平野敦士カールオフィシャルブログ「プラットフォーム戦略®経営講座★」Powered by Ameba -4ページ目

平野敦士カールオフィシャルブログ「プラットフォーム戦略®経営講座★」Powered by Ameba

(株)ネットストラテジー代表取締役アマゾン1位 プラットフォーム戦略他著書多数元興銀マンゆかし会員 

  

ついに本日41冊目の新刊が発売になりました!
1年前にご依頼をいただいてゼロから企画してやっと完成しました
なぜかアマゾンの紙の本の在庫が無いのですがキンドルではDL開始しました!

41冊目新刊『ビジネスモデルひらめき図鑑 変化の激しい時代に「儲けのしくみ」を作り出す 』⇒ 

 

 


この本では48社の事例とともにどうやって新しいビジネスモデルを作るのか?という7つのStepを60枚のオリジナルカードで図解でわかりやすく解説しました これでだれでも新しいビジネスモデル新規事業が作れます!オリジナルカードは本書の中に記載のパスワードを入れればダウンロードできます!ぜひカードを使って新しいビジネスモデルを創造してください!

AI君に読んでもらってまとめてもらいましたのでぜひお読みください!

更になんと!嬉しいことに7年前に出した本が14刷りになってまた増刷して11万9500部になりました感謝です!
★『大学4年間の経営学見るだけノート』(宝島社) 

 

 


AI君による読書まとめが凄すぎます(笑)


平野敦士カール『ビジネスモデルひらめき図鑑』ブリーフィングドキュメント

1. 本書の概要と目的

平野敦士カール氏の著書『ビジネスモデルひらめき図鑑』は、変化の激しい現代において「儲けのしくみ」を作り出すための実践的なガイドです。DXや生成AIをはじめとする技術革新が著しい時代に、新しい事業を構想する人や既存事業をより収益性の高いものに変えたいと考えるビジネスパーソンを主な対象としています。

本書の核心は、「ビジネスモデルは決して難しいものではなく、誰にでも、いくつでも生み出せるもの」であるという考え方です。世の中の成功したビジネスモデルの多くは、全くのゼロから生み出されたものではなく、「異業種のビジネスモデルの組み合わせ」からできていると述べられています。

本書は、経営学やビジネスモデルの知識がない人でも楽しく学べるよう、分かりやすい文章とイラストで解説され、読者が自身の仕事に活用できるよう、転用のヒントやポイントがまとめられています

2. ビジネスモデルの定義と成功の鍵

ビジネスモデルの定義: 本書においてビジネスモデルとは、「企業が収益を生み出すためのしくみ、つまり儲けのしくみ」と明確に定義されています。これは単にお金を稼ぐ方法ではなく、企業が経営理念(ビジョンとミッション)と経営戦略に基づき、持続可能な形で価値を創造・提供し、収益を上げ続けるための具現化されたものです。
ビジネスモデルの5つのポイント: より具体的でオリジナリティの高いビジネスモデルを構築するためには、以下の5つのポイントを深く考えることが重要です。

顧客: どのような顧客(企業、個人、年齢、性別、職業など)に向けて提供するか。
顧客価値: その顧客に対してどのような商品やサービスをいくらで提供するか
経営資源: 実行するにあたり何を使うか(ヒト、モノ、資金、ノウハウなど)
差別化: 他社に対してどうやって差別化するか。
収益化: どのように売上を上げてコストを抑えて利益を得ることができるか

成功の鍵: 成功するビジネスモデルの多くは、
「他の業界のビジネスモデルやアイデアを参考にしたり、組み合わせたりする」
ことで生まれていると強調されています。

また、監修者が携わった書籍『ビジネスモデル・イノベーション』の調査結果を引用し、成功したビジネスモデルは平均して3.6の構成要素でイノベーションを起こしているのに対し、成功していないビジネスモデルは平均1.8と、より少ない要素でしかイノベーションを起こしていないことが指摘されています。これは、複数の要素においてイノベーションを進めることが成功のカギであることを示唆しています。

3. ビジネスモデル構築のための「7つのフレームワーク」
本書では、既存のビジネスモデルを基に新しいビジネスモデルを創造するための体系的な考え方として、以下の7つのフレームワークが紹介されています。これらはそれぞれ独立したものではなく、相互に関連し合っており、全てを連動させて検討することで、より精度の高いビジネスモデルを創造できるとされています。

