上の方は手の届かない窓にテープを貼るなら棒か何かを使うしかない。
たぶんかなり皺くちゃになるだろうが、ずっと貼ったままにしておくフィルムとは違う。
とりあえず手あたり次第べたべた貼って、割れたときの飛散防止になればいいので。
ガラス面の強化にはさほど役立たないだろうが。
貼ってみると思いのほかうまくいった。
90×90くらいの腰高窓。
まずテープを引っ張り出して鋏でカット。(手で切れるのだが自分にはできないので)
マジックハンドなどで上端をつまみ窓ガラスの上の方にちょんとつける。
下の方動かし位置を決めたらテープの真ん中を棒でつーっとなぞる。これでいちおう仮止め。
このように縦横斜めと、とにかくべたべた貼っていく。
後は掌でしっかり押さえつけておくところだが、上の方は手が届かないので掃除に使うモップの登場。
フローリングワイパーなどとも呼ばれ使い捨てシートをセットして床を拭うものだ。
これでゴシゴシと押さえつけて完了。
これは簡単に剥がすことを前提とした養生テープだからできたことだ。
他の布テープやクラフト紙のガムテープだったらこうはいかない。
低い位置からだと貼ろうとしてる途中であちこちにべたべたくっついたり、無理に剥がそうとすると不自然に歪んだり。
うっかり粘着面同士がくっつくと厄介このうえないが養生テープの場合はなんとか剥がせる。
さて台風も過ぎ去り、このままでは窓の用をなさないので一旦剥がすことにした。
剥がしやすいのが身上のテープだ。下の方からめくって剥がしていく。
ベリベリベリ、ベ…
途中まで剥がしていくと他のテープが上を押さえているのに気づいた。
なにしろ窓の端から端までの長さに足らず、継ぎ足し継ぎ足しで、しかも滅多やたら「*」の形に不規則に貼りまくっている。
押さえているテープを剥がそうとしたらそれをまた別のテープが押さえていたり…
薄いから一見してどれが上でどれが下か見分けがつかない。
指の腹を慎重に滑らせながら一番上のテープを探す…
縦、縦、縦…次に横、横、横などと規則正しく貼っておけばこんなことにはならなかった。
大雑把に仕事をすると、必ず儲けた時間以上の代償を払うことになる。
こんな些細なことにも手順と言うかセオリーはあるものだ…
しかも剥がす方が貼るより難しいことがあった。
下の方はガラスに負担のないよう、鋭角にバナナの皮を剥くように剥いでいけるが、手の届かない上になるにつれ、ひたすらテープを引っ張って剥ぐしかない。
ガラスが室内側に引っ張られる形となり下手をするとバリンと割れそうな感じだった。
台風で割れなかったテープを養生テープで割ったのでは洒落にならない…
こんな感じで2枚のガラス戸のテープを剥ぐのに1時間以上かかってしまった…というどうでもいい話でした。