イオスは現場に着いた。そこには2人ほどメンタルガードより派遣されたパーツ所有者がいた。別のチームで、かつ新米の為、どんな人間かは知らなかった。名前はオスプフとイスイスというらしい。

今回のこの任務は犯罪組織にメンタルパーツ所有者が加担しているというのでメンタルガードの管轄となったのだが、新米とはいえ2人がかりで苦戦しているということは、どうやら事情が変わってきているようだ。

「敵組織なんですが…どうやらブラックハーツとの取引があるみたいで、所有者も4~5人向こうにはいるみたいなんですよ」

そうイスイスは説明した。

「その所有者は全員ブラックハーツのメンバーと考えてもいいのか?」

「…分かりません。ただ確認した限りでは『スペース』と『魚人』の2人はいました。」

スペースと魚人。その2人はブラックハーツのメンバーの中でこちらが多少手を焼いているメンバーだった。常に2人でチームを組み、そのチームワークはこちらも見習わなければならないと感じるところはあった。
「初めまして、俺はルーク。ここはメンタルガード10-5基地。」

「…あ、はい、僕はシャノンです」

「この人が俺たちを救ってくれたんだ!」

ルークはベッドで寝ている子供に挨拶すると、事情を説明し始めた。

「メンタルパーツ所有者は最近は狙われやすい存在なんだ。君たちが会ったブラックハーツだって新しい仲間を探しているし、悪い大人がメンタルパーツ所有者を手下にしたがってるんだ」

「やっぱりそうなんだ!」

メイプルは大声を上げた。

「あとは反メンタルパーツ所有者なんていう考えを持った輩もいて、所有者の風当たりは日に日に強くなる一方だ。そこで…」

ルークは一息置いた。

「そこで、俺たちメンタルガードはメンタルパーツ所有者の保護も仕事でやるようになったんだ。君たちがここで過ごしたいなら、過ごしてもいいし、行きたいところがあれば、そこまで連れていくよ」
ルークは待機室で時間を過ごしていた。待機室にはデスクの他に、仮眠用ベッドと、自動販売機が置かれていた。

「お前は今日出ないのか?」

同僚のイオスに声をかけられる。

「あぁ、俺が連れてきた子供がいたろ?片方が所有者でとりあえず色々説明してやんなきゃいけないだろ?」

「そうだな。しかしお前が仕事から抜けた状態だと不安で仕方ないんだから、早く戻って来いよ」

「何だよ急に。何か俺のオフ中にあったのか?」

「まぁな、少し手こずりそうな仕事が一件あってな。頼むぞ」

そう言うと、イオスは部屋から抜け出していった。

しばらくすると、電話が鳴った。子供が起きたらしい。