1 現状を把握: 既存のビジネスモデルの特性(顧客、顧客価値、経営資源、差別化、収益化)を分析し、強みと弱み、改善点を見つける。

2 顧客をシフト: 既存の顧客層にとらわれず、異なる層の顧客にアプローチする可能性を探る。
5つの視点: 法人向け/個人向けへのシフト、関係先へのシフト、特定の地域への集中(ドミナント戦略)、特定層への集中(需要の多いセグメント)、グローバル化。

事例: ガリバー(個人からオークションへのシフト)、ベネッセコーポレーション(企業向けから個人向けへのシフト)、青梅慶友病院(患者の家族も顧客と捉える)、学習塾STEP(特定の地域に特化)。

3 顧客価値をシフト: 提供する商品やサービス、そのもの自体を変える、あるいは新たな価値を加える。

21の視点: モノからサービスへのシフト、競合の逆張り、同一顧客への価値の複数化、時間短縮化・省手間化、階層化、専門化・特定市場ナンバーワン化、漁夫の利化、カスタム化・半製品化、中古市場、拡張化、フロントエンド+バックエンド化、多毛作化、デファクトスタンダード化、規格化、競合模倣・同質化、受託、ソーシャル活用化、ブランドマルチ化、最先端スピード化、二次市場化、ローカル化。

事例: コマツ(モノ+サービスへのシフト:Komtraxによる遠隔管理)、Uber Eats(時間・手間を節約するサービス提供)、マブチモーター(特定の分野に特化して専門性を高める)。

4 価格・顧客の経済性をシフト: 販売価格だけでなく、顧客が支払うトータルコストや収益構造を変える。

17の視点: 顧客のトータルコスト削減、実績連動型・成功報酬型、価格の個別化・カスタマイズ化、無料化・低価格化(フリーミアム)、変動価格化・オークション化、高価格化・ステータス化、会員制月額課金モデル化、金融化(リース・レンタル化)、カミソリの刃モデル、受注前受け化、仲介型、ライセンス化・フランチャイズ化、分割モデル化、逓増価格化、マークアップ式、シェア型化・物々交換、逓減価格化。

事例: アスクル(顧客のトータルコスト削減)、LINE(無料サービスでユーザー獲得、フリーミアム)、USJ(需要に応じた価格変動)、Amazon(年会費で特典提供し顧客囲い込み)、ハーレーダビッドソン(所有そのものをステータス化)、デアゴスティーニ(分割モデル)。

5 バリューチェーンをシフト: 企業が商品やサービスを提供するまでの一連の業務プロセスを見直す。

11の視点: バンドリング化とアンバンドリング化、アウトソース、オープン化、ソーシャル・プラットフォーム化、シェア化、スピード化・リーン化、オートメーション化、アライアンス、ブロック化で参入障壁化、販売チャネルのシフト、ダイレクト販売。

事例: 星野リゾート(施設の所有と運営を分離)、食べログ(バリューチェーンの一部をユーザー参加型に)、Airbnb(空き部屋を宿泊施設としてシェア)、PB商品(他社とのアライアンスで商品力強化)、ヤクルト(販売をヤクルトレディに委託)。

6 経営資源の差別化: 企業が持つヒト、モノ、カネ、情報といった資源を独自性を持って活用し、他社と差別化を図る。

4つの視点: ヒトで差別化(優れた人材の育成・確保、属人性の排除)、モノで差別化(ユニークな商品・サービス、研究開発)、カネで差別化(資金調達方法の多様化)、情報で差別化(知的財産の集約・活用)

事例: スーパーホテル(モノの導入による効率化)、クラウドファンディング(資金調達方法の差別化)。

7 実現可能性の見極め・絞り込み: 構築されたビジネスモデル案について、競合、収益性、法規制、経営資源、市場規模、成長性、リスク、人材といった観点から実現可能性を評価し、絞り込む。

4. 社会のトレンドとビジネスモデルのキーワード
本書では、現代社会の主要なトレンドを捉えるための20のキーワードが紹介され、それぞれが新たなビジネスモデルのヒントとなりうることが示唆されています。参入のタイミングが重要であり、動向を注視し、適切な時期を見極めて事業を立ち上げることが大切だと述べられています。

健康志向: chocoZAP(低価格・コンビニ化による新規層取り込み)、亀田製菓(既存技術と健康志向ニーズの融合)、アシックス(データ活用による顧客ライフスタイルサポート)。

