毎日が休日の私だが
 それを待ちわびていた勤め人のころと同じく
 今年の正月もあっと言う間に終わる。

 誰も来なかった

 …どころか1日に年賀状の返信を近くのポストに投函したきり
 2日、3日、そして本日も家から一歩も出ていない。

 そんな状態だと起きてから寝るまでが早いこと早いこと… 


 母が家にいたときは
 盆正月などは待ちわびしいどころか
 世間が連休に入る時期は恐怖だった。

 病院が閉まる
 デイサービスが閉まる(施設にもよるが)
 ケアマネも休む
 訪問介護も手薄になる

 何か突発事態が起きたら…

 とはらはらしながら休み明けを待ちわびる。


 4年前…

 母が秋に亡くなった年の正月のことだった。
 デイの支度をなんとかさせて迎えの車を待ちわびていた。

 車に乗って出て行ったら
 すぐさま自分の部屋のベッドにぶっ倒れて眠るのだ。でも…

 来ない

 正月だから遅れるのか?
 じりじりしながらもう少し待つ。

 まさか…

 施設に電話。

 「あの…今日は休みなんですが」


 休みも稼働する施設もあって当時のケアマネが勘違いして計画をたてていた。
 だから当然デイのない日は入るヘルパーの派遣もない。

 絶対絶命。
 当時の母の状態だと尿漏れパッドの交換も私だけでは困難だ。

 私の当惑ぶりを感じて電話に出た管理者が言ってくれた。

 「ボク、今日身体が空いていますから大変だったら(家にヘルプに)行きますよ」

 あのひとことは嬉しかったな…

 貴重な正月休み中であろうに。

 3つ通っていたデイの中で一番信頼していた真面目そうな40代と思しき男性管理者。


 なぜかその年の半ばに突然管理者が交替した。
 デイの迎えに新しい管理者が来るようになってあるとき介護士の一人に転勤したのかと聞いてみた。

 「もう**(各所で施設を運営している事業所のグループ)と縁が切れて私たちも消息を知らないんですよ」

 なんだか…
 ちょっと変な言い方だな。

 どこかに引き抜かれたのか
 あるいはトラブルがあって辞めさせられたのか

 そういえば母の送迎で来た時、フッと微かな香水のかおりがしたことが。

 おっ、いまどき珍しいな…
 身だしなみか、それとも伊達か?

 と感じた記憶が残っている。
 朴訥そうで一番それらしくない感じだったので。

 もっともいまどきの男性は香水をつけるのかつけないのか私は知らない。
 自分の若いころは「ピーコック革命」とか言われ男性が化粧品を使いだしたころだったが。

 もしかして女性問題?

 などと気を回したりしたが、もちろん私の勝手な妄想だ。(汗)

 いや自分の親の介護が大変になって…という話もあった気もする。

 他の人と交錯していて記憶が定かでない。
 邪推力のみ健在。(汗)

 彼は今どうしているだろうか。
 どこかの施設で介護の仕事を続けていて欲しい…


 結局、休み中だったケアマネに電話してその日は急遽ヘルパーを入れてもらうことになった。

 訪問介護の事業所にも

 夜中に母が床に転げてしまったり
 ポータブルトイレの介助をしていたら紙パンツの中に大量の便失禁をしてしまい
 まだ慣れていなくて半分バニックで電話して泣きついたり

 ずいぶん助けてもらった。


 お世話になりました…