はぁ。
ま、いーや。どうでも。
聖子先輩に呆れられて、私は席に戻った。
ふーん。
じゃあ、周知なわけだ。次期経営者様、とやらは。
しかし、整った顔をしていたな。
そんな風に思いだして、手の甲を見た。
少し、赤くなっている。
痛い。
だんだん、思い出したらムカついてきた。
何サマ? あ、次期社長様、か。
あー、だからイロイロ、様がつくわけだ。
――当麻様。
ふうん。
そんなに関わることもないだろう、なんて。
このときはそう思っていたんだけど。
終業時間。
会社をでて、裏口から回り道をしようと歩いていたら、
なんだか騒がしい、声
ふと目に飛び込んできたのは、大きな身体と
泣きわめく、女の姿。
あ、修羅場ってる。
そういうの、苦手なんだよなー。なぜなら、経験値ゼロだから。て、