少子化: エムティーアイ(スマホアプリでの妊活・子育て支援)。

コト消費: カルチュア・コンビニエンス・クラブ(体験型コンテンツとコミュニティ形成の場を提供)、キャンプ練習場campass(都市部での手軽なキャンプ体験提供)。

個のニーズ: エアークローゼット(プロによる個別対応と低価格化)、イオントップバリュ(顧客の声を商品開発に反映)。

日本文化発信: ICHIGO(定期購入による日本の魅力海外発信)。

環境問題: 町おこしエネルギー(地熱資源を活用した再生可能エネルギー)、パタゴニア(修理・メンテナンスと環境啓発)。

AI: atama plus(教育分野でのAI活用による個別最適化)。

AR/MR: ポケット・クエリーズ(AR/MRのビジネス活用)。

シェアリングエコノミー: アリススタイル(使っていないモノと使いたい人のマッチング)、ダイチャリ(どこでも借りて返せるシェアリングサイクル)。

SaaS: MJSミロク情報サービス(クラウド化へのシフト)。
データの資産化: キャディ(製造業のデータ資産化と活用)。

DX化: ラクスル(印刷業界のDX化によるマッチングプラットフォーム)、助太刀(建設業界特化型DXプラットフォーム)、ワシントン・ポスト(自社のDX成功ノウハウの外販)。

物流問題: ニトリ、ホームロジスティクス(物流の内製化による品質・効率両立)。

プラットフォーム: アウトレットモール(お店と人が集まる「場」の提供)。

ユニコーン企業: Wonder(複数レストランの味を一度に提供)。

デカコーン企業: SHEIN(市場調査ではなくリアルタイムデータ活用)。

共同購入: ピン多多(SNS活用による共同購入)。

激安EC: Temu(自社管理型プラットフォームによる低価格実現)。

タイパ: タイミー(スキマ時間アルバイトのマッチング)。

5. ビジネスモデル構築の実践レッスン

アナロジー思考の活用: 「一見関係のない事柄の間にある類似性を見つけ出し、そこから新しいビジネスモデルを生み出す思考法」として紹介されています。具体的には、既存ビジネスモデルの類似性を見つけ出し(例:富山の置き薬とオフィスグリコの「商品を置かせる」という要素)、その抽象的な要素を抜き出して自社のビジネスに転用するプロセスが示されています。

NTTドコモの通信事業とクレジットカード事業における「顧客への与信」という類似性を見つけ、クレジット事業に応用した事例が挙げられています。
活用ポイント: 固定観念にとらわれない、幅広い分野に関心を持つ、抽象化と具体化を繰り返す。

7つのフレームワークの活用: 準備としてカード(PDFから切り取る形式)を用意し、以下のステップで既存のビジネスモデルをブラッシュアップする実践的な方法が提示されています。

現状把握(5つのポイントで分析)
顧客をシフト(2の6枚のカードを検討)
顧客価値をシフト(3の22枚のカードを検討)
価格と顧客の経済性をシフト(4の17枚のカードを検討)
バリューチェーンをシフト(5の11枚のカードを検討)
経営資源の差別化(6の4枚のカードを検討)
実現可能性の見極め・絞り込み(競合、収益性、法規制など8つのポイントでチェック)
このプロセスを繰り返すことで、画期的で差別化されたビジネスモデル案が生まれるとしています。

6. 結論
平野敦士カール氏の『ビジネスモデルひらめき図鑑』は、現代のビジネス環境における「儲けのしくみ」の重要性を説き、その構築のための具体的な手法と豊富な事例を提供しています。
特に「異業種のビジネスモデルの組み合わせ」や「複数の要素でのイノベーション」が成功の鍵であるとし、7つのフレームワークとアナロジー思考を実践的に活用することで、誰でも新しいビジネスモデルを生み出すことが可能であると力強く示唆しています。
デジタル化や社会トレンドを意識し、現状分析から可能性の絞り込みまでを体系的に学ぶことを目指した一冊です。

とAI君はまとめてくれました!すごいですね(笑)

ぜひキンドルならすぐDLできます!

 

 

 

 

 

41冊目の新刊『ビジネスモデルひらめき図鑑』見本本キター!

