少し残念な 「みずほ・ゆうちょ・地銀邦銀連合で仮想通貨」 | 平野敦士カールオフィシャルブログ「プラットフォーム戦略®経営講座★」Powered by Ameba

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(株)ネットストラテジー代表取締役アマゾン1位 プラットフォーム戦略他著書多数元興銀マンゆかし会員 

 

9/17付日本経済新聞 朝刊ネットによれば

みずほ・ゆうちょ・地銀…邦銀連合で仮想通貨 
個人同士の決済、便利に  とのこと

 

以前小生が経済同友会で講演した際に提言した銀行による仮想通貨発行が本格化してくるかもしれませんね!

しかし 円と等価交換 というのはどうなんでしょうか???日経の報道ミスだとよいのですが、、、

 

小生が仮想通貨を銀行団がブロックチェーンで発行することを提言したのは 日銀や日本国債のデフォルト(債務不履行)などの不測の事態に陥ったときでも生き残る通貨が必要という視点です

 

全ての日本の銀行が破たんしてしまえば終わりですが海外の有力銀行とも連携すれば 世界通貨として生き残る可能性があるのでは?と思ったからです

 

ところが日本円と等価としてしまうとビットコインのように行に上限値を設けることで いわば 仮想の金(きん)のような資産性がでる妙味がなくなってしまいますね

 

円がハイパーインフレで無価値に近くなったら一緒に無価値になるなら意味がないのでは?と思います

 

すでに電子マネーはたくさんありますしそちらはポイントがたまったり徳になるようなもので これは

企業のマーケティングの一環です ナナコやWAONのように、、個人間での決済は今でもやろうと思えばできますし、、、

 

通常 通貨の発行コストをだれが負担するのか?という問題が生じます

 

円であれば日銀や財務省などが負担しています(最終的には国民の税金)が 電子マネーの場合の負担は企業のマーケティングコストで吸収しているわけです

 

ブロックチェーンによってコストが下がることは理解できますがゼロではないでしょうから(店舗側の端末などのインフラや人件費などなど)そのあたりは 購買動向のデータを集めることで与信判断などに使うビッグデータなのでしょうか? 

 

しかしすべての消費活動をひとつの仮想通貨にすることはないでしょうから それもちょっと無理がありそうです

 

フィンテックがこれを契機に発展するのはとても良いことだと思いますが ちょっと残念な気がしました

 

みずほ・ゆうちょ・地銀…邦銀連合で仮想通貨 個人同士の決済、便利に:日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO21231550X10C17A9MM8000/

 

 

 

 

個人がインターネットやお店などでの支払いに使える新しい仮想通貨の創設へ向けて、みずほフィナンシャルグループやゆうちょ銀行、数十の地銀が手を組む。円と等価交換できる仮想通貨「Jコイン(仮称)」を扱う新しい会社を設立。銀行の預金口座とつなぎ、仲間同士や企業との間で決済のお金を自由にやり取りできる。