《WBA・WBC世界Sフライ級王座統一戦》
ーundercardー
《WBA世界Lフライ級タイトルマッチ》
開催日:3月13日(日本時間14日)
開催地/会場:米国テキサス州ダラス/アメリカン・エアラインズ・センター
WBC世界Sフライ級王者
ファン・F・エストラーダ(30=O/MEX)
VS.
WBA世界同級スーパー王者
ローマン・ゴンサレス(33=O/帝拳/NCA)
両者はゴンサレスがWBA世界Lフライ級王者時代の2012年11月17日、米カリフォルニア州ロサンゼルスのロサンゼルス・アリーナで対戦している。
エストラーダは世界初挑戦で米国デビュー戦でもあった。
試合はエストラーダが手数で上回ったが、有効打数で上回った王者ゴンサレスが3ー0判定勝ちで5度目の防衛に成功したのだった。
もう、それから8年4カ月ぶりの再戦となる。
エストラーダが僅差もリベンジで王座統一成功!
〈試合経過〉
初回、開始早々リベンジに燃えるエストラーダが左ジャブから前進してゴンサレスにワンツーをヒットさせる先制でスタートした。
2回からゴンサレスも右ストレートを打ち込み巻き返しを見せる。
3回〜5回とゴンサレスの的確な右ストレート、左フックの攻めが有効に映った。
しかし、6回から8回までエストラーダが前に出て左ジャブからワンツーをヒットさせるなど優勢。
後半戦もエストラーダが果敢に攻めて手数で上回っているものの、時折ゴンサレスの左右を貰って完全リードには見えない。
最終回、ゴンサレスのワンツーでエストラーダが仰け反ったが、ダメージを見せない中でゴングとなった。
終わった瞬間、どっちつかずの微妙さを感じた。
〈12回採点結果〉
115ー113(ゴンサレス)
115ー113(エストラーダ)
117ー111(エストラーダ)
2ー1のスプリットながらもエストラーダが判定勝ちでWBC世界Sフライ級王座の3度目防衛成功とともにWBAスーパー王座も統一して2団体王者となった。そして8年前の借りを返した。
ただ、最大6ポイント差などは感じられなかった。
敗れたゴンサレスはWBA世界Sフライ級スーパー王座の2度目防衛に失敗して王座から陥落、無冠となった。
果たして、微妙な判定に3度目のラバーマッチはあるのか・・・
(Photos by boxingscene.com)
それでは接戦となった両者の再戦試合をスライドカットでどうぞ!(2分31秒)
最後にカワイイお姐さんが登場しますよ。(^O^)
【両選手の戦績】
★Jフランシスコ・エストラーダ/45戦42勝(28KO)3敗
★ローマン・ゴンサレス/53戦50勝(41KO)3敗
ーundercardー
《WBA(S)世界Lフライ級タイトルマッチ》
WBA世界Lフライ級スーパー王者
京口 紘人(27=O/Watanabe)
VS.
WBA世界同級10位
アクセル・アラゴン・ベガ(20=O/MEX)
京口が幸運なTKO勝ちでV3成功!
〈試合経過〉
試合が開始されると小柄なベガ(146cm)が京口の懐に潜り込んでラッシュ攻撃して見栄えのいいスタートを切った。
2回〜3回とお互いボディーの打ち合いで互角もややアグレッシブさでベガにポイントがいったように見えた。
4回、ようやく京口が距離を取ってのジャブが機能し始めるとベガの勢いが鈍り出した。
しかし、迎えた5回、京口が攻勢を強めた1分過ぎベガが京口の顔面に右フックを打ち込んだ瞬間、ベガは顔を歪めて背を向けロープ際に後退。どうやらベガは右拳を痛めたようだった。
京口が追って追撃しようとしたところでレフェリーが割って入り試合を止めた。
ーTKO・5回1分32秒ー
京口は3度目の防衛に成功はしたが、運よく勝機が舞い込んだような感じがした。
はっきり言って、強さを発揮したとは言い切れない消化不良の勝ち方だった。
ベガは序盤から王者を攻め込んだものの、右拳のアクシデントは悔しいでしょう。また出直しです。
(Photos by fightnews.com)
【両選手の戦績】
★京口 紘人/15戦15勝(10KO)無敗
★アクセル・アラゴン・ベガ/19戦14勝(8KO)4敗1分
《WBC世界Sミドル級挑戦者決定戦》
開催日:3月13日(日本時間14日)
開催地/会場:米国コネチカット州アンキャスビル/モヒガン・サン・カジノ
WBC世界Sミドル級1位・元WBC世界同級王者
デビッド・ベナビデス(24=O/USA)
VS.