なんと!これでビジネスモデル本は5冊目(^^♪

 

 

 

2012年にディカヴァーの干場社長秘書だった大竹さんと

コンビニ本の企画で始まったビジネスモデル本ですがいずれもベストセラーになって感謝感謝です♪

『カール教授と学ぶ成功企業31社のビジネスモデル超入門!』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

『カール教授ビジネス集中講義 ビジネスモデル』(朝日新聞出版)

『知識ゼロでも今すぐ使える! ビジネスモデル見るだけノート』(宝島社)

『DX時代の成功事例がゼロからわかる! 使えるビジネスモデル見るだけノート』(宝島社)

『ビジネスモデルひらめき図鑑 変化の激しい時代に「儲けのしくみ」を作り出す』(ナツメ社)

もう13年も経つんですね、、光陰矢の如し!

 

 

41冊目の新刊『ビジネスモデルひらめき図鑑 』の予約が開始されました(^^♪

 

 

本書は約1年前にナツメ社様より突然ご依頼を受けて企画をゼロからご一緒に考えて約1年かけて作った本です 
48社の事例をご紹介するとともに いかにビジネスモデルを作るか? というビジネスモデル構築7Steps を図解化した点が他のビジネスモデル本と大きな違いです(^^♪ 
またご紹介させていただいた企業様にすべて内容をご確認いただくというお手数をおかけしました 
この場を借りて厚く御礼を申し上げます で ついに!

★Amazonでも予約開始になりました! PR 
41冊目の新刊『ビジネスモデルひらめき図鑑 』 

★楽天ブックスでも予約開始しました(^^♪PR 41冊目の新刊
『ビジネスモデルひらめき図鑑 変化の激しい時代に「儲けのしくみ」を作り出す』(ナツメ社)

内容紹介(出版社より)
■今必要とされる「ビジネスモデル」
DXや生成AIといった技術革新により、ビジネスを取り巻く環境は急激に変化しています。狭い視野で既存のビジネスを続けていては、時代に取り残されてしまいます。新しい事業を考えたり、既存の事業を改善したりしたい時に役に立つのが、「ビジネスモデル」です。
■ビジネスモデルって難しそう…と思う人に
成功している多くのビジネスモデルは、異業種のビジネスモデルの組み合わせからできています。ですから、ビジネスの天才や、アイデアマンでなくても、他業種の成功事例を知り、活用することで、誰でも新たなビジネスモデルが創出できるのです。
■イラストでわかりやすく、実践しやすい
本書では、新規事業や起業、既存事業の見直しに役立つ成功事例を「ひらめき」として紹介し、文章とイラストで解説しました。序章や各章の導入ページではポイントをまとめて掲載し、巻末ではビジネスモデルを生み出す実践的なレッスンを紹介しています。ぜひ本書を活用して、新たなビジネスモデルを構築してみてください。

【目次】
序章 ビジネスモデルとは?
第1章 ビジネスモデル図鑑1「誰に?」をシフトしてみる
第2章 ビジネスモデル図鑑2「何を?」をシフトしてみる
第3章 ビジネスモデル図鑑3「いくらで?」をシフトしてみる
第4章 ビジネスモデル図鑑4「どうやって?」をシフトしてみる
第5章 ビジネスモデル図鑑5「何を使って?」を差別化してみる
第6章 ビジネスモデル図鑑6キーワードから考えてみる
実践!カール先生のビジネスモデル構築レッスン

なおこのビジネスモデル構築7Stepsを3時間の動画講座で学べます(^^♪
日経ビジネススクールにもご提供しているコンテンツで大人気です!
★カール経営塾動画★

ビジネスモデル構築7Steps完全マスター
知識ゼロから新規事業、ビジネスモデル(儲けの仕組み)の構築方法を3時間で学びましょう!
 
 

本書は約1年前にナツメ社様より突然ご依頼を受けて企画をゼロからご一緒に考えて約1年かけて作った本です 
48社の事例をご紹介するとともに いかにビジネスモデルを作るか? というビジネスモデル構築7Steps を図解化した点が他のビジネスモデル本と大きな違いです(^^♪ 
またご紹介させていただいた企業様にすべて内容をご確認いただくというお手数をおかけしました 
この場を借りて厚く御礼を申し上げます 

内容紹介(出版社より)

