そんなの観るの!?
妹が呆れたように言う。
いつもは月に一度、木曜に一泊して帰るのだがそのときはたまたま金曜に泊り
土曜に二人で遅めの朝食を食べていた。
「さあそろそろお楽しみのおしりたんていか…」
とみそ汁をすすりながらつい呟いてしまった。
Eテレで土曜の朝に流される幼児向けアニメ。
顔がお尻…なんというバカげた設定だ。
幼児向けらしいが奇抜さにもホドがある!!
と最初目にした時思ったが、何度か目にするうち次第にハマる。
見え透いた伏線、子供だましの謎解き、毎回ワンパターンの展開…
「しつれいコかせていただきます」と宣告して尻…いや口からブーッとガスを噴出する必殺技。
併せて高らかに鳴り響くファンファーレのBGM。
ここで幼い視聴者たちはキャッキャッと手を打って喜ぶんだろうな…と様が目に浮かぶ。
敵だけでなく味方まで巻き添えを食い楳図かずおのホラー漫画ばりの表情でガスに悶絶する場面とか
丸いモノを目にした途端、職務を忘失し夢中で飛びつくマルチ―ズ署長とか
20分の番組の中で毎回繰り返されるお約束のワンパターンがかなりを占めるが
意外と不快ではないのが我ながら不思議だ。
同じ土曜日にある「チコちゃんに叱られる」もワンパターンの嵐。
最初番組を目にしたとき「何だこれ? 面白い」と思ったものだが何回か見るうちに飽きてきて
今ではすっかり醒めてしまった。
番組でワンパターンが許されるのは水戸黄門の印籠だけだ!
取り上げるテーマとその正解は労力をかけて取材検証しなくてもAIを使えばものの数分で構成できるだろうし
何よりバラエティーという手法でNHKがどんどん民放化していくのが自分的にはなんとも苦手。
そういう意味で「(ためして)ガッテン」もタイトルが変わるころには見なくなった。
バラエティー番組が苦手、お笑い番組が苦手、ワンニャンのおもしろ動画が苦手…
しかし視聴率を稼ぐための技術、画面に引き付ける力はすさまじいものがあるから目にしたらついつい吸い付けられてしまう。
だからすぐチャンネルを変える。(笑)
特に耐え難いのは
「スタジオ騒然」で出演者がどっとどよめいていたり
ひな壇(最近は昔より低くなったとか)にずらりと並んだタレントたちが両手を打って笑うシーンとか
あと甲高い声で「今から30分に限り!」などと絶叫する通販のCM。
バカバカしい…と思うのは偏見や好みの偏りに過ぎないのは分かっているので
妹や姪たちが来てTVをつけているときはそんな番組も黙って見てはいるが。
(で一緒に笑わされる)
その手の番組が嫌いなのは妹も知ってはいるのだろう。
「おしりたんてい」を観るといったら驚いたのは、もしかしたら私のことを石部金吉とでも思って
TVは「教育テレビ」とニュースしか観ないとでも思っているのではないか?
なにかと理屈っぽいし、
いろいろな新しい知識、情報とか情報とか「こんなことは知らないだろう」と兄貴風をふかせて
ついつい上から目線で話しているかもしれない。
読んでいる幾つかのブログは介護関連ということもあるのか女性のブログが多い。
その中で時折つづられる
妹の目から見た兄、 姉の目から見た弟、或いは妻の目から見た夫
などの記述を見るとはっと
今まで気づかなかったことを知ることもあったりする。
ところで、
「おしりたんてい」も他愛もないワンパターンの嵐だが許せるのか?
子どもだましの展開…といっても、もともと子ども相手の番組だし
アニメだからいけ好かない芸能人(好き嫌いが激しい)が出るわけでもないし
別に難しいことを考えたりする必要もなく心をニュートラルにして受け入れられるし
イージだが心がほんわかするエンディングで締めくくられるし。
「みんなぁ、きょうのおしりたんていはおもしろかった!?」
毎回のラストの一言は助手のブラウンだったか。
おもしろかった…ぼそっと心の中でつぶやく。
それに
おしりたんていのライバルの「かいとうU」と主人公のおしりたんてい、そしてその「父上」は人間(なのか?)だが
それ以外は動物が擬人化されたものだ。
その中で女性キャラたちが微妙にチャーミング。(笑)
この番組のあとに「アイラブみー」という10分間のやはりアニメが続いて
見るともなしに見ていたがちょっと不思議な番組だ。
チコちゃんと同じ5歳の「みー」が自分の「こころ」や「からだ」のことを学んでいくという内容。

赤ちゃんを連れたママとママのカップルやパパとパパのカップルが出たこともあって
「多様性」の教育番組かと思ったがそれだけでもないようだ。
なんとも味のあるアニメの画風や俳優・松島ひかりが全ての登場人物の声を一人で演じているのも面白い。
みーのパパとママはどうやら別居しているようだがみーは定期的に会いに行っているようで
円満離婚後の家族の在り方を示そうとしている?
などと考えると「おしりたいてい」も「アイラブみー」も子供番組の形をとってはいるが
実は真のターゲットは大人なのではないか?
それなら私が興味をひかれるのもうなずける… (笑)
と思ったが調べてみるとやはり対象は幼児だった。(汗)
あ、でも某国のお騒がせ大統領にはぜひ見せてやりたい。