《速報!タイの英雄ポンサクレックKO負け王座陥落》3月2日 開催地タイ・チョンブリ/No.247 | ◆ ボクシングを愛する猫パンチ男のブログ ◆

◆ ボクシングを愛する猫パンチ男のブログ ◆

ボクシングの一寸先は闇だが一瞬にして栄光を掴む!

$★ ≡ 海田イサヲの~My Favorite  Boxing ≡ ★-IMG_5645.jpg

・・・大番狂わせのニュースが飛び込んで来た・・・

《WBC世界フライ級タイトルマッチ12回戦》
◇日時:3月2日
◇開催地:タイ・チョンブリ/野外特設リング

王者
ポンサクレック・ウォンジョンカム(34=タイ)

ーVSー

同級8位
ソニー・ボーイ・ハロ(29=フィリピン)

$★ ≡ 海田イサヲの~My Favorite  Boxing ≡ ★-IMG_5426.jpg

初回、ポンサクレックは体を低くして大振りしながら出てくるハロの右フックでダウン。
余り効いた様子もなくこの回を切り抜けた。

3回、ハロが頭からの突進行為で注意を受ける。ポンサクレックは右ジャブから左ストレートがヒットしだして持ち直したかに見えた。

4回、ハロの突進は続く。今度はハロのローブロー気味の攻撃に悩まされるポンサクレック。
そして、ハロのロープ際での左右連打でポンサクレック2度目のダウン。
この回なんとか持ちこたえた。

5回、ポンサクレックは左右を出すが動きが鈍りだした。
ハロの反則すれすれの突進とローブローにまたもや注意を受ける。

6回、ポンサクレックは動きが鈍り、ハロの突進でロープ際に追い詰められボディーから左右フックの連打を浴びせられ防戦一方。
ハロのとどめの右フックでリングに崩れ落ちる。
ポンサクレックは相当なダメージを受けてリングに横たわりレフェリーはカウントを取らずポンサクレックを抱き込むように試合を止めた。

6回TKO勝ちでハロが王座獲得。

ハロは159cmとポンサクレックより3cm背が低いが「豆タンクブルファイター」と云う面白いアダ名が付いている。
小柄だが腕は丸たんぼのように太く胸元は分厚くガッシリしている体型。
しかし、2011年2月5日、大阪で向井寛史(六島)と対戦した時はブルファイトは発揮出来ず7p/7p/6pの3ー0で判定負けしていた。
このことで、WBCランク8位でやや負け数の多いハロ選手のマッチメイクをポンサクレック側が受けたとすれば、大きな誤算だったことになる。
やはり、ボクシングには何が起こるか分からないことを思い知らされたに違いない。

(試合模様YouTube映像より)

【両選手戦績】
ポンサクレック・ウォンジョンカム
89戦83勝(44KO)4敗2分

ソニー・ボーイ・ハロ
49戦34勝(24KO)10敗5分

$★ ≡ 海田イサヲの~My Favorite  Boxing ≡ ★-IMG_0579.jpg

…ポンサクレックの衝撃的なKO負けに、4度も対戦し現役を引退した内藤大助や王座統一戦で敗れた亀田興毅もショックを受けたに違いない。
ポンサクレックは2001年3月2日、当時フィリピン期待のWBC世界フライ級王者マルコム・ツニャカオに挑戦して、初回KO勝ちの王座獲得。
それから、2007年7月18日に内藤大助(宮田)に敗れるまで6年4カ月もの長期ベルト保持で17度の防衛を果たしてタイ国の英雄とまで言われた男。
2009年4月24日、WBC世界フライ級暫定王座決定戦でフリオ・セサール・ミランダ(メキシコ)と戦い12回判定で下して暫定ながら王座返り咲き。
それまでの正規ベルトの流れは内藤大助から亀田興毅と移った。
そして、2010年3月27日、正規王者の亀田興毅との統一戦で完勝して再び正規王座に就き、更に6度の防衛を果たして永い間WBCのフライ級に君臨してきた。
数多くの日本人選手との対戦で来日も多くファンのみならず、日本に「ポンサク」の愛称で人気を高めた馴染み深い選手だった。
そして、日本のボクシング界やファンを盛り上げてくれたポンサクレック。
選手生命も危ぶまれるような、なんとも衝撃的な負け方が気になるのだが・・・

〈ポンサクレック・ウォンジョンカムの輝かしい防衛記録〉
第35代・WBC世界フライ級王座/防衛17度
WBC世界フライ級暫定王座/防衛2度
第37代・WBC世界フライ級王座/防衛6度



$★ ≡ 海田イサヲの~My Favorite  Boxing ≡ ★-IMG_2484.jpg


(東北の一日も早い復興を願っています)
$★ ≡ 海田イサヲの~My Favorite  Boxing ≡ ★-IMG_4191.jpg