■今必要とされる「ビジネスモデル」
DXや生成AIといった技術革新により、ビジネスを取り巻く環境は急激に変化しています。狭い視野で既存のビジネスを続けていては、時代に取り残されてしまいます。新しい事業を考えたり、既存の事業を改善したりしたい時に役に立つのが、「ビジネスモデル」です。
■ビジネスモデルって難しそう…と思う人に
成功している多くのビジネスモデルは、異業種のビジネスモデルの組み合わせからできています。ですから、ビジネスの天才や、アイデアマンでなくても、他業種の成功事例を知り、活用することで、誰でも新たなビジネスモデルが創出できるのです。
■イラストでわかりやすく、実践しやすい
本書では、新規事業や起業、既存事業の見直しに役立つ成功事例を「ひらめき」として紹介し、文章とイラストで解説しました。序章や各章の導入ページではポイントをまとめて掲載し、巻末ではビジネスモデルを生み出す実践的なレッスンを紹介しています。ぜひ本書を活用して、新たなビジネスモデルを構築してみてください。

【目次】
序章 ビジネスモデルとは?
第1章 ビジネスモデル図鑑1「誰に?」をシフトしてみる
第2章 ビジネスモデル図鑑2「何を?」をシフトしてみる
第3章 ビジネスモデル図鑑3「いくらで?」をシフトしてみる
第4章 ビジネスモデル図鑑4「どうやって?」をシフトしてみる
第5章 ビジネスモデル図鑑5「何を使って?」を差別化してみる
第6章 ビジネスモデル図鑑6キーワードから考えてみる
実践!カール先生のビジネスモデル構築レッスン

なおこのビジネスモデル構築7Stepsを3時間の動画講座で学べます(^^♪
日経ビジネススクールにもご提供しているコンテンツで大人気です!
★カール経営塾動画★ビジネスモデル構築7Steps完全マスター

 

 


知識ゼロから新規事業、ビジネスモデル(儲けの仕組み)の構築方法を3時間で学びましょう!

小説『義の焔』民をもって天と為す~大塩平八郎の乱江戸後期、大坂を襲った大飢饉と豪商の腐敗――

人々の命を救おうと、役人でありながら私財を投げ打った一人の男がいた。

名は大塩平八郎。

義を貫くために、権力と腐敗を焼き払う焔となった男の、哀しき叛乱の記録。

善と悪の狭間で揺れる正義とは何か?

民をもって天と為す――その信念を胸に、彼が灯した炎は誰のためのものだったのか。

 

第1章

 

薄曇りの空から、ちらちらと雪が落ちていた。

大塩平八郎――幼名を大塩格之助と言った少年は、貧しい蔵役人の家に生まれながらも、寺子屋の書をむさぼり読んだ。七つの頃には、近隣の大人たちが集まっても、この少年に古典の一節を教わるほどであった。

 「父上……これはどういう意味ですか」

 炉端に座る父・大塩三郎右衛門に、格之助は手習い帳を差し出した。

 そこには『民をもって天と為す』と大きく書いてある。孟子の言葉だ。

 父は薪をくべ、火箸を置き、にやりと笑った。

 「天とは、民衆のことだ――この世で一番大切なのは、権力でも官職でもない。人々の暮らしだ。そういう意味だ」

 格之助はじっと火を見つめ、ぽつりとつぶやいた。

 「ならば……人が苦しむ世は、天に逆らうことになりますか」

 父はしばし考え、黙って頷いた。

 やがて格之助は成長し、父の後を継いで役人の道を進んだ。

 才覚を買われ、大坂町奉行所に与力として仕えた。類い稀なる正義感と才筆に、人々は恐れと尊敬を抱いた。

 同僚の与力・白川清之助は、ある夜、残業の帳簿を前にして笑った。

 「大塩、おまえの目は怖いわ。人の腹の底まで覗いておるようだ」

 「清之助、そなたの腹には何が潜んでいる」

 「そりゃあ金と女さ――冗談だ。だがな、役所勤めで正義を通そうとするな。首が飛ぶぞ」

 平八郎――今はそう呼ばれていた――は筆を置いて言った。

 「正義を通すのが役人の務めだ。違うか」

 清之助は乾いた笑いを漏らしただけだった。

 天保七年――飢饉が西国を覆った。

 

