イオスは能力を使い、敵の集まり付近を覗いた。なるほどスペースと魚人の二人がいる。
スペース。名前はビードラと呼ばれていた。能力は『無重力』。一定の範囲の重力を無効化するため、対策を練らないとあっさり逃げられたり、又、一方的に攻撃されたりした。
一方、魚人の方はディーゴという名前で、能力は『魚人変化』。体が魚と人間とのハーフのような怪物になり、変身後の付加能力として口から『水鉄砲』を出せるようになる。スペースの能力で無重力にされた後、魚人の水鉄砲で一方的に攻撃するというのが彼らのコンビネーションだった。
敵組織のその集まり自体は20~30ほどの人数だった。だが、イオスが把握しているメンタルパーツ所有者の姿は無く二人に特徴を教えてもらい、やっと確認できた。
「向こうは所有者4人にこちらは3人。しかも向こうは非所有者が20人ほど…なるほど、確かに新米2人じゃ厳しいな。」
そしてそれはイオスが加わってもそう状況は変わらない。イオスの能力は戦闘においては1対1の戦いにおいて有効で、とても大人数を相手にするには向かない。
「ちなみに2人の能力を聞いてもいいか?」