《注目のIBF王座決定戦&WBA暫定王座決定戦ほか》8月6日~7日/英国・米国/No.1187 | ◆ ボクシングを愛する猫パンチ男のブログ ◆

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《IBF世界フェザー級王座決定戦》
開催日:8月7日(日本時間8日)
開催地/会場:英国エセックス州ブレントウッド/マッチルーム・ファイト・キャンプ特設リング


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IBF世界フェザー級1位
キッド・ギャラード(31=O/QAT/GBR)IMG_7952.png
VS.
IBF世界同級3位
ジェームス・ディケンズ(30=S/GBR)IMG_7952.png

両選手は2013年9月14日、BBBofC英国Sバンタム級王座決定戦で対戦してギャラードがディケンズに10回TKO勝ちを収めていた。ディケンズはリベンジ戦となる。

〈試合経過〉
初回からサウスポーのディケンズが左右で激しく攻め立てたが、早くも左まぶたをカットした。
2回からギャラードもスイッチを混じえて攻勢を強めていく。
それでも4回までは小刻みな有効パンチで僅かにディケンズがリードしているように映った。
しかし、6回〜7回とギャラードがアッパーから集中連打の攻めが際立って徐々に巻き返していく。
後半戦に突入するとギャラードが手数で完全に上回って優勢のままで回を重ねる。
ディケンズは徐々に手数が減り左まぶたの腫れが痛々しい。
11回、ギャラードがボディー攻めから顔面に連打するなど明らかにポイント差を広げる。
この回インターバルでディケンズの左目は塞がり出血も酷い為、陣営がレフェリーに棄権を申し出て試合終了となった。

ーTKO・11回棄権終了ー

ギャラードが2度目世界戦で王座初戴冠!

ギャラードがライバルの再戦相手に打ち勝って2度目の世界戦で見事念願のIBF世界フェザー級王座に就いた。
唯一の敗北は2019年6月15日、当時IBF世界フェザー級王者だったジョシュ・ワーリントン(英国)に世界初挑戦して接戦の末に1ー2判定負けに終わっていた。IBF王座を返上したワーリントンとの再戦もありそうで初防衛戦が楽しみです。

ディケンズは8年前に10回TKO負けしている相手との王座決定戦だったが、リベンジならず王座獲得に失敗した。
ディケンズは再び這い上がれるか・・・

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(Photos by boxingscene.com)

それではギャラードがTKO勝ちで王座を獲得したシーンをハイライトでどうぞ!(2分35秒)
※途中消除の場合あり。


【両選手の戦績】
★キッド・ギャラード/29戦28勝(17KO)1敗
★ジェームス・ディケンズ/34戦30勝(11KO)4敗


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《ウェルター級ノンタイトル10回戦》
ーundercardー
《WBA世界ウェルター級暫定王座決定戦》

開催日:8月7日(日本時間8日)
開催地/会場:米国ミネソタ州ミネアポリス/ザ・アーモニー


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WBA世界ウェルター級1位
エイマンタス・スタニオニス(26=O/LTU)IMG_7956.JPG
VS.
元WBA世界ウェルター級王者
ルイス・コラーゾ(40=S/USA)IMG_7463.png

コラーゾの負傷で勝敗成立せず無判定試合!

〈試合経過〉
初回からお互い激しい打ち合いで始まったが、スタニオニスが右フックでいいスタートを切った。
2回〜3回もスタニオニスが左右で攻めるもののコラーゾも負けじと左右で巻き返した。
しかし、迎えた4回終盤、激しい打ち合いから偶然のバッティングでコラーゾが苦痛で倒れ込む。
ここでレフェリーはコラーゾに休憩を与えたが、ドクターチェックで右まぶたのカットが深くドクターは試合続行は危険と判断。
結局、レフェリーは試合終了を宣言した。

ー4回負傷無判定終了ー

リトアニア期待のスタニオニスは13戦全勝だったが、連勝は途切れてしまった。果たして再戦はあるのか・・・

ベテランで元王者のコラーゾは勝利で再びトップ戦線に躍り出るチャンスだったが、逃してしまった。

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(Photos by pbc-boxing.com)

【両選手の戦績】
★エイマンタス・スタニオニス/14戦13勝(9KO)1ND
★ルイス・コラーゾ/48戦39勝(20KO)8敗1ND

※戦績記録上で無判定はND(ノー・デシジョン)、無効試合はNC(ノー・コンテスト)、引き分けは(ドロー)と記される。



ーundercardー
《WBA世界ウェルター級暫定王座決定戦》


WBA世界ウェルター級4位
ガブリエル・マエストレ(34=O/VEN)IMG_7959.png
VS.
WBA世界同級12位
マイカル・フォックス(25=S/USA)IMG_7463.png

マエストレが4戦目で暫定王座獲得!

