陸同級王者
アザト・ホバニシャン(34=O/ARM)

ネリー苦戦もストップ勝ちで挑戦権獲得!

〈試合経過〉
試合前から両者ともにKO率7割を超えるハードパンチャー同士で激戦は予想されていた。
初回、ネリーが右を大振りしてスリップ、気を取り直して〜3回までサウスポーのネリーが軽快なフットワークから出入り激しく左ストレート、左フックと浴びせて優勢。しかし、ホバニシャンは右目をカットしながらもガードして時折左右フックで応戦して凌いだ。
5回、ネリーが左右連打からホバニシャンをロープに詰めいよいよ倒すかと思われたが、ホバニシャンは打ち返して粘る。
6回、ネリーが左右を打ち込み主導権を握ったかに思われたが、タフなホバニシャンにそうはならなかった。
7回〜8回とホバニシャンが軽快なフットワークを見せるネリーを強引に接近して左フックを再三打ち込んで巻き返して見せる。
9回、ホバニシャンが上下に打ち込みネリーの動きを鈍らせ優勢。
10回、ホバニシャンが再び上下に打ち込むとネリーが左ボディーから追撃連打でホバニシャンがついにダウン。再開に応じるとホバニシャンはゴングに救われた。
しかし、ダウンを奪ったネリーもフラフラだった。(^O^)
迎えた11回、序盤ホバニシャンの右を浴びたネリーだったが、左フックを浴びせてホバニシャンが大きくグラついたところでレフェリーが割って入り試合を止めた。

ーTKO・11回1分51秒ー

元王者のネリーがストップ勝ちで王座返り咲きを狙うWBC世界Sバンタム級王座への指名挑戦権を手に入れた。
しかし、決して楽な勝利ではなかった。
この消耗戦体験を世界挑戦でどう活かせるかでしょう。
ネリーは試合後のインタビューに「井上とフルトンの勝者と戦う準備はできている。どちらでもいい」と力強くコメントした。
日本では散々迷惑かけJBCコミッションからは日本リングの活動禁止となっているが、ボクシングそのものはスリリングで醍醐味を見せてくれる楽しみな選手なのだ。
これで井上とフルトンにまた一人ライバルが加わることになった。
これから先のSバンタム級は益々活気付きそうで楽しみです。

ホバニシャンは怯まず堂々と打ち合ったが、最後はダメージで精根尽き果てた格好だった。4年9カ月前、同じメキシカンの強打者で当時WBC世界Sバンタム級王者で現WBC世界フェザー級王者のレイ・バルガスに世界初挑戦して0ー3判定負けしたが、同じように激戦となったことを思い出した。その時の経験が十分活かされていたと感じたが、やっぱり大事な試合に勝たなきゃ意味がない。
ホバニシャンはまだランキング内のはずで再起戦に期待したい。






(Photos by boxingscene.com)

ネリーはストップ勝ちしたが、かなり激戦となった試合をハイライトでどうぞ!(3分46秒)
※途中消除の場合ありです。


【両選手の戦績】
★ルイス・ネリー/35戦34勝(26KO)1敗
★アザト・ホバニシャン/25戦21勝(17KO)4敗