大坂の米相場は沸き立つように騰がり、町は米を買い占める豪商と、餓死する民とに分かれていった。

奉行所の奥では、町年寄の豪商が役人に金を渡し、裏帳簿を回していた。

平八郎はその密談の声を、障子越しに聞いた。

帰り道、夜の大坂の街を歩く。

橋の下には痩せ衰えた母子が座り込み、かすかに呻き声を上げていた。

 「……旦那、米を……一握りで……よいのです……」

 平八郎は懐から銭を渡した。

 母親は震える手で何度も頭を下げた。

 その頭を見下ろしながら、平八郎は思った。

 この銭は、私のものではない。この女と子のものだ。

 だが……銭が尽きれば、それまでだ。

 宿に戻った平八郎の背に、灯火が滲んだ。

 机の上に、父が遺した孟子の一節が書かれた紙を置いた。

 『民をもって天と為す』

 義は、私一人の心にあるものではない――民の中にある。

 襟を正し、平八郎は決意を固めた。

 

第2章

 

 春を待つ風は冷たいのに、奉行所の奥座敷はぬるい空気に満ちていた。

 香の煙が紫に揺れ、太鼓腹の商人が白い頬を膨らませて笑っている。

 「おお大塩殿、まあ座りなされ。わしらも商いが無くては町が回りませぬでな――」

 「それにしては、随分と賑やかなご商売だ」

 平八郎の声は低いが、座敷に冷たい水をかけたように空気を凍らせた。

 「困窮する町人に米を売らず、買い占め、値を吊り上げる。

 その米で遊郭に女を囲い、役所に袖の下を流す……」

 商人の顔が引きつる。

 傍らで白川清之助が袖を引いた。

 「……大塩、ここは控えろ。奴らを敵に回しては、役目が果たせぬ」

 「義に背く役目なら、果たさぬ方がましだ。」

 その夜、平八郎は町奉行に直訴した。

 しかし老齢の奉行は目を伏せ、苦々しく吐き捨てた。

 「大塩――おまえの気持ちはわかる。しかし、この大坂の町は商人の銭で持っておる。

 彼らを締め上げれば町は回らぬ。……分かるな?」

 平八郎は座敷に頭を下げると、二度と奉行の前では笑わなかった。

 翌朝。

 自邸に戻ると、奉公人が慌てて飛び出した。

 「旦那様! 今朝もまた、貧民衆が門前に……」

 平八郎は黙って襟巻をほどき、蔵に入った。

 俸禄で貯えた米俵を一俵ずつ、門の外に並べさせる。

 「銭はいらぬ。ただ命を繋げ」

 門の外で押し寄せる群衆に、白川清之助がぼそりとつぶやいた。

 「おまえの倉は、もう空だろう。どうするつもりだ、大塩」

 平八郎は静かに笑った。

 「この命が、まだ残っておる」

 

 夜更け。

 平八郎の屋敷の座敷に、燈火が揺れていた。

 畳の上に座すのは、かつての教え子である若侍たち。

 刀を脇に、肩を寄せ合い声を潜める。

 「先生……もう、堪忍ならんとです。あの腐れ商人どもと役人どもを……」

 「声を潜めろ。」

 平八郎は燈火の下に、白紙を広げた。

 「おまえたちの血を流すなら、ただの暴徒と変わらぬ。

 人を殺して義を通すのか――我々の義とは何だ」

 誰も答えられなかった。

 

 冷え切った火鉢に、炭がひとつ落ちた。

 平八郎は黙って、その赤を見つめた。

 「……義は声ではない。行いだ。

 誰かがやらねばならぬなら、俺がやる。」

 

 翌日、平八郎の屋敷にあった蔵はすべて開かれた。

 紙に墨で書かれた札が門に張り出された。

 『大塩蔵開放、貧民の者これを取るべし』

 白川清之助は遠目に、その張り紙を見てつぶやいた。

 「大塩……おまえは義に殉じる気か……」

 

第3章

 

