シャノンは気づくと何やら建物の中のベッドにいた。

「おお、シャノン!気づいたか!」

横にいたメイプルは大声をあげた。声が蹴られた背中に響く。

「ここは…?」

「ここはメンタルガードの基地だよ!」

「メンタルガード?」

「あーとにかく、シャノンが目覚めたこと知らせないと!」

メイプルはナースコールを鳴らし、一人の男性を読んだ。
エナブルとハンクの決着は1分とかからなかった。

そこには右腕と、頭部の無くなったハンクの亡骸が立っていた。まるで自分が死んだことが分からないように。

「右腕を奪った時点で終わりにしたかったんだが、予想以上に物分かりが悪かったからな。」

ハンクの亡骸から光の塊が飛び去った。

光の塊は空の彼方へ消え、新たな流星となった。

「あんたの存在が憎らしいよ」

「俺は敵意を向けられなければ反撃したりはしない。」

そう言うと、エナブルはどこかに去っていった。
「おい!エナブル!出てこい!お前の能力の有効範囲ぐらい分かってるんだ。」

スリッパーは叫んだ。すると、近くの物陰から一人の青年が現れた。ボロボロのマントにテンガロンハット。さすらいのカウボーイを思わせる風貌だ。

「何だ?」

「お前はあいつらに手を貸さないんじゃなかったのか!?」

「今回は特別だ。」

「おいおいリカー、そんな奴力ずくで分からせてやればいいんだって」

のそのそとハンクが現れる。

「何せ2対1だぜ?今のうちにこいつは倒しておかねぇとあとあと面倒くさいぜ?」

リカーと呼ばれた女性、スリッパーは首を横に振った。

「ハンクはまだこいつの能力の本当の実力を分かってない。私の分析では、正攻法では何人でかかっても勝てない。」

「へぇ、そんなもんかねぇ。たかだかメンタルパーツの無効化の能力だろ?」

「ならば試してみるか?」

エナブルはハンクを見つめた。

「分かってるじゃねぇか!リカーは止めるなよ!」