眼科の受診でもし思わしくない事を言われたら…
ソッコーで帰宅して布団を被ってうじうじ悩む予定だったが、
特に変わりはないとのことで気も軽くなる。
せっかくだから少し街でもぶらぶら歩いてみるか…
眼科クリニックはこの街の中心駅から徒歩数分圏内。
毎回散瞳があるので、車を運転しては行けない。
勿体ないが往復はタクシーだ。
ということは…
酒も飲める
ちなみに酒はべつに好きでもない。
日本酒もビールも味の違いはほとんど分からない。
ときたまビールのCMにつられて暑いとき135mlの(それしか買ってない)缶ビールのプルタブを引いたり
スーパーでトレーに入った刺身を買ったとき猪口で2、3杯日本酒を飲む程度だ。
ただかつて泊りがけの旅行に出たときは
旅先の飲食店で夕食といっしょに普段より多めにビールのジョッキなどをあおる。
飛び込んだ繁華街の小料理屋や大衆食堂のようなところで
そう飲めもしないアルコールがすぐ回ってだんだんぽあ~んと気持ちよくなってくる。
地元の客同士の何気ない日常会話が方言で飛び交うのを少し塞がってきた耳に聞き
…言い知れぬ旅情を感じる。
ときおりBSで見かける「吉田類の酒場放浪記」のような気分だろうか。
店を出て熱い頬に気持ち良い風を感じながらパシャッ、パシャっと夢中で街角の写真を撮りまくりながら初めての地をさまよい
(スマホに地図アプリが無かった当時でも)不思議と最後は荷物を置いた宿までたどり着く。
…というのが私の「楽しい旅」のお決まりの快感体験コースだった。
そういう外泊を最後にしたのが
下の姪の結婚式に新幹線で出かけ、ホテル泊ったときだったろうか。
もう10年近く前…
母はぼちぼち認知症の症状が出始めていたころだ。
妹をはじめ親族はこぞって式参加だから母は2日ほどショートステイで預かってもらった。
昔の旅のときの、あの心地よさをまた味わいたい。
そう思って街の中心までタクシーで出る眼科受診の帰り道を狙っていたが
あれやこれやで実現していない。
クリニックを出ていつものようにタクシーは呼ばず駅の方へとことこ(車いすで)歩く。
あまり来ることはないから、あちこちの路地を回り道するが見知らぬ街のようだ。
というか、やはり我が街も例にたがわずゴーストタウン化が著しい。
いったん駅の近くに近年できた交流施設に向かう。
比較的新しいそこの多目的トイレで用を足す。
私の場合、まず確保したトイレの場所が活動(散策)の起点だ。
近辺をうろうろうろうろ…カメラは持ってきていなかったのでスマホでパシャ、パシャ。
…のつもりが、
まだ酒も飲んでいないのに、
景色がくっきりと奇麗に見えない。そして暗すぎる…
あたりまえだ。
散瞳の薬を点眼して検査したから、戸外ではまぶしくて目が開けていられない。
で持参した強めのサングラスをかけるのだが屋内や日陰に入ると今度は暗すぎる。
おまけに散瞳の影響で少し景色もぼやけて見える…
景色を楽しみながらカメラ片手の散策は眼科帰りにはおすすめではない。(汗)
そして更に大きな困難…
ぼちぼち夕方に近づこうかというこの時間帯は
入る店がない!
駅周辺のこの界隈だが
居酒屋、ラーメン店、料理店の類はあるものの…
軒並み「準備中」の看板!

開いているのはスタバ系統の喫茶店かファストフード系の店くらい。
腰を落ち着け酔いを楽しむ「酒場」には程遠い…
まあ平日とはいえ街一番の繁華街にちらほらとしか人が歩いていないのだから無理もない。
5月に始めた幾つかの街歩きで「たまたま開いてる食堂も15時まで」と学習したはずだったのに。
とりあえず駅の西をうろうろうろ…
引き返してうろうろうろ…
道路を渡って北側をうろうろ…
(また長くなったので後編に)