《WBC世界ヘビー級リマッチ!ワイルダーVS.フューリー戦・他》2月22日米国/No.1039 | ◆ ボクシングを愛する猫パンチ男のブログ ◆

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《WBC世界ヘビー級タイトルマッチ
ーundercardー
《WBO世界Sバンタム級タイトルマッチ》

開催日:2月22日(日本時間23日)
開催地/会場:米国ネバダ州ラスベガス/MGMグランド・ガーデン・アリーナ


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WBC世界ヘビー級王者
デオンテイ・ワイルダー(34=O/USA)IMG_4723.png
VS.
WBC世界同級1位・元世界同級3冠王者
タイソン・フューリー(31=O/GBR)IMG_4718.png

フューリーが王者を2度倒して王座奪取!

〈試合経過〉
初回、ワイルダーが右ストレートを浅くヒットさせ先制するとフューリーもストレートのような重い左ジャブで応戦して始まった。
3回、フューリーがジャブで積極的に前に出たラウンド終盤、ワンツーを浴びせるとワイルダーは崩れるように前のめりダウン。かなり効いたがカウント8で再開。ワイルダーはなんとか追撃を凌いだが、左耳をカットした。
ワイルダーの動きは体重増からかバタバタして前回のような軽快な動きはない。
4回、フューリーがワンツーを浴びせてワイルダーの攻めを封じ込め益々優位に立った。
5回、ラウンド中盤、フューリーが右から左ボディーを叩くとワイルダー2度目のダウン。再開するとワイルダーはクリンチで逃れた。しかし、フューリーは追撃の際プッシングしたとして減点1を科された。
6回、序盤からフューリーがワンツーで攻め立てるとワイルダーはロープを背負ったが右を出してなんとかピンチを凌いだ。

迎えた7回、序盤フューリーが前に出てプレッシャーを強めラウンド中盤クリンチしてくるワイルダーをジャブで突き放してコーナーに詰めワンツーを打ち込むとワイルダー陣営がストップを叫んだと同時にレフェリーが試合を止めた。
フューリーは再戦で見事に王座を奪取してみせた。

ーTKO・7回1分39秒ー

ワイルダーは初黒星を喫して11度目の防衛に失敗した。

ワイルダーの体重増は裏目に出た!

前回、ワイルダーは96,3kgで戦ったが、今回は8,4kg増での104,7kgで戦い、真っ向から打ち合ったものの、明らかに動きは鈍く打たれ過ぎた。
体重を増やしてパンチの破壊力を増そうとしたのだろうが、その狙いは結果的に裏目に出てしまった。作戦失敗と言えそうです。
一方のフューリーは前回117kgから123,8kg6,8kg増やして挑んでも動きには影響なくかえってパワーに役立ち成功したと言っていいでしょう。
ヘビー級の200ポンド(90,71kg)以上は無差別とはいえ増量には向き不向きがあることが見えた一戦でした。

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(Photos by telegraph.co.uk)

フューリーの7回ストップシーンをどうぞ!(1分50秒)
※トップランク社提供ですが、1〜2日で途中消除される場合があります。


最初の戦いはフューリーから2度ダウンを奪って引き分けとなったが、今回は逆に2度ダウンを奪われストップ負けの皮肉な結果に終わった。
ワイルダーはインタビューに「言い訳はしない。セコンドが続けさせてくれなかったのは残念だったが、きょうは強い男が勝った。もっと強くなって必ず戻ってくる」とフューリーを称えて潔く負けを認めた。

新王者となったフューリーは「再び栄光をつかむことができた。神に感謝する。戦ってくれたワイルダーは本当の戦士だった」とこちらもワイルダーを称えていた。
そして、囁やかれている同国の3冠王者アンソニー・ジョシュアとの4団体統一戦は今年中に実現するのかどうか注目されそうです。

【両選手の戦績】
★デオンテイ・ワイルダー/44戦42勝(41KO)1敗1分
★タイソン・フューリー/31戦30勝(21KO)1分・無敗


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ーundercardー
《WBO世界Sバンタム級タイトルマッチ》


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WBO世界Sバンタム級王者
エマヌエル・ナバレッテ(25=O/MEX)IMG_5531.png
VS.
WBO世界同級4位
ジェオ・サンティシマ(23=O/PHI)IMG_5615.png

ナバレッテ猛攻連打のストップV5成功!

〈試合経過〉
初回、王者ナバレッテが前進してくるサンティシマの出方をうかがう展開で始まった。
3回、サンティシマが連打から右ストレートで攻めるとナバレッテもスイッチを絡めてアッパーから左右フックを返す。
4回、サンティシマがボディー打ちから左フックを浴びせるとナバレッテが足元を揺らすと効いてない素ぶりをアピールする。
中盤戦に突入すると、ナバレッテがボディー攻めから左右連打で手数を増やすとプレッシャーをかけ続けて流れを完全掌握。
途中ナバレッテは手数減らしてサンティシマの右カウンターを浴びたが、冷静に対応して連打で跳ね返す。
7回〜8回とナバレッテが左にスイッチするなど撹乱して上下に打ち込む連打。
サンティシマは次第に攻めあぐんで手数が減っていく。
その後もナバレッテの連打攻勢は続きレフェリーの裁定が差し迫るとサンティシマもクリンチするなど粘った。

迎えた11回、後がないサンティシマが強引に攻めてスタミナを使い果たして手数を減らした2分過ぎ、ナバレッテがロープに詰めて左右連打の猛攻を浴びせたところでサンティシマ陣営がタオルを飛ばすとレフェリーは試合を止めた。
これでナバレッテは5度目の防衛に成功した

ー11回2分20秒ー

サンティシマは世界初挑戦だったが、王座に届かなかった。

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(Photos by boxingscene.com)

【両選手の戦績】
★エマヌエル・ナバレッテ/32戦31勝(27KO)1敗
★ジェオ・サンティシマ/22戦19勝(16KO)3敗


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