夜間、眠りが浅くなり目覚めかけたり
 明け方のそろそろ目が覚めようかというときが

 一番嫌な時刻だ。眠いのではない。


 恐る恐る指を曲げ、そっと伸ばしてみる。
 もう一度ゆっくり開いて…むすんで。

 うーん
 まだ大丈夫みたいだが…


 年初に親指の付け根に痛い注射を打ってちょぅど半年。
 今までの経験だともう効果が切れてばね指が再発する時期だ。

 このまま治ってくれるといいのだが
 ほぼ望み薄だろう…経験上。

 カクン

 とひっかかりを感じたら

 掛かり付けの整形に飛んで、手術病院への紹介
 紹介状を貰いにいって診察を受け術日の選定
 手術と術後のしばらくの不自由な生活

 と過去2回経験した一連の儀式が起動する。

 盆も迎えるし台風も来るし年に一度の人間ドックも控えているし
 手術日との兼ね合いで気を揉む日々となる。

 あまり遅くなると厄介な寒い季節。
 どうせ再発するなら今の季節がまだまし。

 その兆候は明日の朝かもしれないが、気持ちとしては先送りしたい。

 もーいいかい?

 と意地悪な「病鬼」が歌うように問う。


 

 まーだだよ