〈試合経過〉
2回、フォックスの左ストレートでマエストレが尻もちダウン。再開するとマエストレもダメージはなくボディー攻めで反撃した。
3回からマエストレが手数を増やして巻き返すものの、フォックスも足を使っての小刻み攻撃で決定打を許さない。
その後も激しい打ち合いは続いたが、有効打ではややフォックスが上回った。
9回、フォックスの右アッパーがヒットするとマエストレも怯まず左右を返す。しかし、その後はお互い決定打がなく見せ場もない。
最終回は勝ちを意識したかフォックスがフットワークを使って逃げ切り態勢の中でゴングを聞いた。

ダウンを奪ったあとも手数、有効打でフォックスの手が挙がるかと思われたが、マエストレだった。
ちょっと疑問の残る採点と言えそうです。

〈12回採点結果〉
114ー113(マエストレ)
115ー112(マエストレ)
117ー110(マエストレ)
3ー0
判定勝ちでマエストレが僅か4戦目ながらもWBA世界ウェルター級暫定王座を獲得した。今回の勝ちは拾いものといったところで次戦が実力を試されることになるでしょう。

フォックスはダウンを奪っていい戦いぶりを見せたが、王座には届かなかった。勝ち星を奪われた感が強く再戦を願いたいところでしょうか・・・

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(Photos by boxingscene.com)

それでは疑惑採点ではないかと疑問符がついた暫定王座決定戦のシーンをどうぞ!(1分04秒)
※途中消除の場合ありです。


【両選手の戦績】
★ガブリエル・マエストレ/4戦4勝(3KO)無敗
★マイカル・フォックス/25戦22勝(5KO)3敗


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《WBA世界フェザー級暫定王座決定戦》
ーundercardー
《EBU欧州バンタム級タイトルマッチ》

開催日:8月6日(日本時間7日)
開催地/会場:英・北アイルランド・ベルファスト/フォールズ・パーク


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WBA世界フェザー級4位
マイケル・コンラン(29=SH/IRL)IMG_7950.JPG
VS.
WBA世界同級5位・元IBF世界Sバンタム級王者
テレンス・J・ドヘニー(34=S/IRL)IMG_7950.JPG

両者は5月まではWBA世界Sバンタム級のランキングだったが、6月には何故か両者はランキング外となっていた。
しかし、7月末にはWBA世界フェザー級ランキングにコンラン4位、ドヘニー5位とランキングインした。もう、WBA得意の明らかな都合よいランキング操作としかいいようがない。( ̄^ ̄)
それでもファンは暫定王座決定戦が決まった以上応援する。

コンランがボディー攻勢で暫定王座獲得!

〈試合経過〉
初回はお互いジャブの突き合いで様子見の流れで始まった。
2回、出入りの激しさでコンランが早くも鼻から出血を見る。
3回から絡み合いが続いたが、5回コンランの右ボディーからの連打が効いてドヘニーが後退するとコーナー前で膝をつくダウン。立ち上がって再開すると再びコンランのボディー攻めにドヘニーはなんとか耐えてゴング。
6回、勢い付いたコンランが右ボディーをヒットさせたが、ローブローでドヘニーが苦痛の表情を見せると休憩が与えられレフェリーはコンランに次は減点だと注意を促した。
その後はスイッチヒッターのコンランがボディーから左ストレートをヒットさせるなどポイントでリードした。
後半戦に突入するとドヘニーもボディー攻めからコンビネーションの反撃で粘りを見せる。
最終回、相変わらずコンランが執ようなボディー攻めを見せる中でゴングとなった。

〈12回採点結果〉
119ー108(コンラン)
116ー111(コンラン)
116ー111(コンラン)

コンランが3ー0判定勝ちで暫定ながらも勢いそのまま王座を獲得した。次戦は統一戦となるのか注目です。

ドヘニーは2階級制覇を目指したが、王座獲得を逃した。
今後は再びSバンタム級に戻すのか、それともフェザー級で再びチャレンジするのか・・・

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(Photos by the42.ie.com)

それではコンランが5回にダウンを奪って大差判定勝ちしたシーンをどうぞ!(1分)


【両選手の戦績】
★マイケル・コンラン/16戦16勝(8KO)無敗
★T・ジョン・ドヘニー/25戦22勝(16KO)3敗


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ーundercardー
《EBU欧州バンタム級タイトルマッチ》


EBU欧州バンタム級王者
リー・マクレガー(24=O/GBR)IMG_7952.png
VS.
IBF世界Sフライ級13位
ヴィンセント・レグラン(30=S/FRA)IMG_7951.JPG

マクレガー、ダウンからの逆転KO劇!

〈試合経過〉
初回、挑戦者のレグランが小刻みパンチで先制してスタートした。
2回、終盤レグランの右、左フックでマクレガーがダウン。さほどダメージなく立ち上がって再開するとゴング。
3回、ようやくマクレガーが攻勢を強めてレグランをロープに詰め上下に打ち込み巻き返した。
迎えた4回、序盤から挽回を図るマクレガーが1分過ぎレグランをロープに詰め左右アッパーから右ボディーを叩くとレグランはたまらず膝をつくダウン。レグランは効いてしまったか、そのままカウントアウト。
マクレガーの逆転KO劇となった。

ーKO・4回1分23秒ー

マクレガーは保持するEBU欧州バンタム級王座の2度目防衛に成功した。ちょっとスロースターターでヒヤリとさせたが世界ランキングもWBC9位、WBA11位、WBO13位にいることからこの先が楽しみな選手です。

敗れたベテランのレグランは2回にダウンを奪ったものの徐々に挽回されてしまった。
悔しい初黒星からの再出発となる。

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(Photos by mcgregortwitter.com)

それではマクレガーの逆転KO勝ちしたシーンをハイライトでどうぞ!(2分28秒)
※途中消除の場合あり。


【両選手の戦績】
★リー・マクレガー/11戦11勝(9KO)無敗
★ヴィンセント・レグラン/33戦32勝(17KO)1敗


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