2016イタリア旅行記④
今回タオルミーナで宿泊したのは、サン・ドメニコ・パレス。
15世紀のサンドメニコ派の修道院を改装したホテルです。
豪華ではなく、静謐という言葉がぴったりのホテルで、ホテル全体が
厳かな雰囲気に包まれているような感じがしました。
スペインのアルハンブラ宮殿でもやはり修道院を改装したホテルに泊まりました。
(記事はこちら) 歴史好きにはこういうホテルがたまりません。
中庭に面したガラスの回廊
映画好きな方はこの回廊に見覚えがないでしょうか。。
映画 「グランブルー」の中で、ダイビング大会のパーティが開催された場所です。
ジャックとエンゾが今にも出てきそう~
この映画が大好きで、以前にも記事にしたこともありますが、
また詳しく書きたいと思っています。
大きな椰子や檸檬の木があり、ブーゲンビリアが咲き乱れている中庭。
映画の雰囲気そのままでとっても素敵~☆
泊まった部屋は、本物のアンティーク家具が使われているクラシックで
重厚なインテリア。
大きなバルコニーが付いていて、目の前は真青な海と空のみ♪
そして横には、古代ギリシャ劇場も見えた抜群のロケーションでした。
ミシュラン2つ星のレストランのディナーも素晴らしかったですが
絶景を眺めながらのテラス席での朝食も忘れられません。
ビュッフェの種類の多さにも驚きですが、、特に何種類もあるハムがすごかった!
せっかくなのでいろんな種類を取ってきて食べようとしたら、
何匹もの蜂の集団がハムたちをめがけて群がってくるのです。
(筍堀りの時に掘った瞬間に筍にハエが群がってくるのにも閉口しましたが、
今回は蜂だからまだましかな・・・)
他の宿泊客も、眺望の素晴らしさにまずはテラス席に座るのですが、みんな
蜂の襲来に耐えきれずすぐに室内に移動していましたが、私達はそのまま
外で頑張って食べました。
素晴らしい景色のためには蜂に負けてなどいられません。
それにしても蜂だちが、スモークサーモンや卵料理、甘いデザートには来なくて、
ハムだけをめがけて襲撃?してくるのが不思議でした。。
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タオルミーナには、忘れられないホテルがあります。
12年前の2004年に南イタリアを旅行した時に泊った ホテルティメオ
ブーゲンビリアのアーチをくぐりホテルに入ると、そこはかとなく薫るインセンス。
エトナ山とイオニア海が真正面に見え、古代ギリシャ劇場に隣接する
素晴らしいロケーションと140年の歴史のあるラグジュアリーリゾート。
ゲストには往年の映画スターやハリウッドセレブが名を連ねているそうです。
豪華絢爛ではないけれど、本当の上質感ってこういうものなんだなぁという
印象を受けたホテル。
14年前にこのホテルに泊まった時、もちろんその素晴らしいロケーションにも
感動したのですが、それよりも鮮明に記憶に残っているのが夜の印象なのです。
夕食後に庭を散歩している時に、
隣接する古代ギリシャ劇場から聞こえてくる野外オペラの音響が
幻想的だったこと・・
映画のワンシーンのような庭でのウェディングパーティ・・
そして昼間よりも夜に強く薫る野生のハーブの香り・・
泊まった部屋は、海の見えないそんなに大きくない部屋でした。
その後バルコニーからの眺めが絶景のアマルフィやエズのホテルにもいくつか
泊まりましたが、なぜか一番印象的だったのはこのティメオなんです。
それはP。も同じだそうで、人間の記憶って本当に五感なんだな~と思っています。
本当は真正面にエトナ山が見えるのですが、この日は雲がかかっていて残念でした。
崖に建つロケーションの素晴らしいホテル、そして歴史のある街のそぞろ歩きの
楽しさを知ったのがこのタオルミーナ。
それまでは、ハワイやモルディブなどの南の島にダイビングに行くことが多かったの
ですが、それ以来「青い海と歴史のある街」をテーマに旅をするようになりました。
うちは子供もいないので、2年に一度旅行することを励みに2人で日々働いています。
泊まったサン・ドメニコ・パレスからは、古代ギリシャ劇場とホテルティメオが
よく見えました。
今回タオルミーナのホテルを決める時、思い出のティメオも検討したのですが、
夏のこの時期、イタリアのホテルの宿泊代がものすごく高騰する中、海の見える
部屋にはうちの予算では残念ながら泊まれませんでした。
12年前に泊まった部屋が、なぜ海の見えない小さな部屋だったのかずっと
疑問だったのですが、今回自分で調べてみてわかりました。