改善ネタ3件を盛り込んだ設計を終え、次は加工に進む。その前に、私はFTDX10SとMの2台を使っているので、スケッチ&設計中に2つ目のOHM-X-SHIELDをオーダーしておき、加工は2台分を一括で行うことにした。

 

ちなみに、加工は基本的にNCフライス盤(ただし手動操作)で行い、面取り、バリ取り、ねじ立て(タッピング)、および加工した部位の塗装は手作業とした。その内容と結果は、以下のとおり。

 

 

■脚部を除去

 

リグを置いた時の安定感(リグ標準の脚で滑らない着地)の確保と、装着状態でラックに収納可能な高さにするため、フレームの脚を周囲とツライチになるように削り取った。

 

加工は、前後左右の4枚×2組=計8枚を並べてやっても良かったけど、異なるパーツだと仕上がり寸法に相互差があるリスクが想定されるため、フロントフレームとリヤフレームに分けて、各4枚ずつを正面フライスで同時加工した。

 

 

■ダボ脚用ニゲを追加

 

縦置き用ダボ脚4か所すべてとフレームが干渉していて、脚に乗り上げる感じの取り付けになる。その結果、フレームが僅かにたわむことと、脚面にキズがついてしまうことが問題と判断。

 

加えて推測だが、いずれフレームによるテンション(ボルトで押す両端支持ハリに近い状態なので。)が甘くなった時には、ねじが緩みやすくなる気がしたので、スクエアエンドミルでザグリ穴を追加し、残りの広い面で受ける取り付けになるようにした。

 

 

■フロントフレームを延長方向に移動

 

仮取り付けした結果、メインダイアルがフレーム先端より凸状態になった。これだとすべての突起物を保護する状態とは言えず問題だと思ったため、メインダイアルが凹1mmになる位置までフロントフレームを移動させることにした。

 

基本的には、フロントフレームのボルト穴を延長長さ分の距離だけ移動させればOKだけど、それだとボルトがフレーム外形で切り欠いた部分に来てしまい、ザグリ穴が破れた状態になる。

 

そこで、この部分だけ更に上下方向にも移動させて穴が破れない位置にボルトを再配置。それに対応させるため、リヤフレームのねじ穴位置も変更した。

 

これらを、トオシ穴はドリル、深ザグリ穴はスクエアエンドミル、サラザグリ穴は45°テーパエンドミルで加工し、ねじ立てはタップで手仕上げ、口元の面取り(バリ取り)はカウンターシンクで同じく手仕上げした。

 

最後に、ねじ穴以外の削り出した地金面に、脱脂&クルマ用の黒いタッチアップペイントを塗る。乗り具合は乾いてからでないと分からないけど、ラックに収納するまで持てば、以降は日常的に触ることは無いので、見た目は確保できると見込む。

 

 

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加工終了後(塗装はまだ)に、再びFTDX10に取り付けてみた外観はこんな感じ。加工した穴位置に間違いは無く、フレーム脚が無いことでリグ標準のスタンドも使用可能になった。

 

 

 

塗装が乾いた後に再びフレームを取り付けて、2列目座席シャック用ラックに収納。前後方向はフレーム先端とラック前面がほぼほぼ揃い、上下と左右方向はラックの接合棒をギリギリ回避してくれ、ラック側の変更は不要であることを確認した。

 

 

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一時は、PortableZERO社のFTDX10用エスコートフレーム“DX10”を入手できないかを考えていたけど、残念ながら取り扱っているハムショップは無く、個人輸入は割高そう等の理由で、話は頓挫していた。

 

そんな中、デザインは異なるけど国内で対応商品が登場したことで、話は一気に進んだ。まぁ、デフォルトが“俺のと違う”だったけど、今回の改善を経て“俺の”にすることが出来た

 

今後は、フレームによる演出(見映え)も含めて、FTDX10SとMで駐車モービル運用を楽しんでいきたいと思う。