 冬の終わり、大坂の夜風はひどく冷たかった。

 平八郎の屋敷の奥座敷には、灯を隠した紙障子の向こうで、五つ六つの人影が膝を寄せていた。

 「先生、もう黙ってはおれませぬ。蔵を開いても民は救いきれぬ。悪党どもはますます肥え太り、飢えた子らは街で息絶える。どうか……どうかお声を……」

 若い町人崩れが震えた声で言った。

 平八郎は黙って、その顔を見た。

 頬はこけ、唇は青い。それでも眼だけは赤く燃えている。

 「悪を討てば、この世は正しくなると思うか。」

 「先生……!」

 「殺せば義なのか。火を放てば正義なのか。」

 平八郎の声は静かだったが、室の空気を切り裂くようだった。

 黙り込む若者たちの肩に、白川清之助が手を置いた。

 「……大塩、もう選べまい。そなたが選ばずとも、こいつらはやるさ。ならば、せめてそなたの手で――義の旗の下に――」

 燈火の中で、平八郎は深く目を閉じた。

 耳の奥で、父の声が蘇った。

 ――民をもって天と為す。

その夜、平八郎はすべてを決めた。

 家中の者を座敷に集め、妻・満寿にも頭を下げた。

 「……満寿。ここにおれば、おまえも子もただでは済まぬ。逃げろ。」

 しかし、満寿は眉を下げて笑った。

 「どこへ逃げましょう。大塩の女として生まれ、大塩の子を抱えて。

 私は逃げませぬ。何があろうと、あなたと共にここにおります。」

 平八郎は目を伏せた。

 座敷の隅では、小さな息子・格之助が、父を見つめていた。

 その翌日から、町の闇に密かな声が走った。

 「大塩先生が立つぞ――」

 「役人どもの尻を蹴飛ばすぞ――」

 「義賊か、叛乱か――いや、義だ――!」

 若者が集まった。浪人が集まった。

 貧しい町医者、潰れた米屋のせがれ、流れの博徒――。

 誰もが、正義を信じたいと胸の奥で熱を抱いていた。

 三月。ある夜、平八郎は竹筆で密書をしたためた。

 『悪を討つに火をもってす。米蔵を焼き払い、民を解き放つ。義を志す者、我と共に来たれ――大塩平八郎』

 その紙片は、町の暗がりを滑るように広まった。

白川清之助は暗い裏路地で、平八郎に問うた。

 「止めるつもりだった。だが止まらぬのだな、大塩。」

 平八郎はうっすらと笑った。

 「止まる道はあったさ。だが、それを選ぶほど我は賢くない。」

 「おまえは馬鹿だ。」

 「承知しておる。」

 二人は風の中に立ち尽くした。

 夜空には雲が重く、星のひとつも見えなかった。

その夜更け、平八郎の蔵の奥に、油樽が並べられた。

 火を、光を、義の焔を。

 この世の腐れを焼き尽くす、その日のために。

 

第4章

 

