既に台風10号は各地に爪痕を残しながらも退場してしまった。
 相変わらず時機を失した参考にもならない書き込みですが…


 さて何とか手に入れた飛散防止フィルムを窓の下半分にしか手が届かないのにどうやって貼るか?

 若いときなら窓際に台所テーブルを寄せその上に上がったりして作業したものだが、
 車いすに座っていてもよろよろとするときもある今では危険だ。

 その前にまだ一つ大事な工程がある。

 モノを貼るにしても塗るにしても、まず下地を綺麗に掃除しなくてはならない。
 これこそが仕上がりを決定的に左右する。

 かつて家の内装リフォームをするとき、壁紙を貼るのを見ていたが、
 既存の板壁に直接貼るのではなく、コンパネを打ったりパテで埋めたり、砥の粉?を塗ったりと作業の大半はこの下地処理だった。
 これがプロの仕事と素人のそれとの違いなのだろう。

 改めてガラス窓を見ると、汚れているのは当然ながら、昨年か一昨年の台風のとき貼った養生テープの剥がし残しが随所にある。
 一部はすぐ剥がしたのだが、どうせ次の台風が来るのだからと残したものとか。

 あまり外から目立つ窓ではないし、見てくれより面倒くささが先に立つ。
 月に一度妹が来るとき剥がしてもらおうと残しておいてだらだらそのままになっていたり。

 本来、養生テープは奇麗に剥がれるよう作られた製品なのだが、これほど長い間置いておくとテープは剥がれても糊が汚く残る。
 この固くなった剥がし残しがなんとも厄介。
 もしかした汚く残っている部分は養生テープではなく布テープを使って剥がした痕だったかも知れない。

 ホームセンターでこの事態は予想していたから、シール剥がしのスプレーも一緒に買っておいた。
 一応布テープや他の粘着テープに適応しているのは確認。

 シールや粘着テープは色々な糊剤が使われているから、剥がし材とうまくフィットすれば面白いようにするりと剥がせることがある。

 シュー…

 ピピピピピ!!!!

 ガス漏れ警報装置が反応してしまった。ガラス窓は台所の窓だ。
 スプレーは風通しのよい所で…という基本を守らないとこうなる。僅かな量だったのだが。

 液が浸透するまで少し待ってテープを剥ぐがかなり糊が残る。しかも頑固に固い。
 スプレーの剪定を間違ったのだろうか…ボロ布で拭きとれる生易しさではない。

 これはもう強引にこそげ落とすしかない! 幸い下地はガラスだし。

 金属製のヘラがあったのを思い出し、探し出してガリガリガリ…

 ぶわ~っ!!

 固くなった糊が粉となって舞い上がり、窓枠の下や床にぼろぼろと落ちる。
 雑巾!! 掃除機!!


 のろのろ台風だが、じわりじわりと近づきつつある。
 万一のために避難の準備もしなけれぱならないし、こんなことに手間取っている場合ではない。


 ということでせっかく買ってきたフィルムは「次の台風の前には”完璧に”貼る」(笑)ということにして、
 今回はとりあえずまた養生テープをベタ貼りにしてしのぐ…ということになった。

 
 若いころ、どうしてこんなに自分は時間の使い方が下手なのだろうかと、時間管理の本を幾つか読んだことがある。
 その中で、だらだらと時間を浪費してなかなか実行に取り掛かれない人のパターンの1つとして

 過度にきっちり仕組もうとする

 というような項目があったと思う。
 まさに自分はこんな感じだ… (ため息)