「まずはオスプフの安心のメンタルパーツで雨を降らせてくれ」

「えっ?でもこの間奴らには…」

「いいんだ、この間は豪雨で攻撃しようとして失敗したけど、逆にそれが良いフリになった」

そう言われると、オスプフは雨を降らせた。
「ビードラ、この間のメンタルガードの奴らは大丈夫かな?」

「あぁ、この間俺たち2人で戦ったからな。実力差が分からん奴らでもないだろ?」

ビードラとディーゴはこの新科学研究会のメンバーと一緒にいた。ここで20名ほどの人数を集めているのは、要は「ここにしか集まってない」ように見せかけるためである。こことは違う場所で会談が行われている。

「でもさ、他のメンタルガードを応援に呼ぶかもしれないぜ?」

「それにしたってこの人数に対抗するのにあと2~3人は向こうも呼びたいだろ?それには時間がかかるんだ。」

「何で?」

「他の場所でもうちの仲間が暴れてるからな。向こうも人を集められる状況じゃないってことさ」

ビードラはこういった戦略を練ることに長けていた。自分の「後悔のメンタルパーツ」が直接の攻撃にはならない能力の為、自分側の戦力、相手側の戦力、そういったものを考えることが上手かった。

そんな中、雨が降り出した。
イオスは能力を使い、敵の集まり付近を覗いた。なるほどスペースと魚人の二人がいる。

スペース。名前はビードラと呼ばれていた。能力は『無重力』。一定の範囲の重力を無効化するため、対策を練らないとあっさり逃げられたり、又、一方的に攻撃されたりした。

一方、魚人の方はディーゴという名前で、能力は『魚人変化』。体が魚と人間とのハーフのような怪物になり、変身後の付加能力として口から『水鉄砲』を出せるようになる。スペースの能力で無重力にされた後、魚人の水鉄砲で一方的に攻撃するというのが彼らのコンビネーションだった。

敵組織のその集まり自体は20~30ほどの人数だった。だが、イオスが把握しているメンタルパーツ所有者の姿は無く二人に特徴を教えてもらい、やっと確認できた。

「向こうは所有者4人にこちらは3人。しかも向こうは非所有者が20人ほど…なるほど、確かに新米2人じゃ厳しいな。」

そしてそれはイオスが加わってもそう状況は変わらない。イオスの能力は戦闘においては1対1の戦いにおいて有効で、とても大人数を相手にするには向かない。

「ちなみに2人の能力を聞いてもいいか?」