三月二十五日、曇天の朝。

 大坂の町はまだ冬の冷えを残していたが、空気の奥にひそやかな火薬の匂いがあった。

日の出前、平八郎は屋敷の奥庭に立った。

 白川清之助と十数人の同志が、黒羽織の裾を揺らし集まっている。

 「皆、よく集まってくれた。」

 平八郎の声は、驚くほど静かだった。

 「これは乱ではない。賊でもない。この火は、腐った米蔵を焼く火だ。民が奪われた命を取り戻す火だ。」

 幼い頃、父に聞かされた孟子の言葉が胸をよぎる。

 ――民をもって天と為す。

 「義の焔を掲げよ――我らが焼くのは悪だけだ。」

 午の刻が迫るころ。

 豪商の米蔵に火が放たれた。

 バチバチと音を立てて、乾いた米俵に火が走る。

 蔵の瓦が割れ、赤い舌が夜空に吠えた。

 「大塩だ――大塩先生が立ったぞ――!」

 町の暗がりに声が飛び交う。

 眠っていた町人たちが戸を開け、火の粉を背に逃げ惑う。

 火はあっという間に隣の蔵に燃え移り、豪商の屋敷の格子戸を飲み込んだ。

 「武士の分際で! 暴徒め――討て、討てえ!」

 商人に雇われた浪人が太刀を抜き、火の前で叫ぶ。

 しかし平八郎の側の若者たちも、竹槍を握って押し返した。

白川清之助は刀を振り払いながら、平八郎に叫んだ。

 「火が広がりすぎる! これでは町が――!」

 平八郎は血のついた袖を握りしめ、火の海を見つめた。

 「これが、焔だ。」

 唇がわずかに震えた。義の焔は、すでに誰の手にも収まらない。

蔵の奥で、火薬樽が破裂した。

 轟音とともに火柱が天を刺す。炎の赤が、曇天を夜のように塗りつぶす。

 町の裏路地を走る母子、泣き叫ぶ老婆、遠くで太鼓を叩く町役人の声。

 ――この火は、正義か、ただの暴か。

 平八郎の耳に、父の声が遠く響いた。

 ――義を為す者は、民をもって天と為す。

 「先生……!」

 血まみれの若者が、平八郎の袖を掴んだ。

 「先生! 官軍が来ます――このままでは――!」

 遠くから銃声が聞こえた。

 官軍――幕府の鎮圧隊が大坂に突入したのだ。

 火の粉の中で、平八郎は白川清之助と背を合わせた。

 「大塩……終わりだな。」

 「……いや。」

 平八郎はゆっくりと刀を鞘に収めた。

 「義は終わらぬ。俺の焔が消えても、民の胸に残る。」

 火の粉が雪のように降りしきった。

 そのとき、裏手に駆け込んだ従者が顔を伏せて言った。

 「旦那様……奥様と坊ちゃまが……」

 血の気が引く声だった。

 平八郎は何も言わず、炎の中を走った。

 屋敷の奥座敷には、満寿と格之助がいた。

 白壁には赤い光が揺れていた。

 「……父上。」

 幼い声が、小さく笑った。

 「火が……きれいだね。」

 満寿は息子の頭を抱き、平八郎を見つめた。

 「あなた……もう……」

 平八郎は妻の手を握り、ひとつ深く息を吐いた。

 「共に――終わろう。」

 障子の外では、悪を焼いたはずの火が、街を飲み尽くしていた。

 

第5章

 

白壁が崩れ落ち、火の粉が舞った。

 奥座敷の障子越しに見えたのは、かつて町人が往来を行き交い、子らの笑い声が響いていた大坂の町ではなかった。

 赤い海がすべてを包んでいた。

 平八郎は座敷に座す妻と子を前に、白刃を膝に置いた。

 息子の格之助は、母の腕の中でまだ何も知らないまま、小さな手で父の指を握った。

 「父上……あったかい……」

 平八郎はその小さな手を包むと、目を伏せて笑った。

 「格之助……父は、間違ったかもしれぬ。だが、間違わずに生きる術を知らなんだ。」

 満寿は何も言わなかった。ただ微かに首を振り、夫の肩に額を寄せた。

 障子の外で、火の粉の中に足音が近づいていた。

 官軍の追手が、屋敷の奥まで迫っている。

 白川清之助の声が微かに響いた。

 「……大塩……もう……っ……」

 銃声が一発、土間を駆け抜けた。

 平八郎は刀を握った。

 義の焔は、すでに外の町を焼き尽くし、天へと昇ろうとしていた。

 「――父上は、義を信じた。

 この手は、民の手であった……」

 刀をひと振り、灯の揺らぐ畳に突き立てた。

 その夜、大坂の空に赤い炎が踊り、煙は空を裂いて海へ流れた。

 平八郎の屋敷が崩れ落ちたとき、すべての声は風に吸われて消えた。

 その翌日――。

 焦土と化した町の片隅に、老いた僧が膝をついて、黒く焦げた門の前に手を合わせた。

 「大塩殿……義は果たされたのか……」

 返事は無い。

 しかし、焼け跡の奥でひそやかに、ひとりの少年が父の名を呼んだという。

 その声は、炭の奥に埋もれた灯のように、小さくも確かに残っていた。

 春が来て、焦土に草が芽吹いた。

 町人はまた畑を耕し、子どもが笑い、米蔵は新しい梁を組んだ。

 だが、赤く燃えたあの夜を語る者は、密かにこうつぶやく。

 ――大塩平八郎の焔は、我らの胸に残る。

 

土砂降り寒いしずぶ濡れびしょ濡れでも今夜は熱海海上花火大会雨天決行のようです♪

 で 41冊目の新刊ビジネスモデル本の再校キターーー!!

 みんなは楽しい休みのGWだけど、、 

3冊連続10万部突破を目指して頑張らないでがんばります(^^♪

 


 

健康に誕生日を迎えることが出来ました感謝します!

母も姉も60歳前後で亡くなっているので毎日悔いの無いように過ごしていきたいと思っています。

人生なんて短いですからね!

人ぞれぞれ価値観は違いますが東京と熱海の2拠点生活も8年目に入り幸い「人生で今が一番幸せ」だと実感しております。

熱海の美しい海と山と温泉とサウナに癒されながら仕事は全てオンラインになっており、

現在も多くの会社様のアドバイザーをさせていただいておりますが、

夏には41冊目の新刊ビジネスモデル本が出ますので引き続き宜しくお願い申し上げます(^^♪
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