大きなハクモクレンの下で | *** My Dearests ***

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一緒に暮らしているたくさんの動物達と
身近にあるお花や自然をお届けします♪

下手ですがアコギで動物達と一緒に
歌うのが好きです♪

 

 

猫部屋の窓の向こうにしばらく見えていた

白いもこもこが

先日消えていることに気付きました。

 

 

大きく開いていたハクモクレンの花は

きっと春の長雨に打たれて散ってしまったのでしょう。

 

 

 

 

 

 

今の家に越して来て

春になって猫部屋の窓の外を見た時

対岸に白いもこもこしたものが見えて

 

ある時ララちゃん(今は亡き、おゆきの先輩犬)のお散歩がてら行ってみると

それがハクモクレンの巨木であることがわかったそうです。

 

 

代が変わり、おゆきの時代になってからも

引き続きこの草原は

お気に入りのお散歩コースのひとつとなっています。

 

 

 

 

 

 

木の下に立つと

大きな手のひらに守られてるような気がして

 

首が疲れるまでずっと

上を向いていたこともあるのですよ。

 

 

 

 

 

 

こんな無数の花を咲かせるなんて

すごいエネルギ-だと思うのです。

 

 

 

 

 

近くでハクモクレンの花を見ると

みんな首を傾けるように咲いてることがわかります。

 

 

 

 

 

 

ある時それを調べてみると

 

モクレンは大きな花を咲かせるために

日が当たる南側にたくさん養分を蓄えるから

 

自ずと花先が北を向いて咲く

方向指標植物であることを知りました。

 

 

 

 

 

 

はじめてそれを知ったのは

東日本大震災の年でした。

 

 

それから毎年猫部屋の窓の向こうに

白いもこもこが見えると

 

ちまさんはお散歩がてらここを歩き

ハクモクレンと一緒に

北の空に向けてお祈りするようになりました。

 

可愛い家族も一緒に。

 

 

 

 

 

 

 

 

「慈悲」というこの花の花言葉の通り

 

悲しみをとても優しく

包んでくれるような気がするのです。

 

 

 

 

 

 

共に暮らした仲間達は

次々とこの世を去りました。

 

今居る仲間達も

近い将来この世界を離れていくでしょう。

 

そんな時どうか魂が安らかでありますように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今年の花期を終えたハクモクレンの木は

また来年大きな花を咲かせるために、お休みに入ります。

 

木にも寿命があるから

いつまで花を咲かせてくれるかは誰にもわかりません。

 

 

ただ、おゆきが元気な間は

来年も再来年も、またその次の年も

こうしてこの木の下に立って

 

北の空を思ったり、亡き仲間達を忍んだり

そうできたらいいなぁと思うのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

by ゆき♀(・・・+仲間達♂♀)