デイサービスセンター「こころ」から持ち帰ったのは落胆だった。

 7割食べたところで嘔吐があり中止。
 おやつの時も嘔吐したらしい。

 はあ…とため息。
 先週の月火曜日は続けて10割食べている。

 安堵もあった。
 その前日の日曜日、「ゆとり村」では5割と9割。嘔吐は?

 「…ありませんでしたよ」

 気になって電話してみた。電話に出たのは朝の迎えで来た鈴木さん。

 予め聞いていたので昼食時に(嘔吐に備え)準備した。
 でも嘔吐はなかった。その後も無し。

 これは嬉しい驚きだ。
 だが…

 日曜は嘔吐は無く月曜日はあった。
 ということは日を追って悪くなっている?

 と、またまた悪い方へと心が流れる。


 そして夕食。
 嘔吐させないよう慎重に介護食器の吸い口を含ませるが…
 
 ほとんど食べない。
 たった2錠の薬を飲ませるのも悪戦苦闘。

 焦燥感で頭が痛くなる。
 食事も19時までには済ませないと後から吐き戻すことが多いのだ。


 母は車いすのうえでぐったりしている。

 朝、迎えの車に乗せてもらうとき(ここは助手席回転シートに抱えて乗せる)もう座位が保てず前に倒れそうになっていた。
 デイに通えるのもいつまでか…


 辛くてやりきれない

 不安と焦りでとうとう弟に泣き言メールをいれる。
 弱音を吐くのは絶対に自分に許さなかったのに。

 間近で見ているぶん、それは辛いだろう

 すぐに弟から返信メール。

 (本当に分かっているのか?このやるせなさを)

 もう心が曲がってしまい、いたわりの言葉にさえ邪推が起きる。

 来て欲しい。来てこの苦しさを分かち合って欲しい。
 しかし弟は4回目の接種がまだだ。今月末だ。

 深刻な基礎疾患を抱えている弟にバスを乗り継いで来させるわけにはいかない。
 当分、来なくていいと私から言ったのだ。

 鬱になりそう…
 そうだ、クスリを飲もう!

 覚せい剤とかではない。抗うつ薬は持っていない。

 風邪薬。
 昔から相性のいい風邪薬がある。

 風邪も治るが、心地よい眠気がくる。
 
 頭痛がするのを口実に一回分飲んだ。
 幾ばくかの鎮静作用もあるような気がする。

 片付けもそこそこに母の傍らの簡易ベッドに横になる。
 …もう眠気で先走って嫌なことばかり考える余裕はなかった。


 決して真似をしないでください…
 危険性はわきまえているつもりで、安易には飲みません。

 (文中の固有名詞は全て仮名です)