とりあえず、今回までは今までの歯医者に行くことにしよう…

 抜けた歯の後始末などでかかりつけ歯科医院に予約の電話を入れるも誰も出ない。
 診療時間内のはずだし、その日は平日だ。

 長く鳴らしても録音音声に切り替わる気配もない。

 もしかして…


 その歯科に通う頻度は年に1回あるかなしかだが、最近(といってもコロナ前)待合室の患者が減ったような気がしていた。
 かつては常に数人待っていたと思うが一人か二人…時として誰もいないときも。

 私の治療が終わると入れ替わりのように患者が入口から入ってくるから、単に予約システムが最適に回っているだけかもしれないが。

 ただ先生が歯科衛生士や歯科助手に接する態度が、いつもいらいらしているような気がする。

 ここの医院の名称は**歯科診療所だが「**」の部分は院長の個人名ではない一般名詞だ。
 雇われ院長なのかな?と最初から思っていた。

 まあ例えば「さわやか歯科診療所」とか、個人名にしない場合も多いとは思うが、ここ数年いらついているような院長の態度は気になっていた。
 元からではなかったので。

 得意先を訪れて経営者がいらいらしていたり、従業員が暗い顔でひそひそ話をしているようだと至急債権回収の手立てをとるべし

 勤めていたころ読んだ本にそう書いてあった。(笑)
 想像力…いや妄想力逞しい私。

 そういえば…

 先日、ネットで見た「障がい者歯科診療協力医」のリストにここは記載されておらず(あれ?)と思った。
 入口にスロープはあるし、現に私が長年治療を受け続けている。
 ここなど真っ先に記載されて然るべきなのに。

 たまたま臨時の休みなのだろうか?
 ホームページに「お知らせ」などが記載されていないかと探したが、ホームページは持っていないようだった。

 私は早とちりと思い込みが激しい。
 これで今までいろいろ失敗をしている。

 もしかして診療所を廃業した!?
 そうだ歯科医師会名簿!

 と思ってネットで調べると名前が無い…廃業確定。
 実はこれは見方を勘違いしていたものか、後で見直すとちゃんとあったのだが、その時の私の目には入らなかった…

 馴染んだ診療所が廃業とは残念だが、どっちみち車いすで使えるトイレがないし、
 毎回高い診察台の上に何とかよじ登るのに限界を感じていたところだ。

 新しい医院に乗り替えるのにまだためらいがあったが、この出来事が気持ちを後押ししてくれた。

 さて、どこに行くか?

 というより車いすで行けるところが他にどれほどあるだろうか…