WBC世界同級8位・WBA12位
ロナルド・エリス(31=O/USA)
王座復活目指すベナビデスがTKO勝ち!
〈試合経過〉
ベナビデスが序盤からエリスに的確な上下を打ち込み10回までの採点は3ー0(98ー92×2者/99ー91)と断然リードした。
迎えた11回、ラウンド終盤ベナビデスが右、左とアッパーでエリスの顔を跳ね上げたところでレフェリーは危険と判断して割って入り試合を止めた。
ーTKO・11回2分3秒ー
元王者のベナビデスは2020年8月15日、ロアメル・アレクシス・アングロ(コロンビア)と対戦して10回TKO勝ちしたが、当初は初防衛戦の予定も体重超過でWBC王座を剥奪されノンタイトル戦に変更されてしまった。
今回、TKOで挑戦権を獲得して再び王座獲得を目指す。
敗れたエリスは粘ったが、若い元王者の強打に晒されてしまった。
出直しです。
(Photos by fightnews.com)
【両選手の戦績】
★デビッド・ベナビデス/24戦24勝(21KO)無敗
★ロナルド・エリス/23戦18勝(12KO)2敗2分1NC
《Sフライ級ノンタイトル10回戦》
開催日:3月13日(土曜日)
開催地/会場:タイ国・バンプン/ワークポイント・スタジオ
WBC世界Sフライ級1位・元WBC世界同級王者
シーサケット・ルンビサイ(34=S/THA)
VS.
元WBA世界ミニマム級王者
クワンタイ・シスモーゼン(38=O/THA)
ご存知シーサケットはあのローマン・ゴンサレス(ニカラグア)に2ー0判定勝ちしてゴンサレスに初黒星を与える番狂わせを演じて3年ぶり王座返り咲きに成功。再戦でも4回KO勝ちを収めて世界にその名を轟かせていた。
しかし、2019年4月26日、4度目防衛戦でファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)との再戦で0ー3判定負けして王座から陥落。初戦は判定勝ちしたが技巧を高めたエストラーダに強打不発で借りを返されてしまう。その後は再起2連勝して再びトップコンテンダーに浮上してこの日に臨んだ。
王座返り咲き狙うシーサケットが圧倒TKO!
〈試合経過〉
開始序盤からサウスポーのシーサケットが前に出て左右ボディー、右アッパー、左ストレートと打ち込むと中盤クワンタイもロープ背に負けじと右フック、ボディー、右アッパーと反撃して始まった。
2回、シーサケットがパワー連打でプレッシャーを強めるとロープに詰まったクワンタイは防御一辺倒の展開。
3回、完全に主導権を握ったシーサケットはラウンド終盤クワンタイをコーナーに詰めボディー連打を浴びせるとクワンタイはたまらず膝を着くダウン。立ち上がって再開に応じたクワンタイは粘ってゴングに救われた。
しかし、インターバルでクワンタイ陣営が棄権を申し出て試合終了となった。
ーTKO・3回棄権終了ー
元王者のシーサケットは王座から陥落後、再起3連勝を飾った。
これでエストラーダVS.ゴンサレス戦の勝者との再対決が濃厚となったようです。
敗れた大ベテランのクワンタイはWBA世界ミニマム級王座から陥落して以降は来日してWBA世界Lフライ級王者時代の井岡 一翔(当時井岡)に挑戦も7回KO負け、2度目の来日ではWBA世界Lフライ級王者田中 良一(ワタナベ)にも8回TKO負けして2度のチャンスも2階級制覇は成らなかった。
その後は更に階級を上げSフライ級での世界ランキング上位を目指していたが、シーサケットの強打に太刀打ちできなかった。
果たして、現役続行するのか・・・
(余裕の不敵な笑みで攻めるシーサケット)
(Photos by elsiglodetrreon.com.mx)
【両選手の戦績】
★S・ソー・ルンビサイ/56戦50勝(43KO)5敗1分
★クワンタイ・シスモーゼン/59戦50勝(27KO)8敗1分