みつまめ母には、高額ではありませんが <ゆうちょ> の口座通帳があります。

 

 むかーし定額預金していたのが満期になって放置していたのを、2012年2月に ‟休眠口座” を国庫収公するというのが話題になり、あわてて普通預金を作って移管していたのです(→超過去記事 「誰が休眠だって!?」)。

 

 当時、すでに母は自分では郵便局に行けなかったので、わたくし みつまめが代わりに手続き。家族とはいえ本人じゃないので、‟払渡依頼書取扱” というイレギュラーな通帳になりました。

 

 つまり、他人に無断使用されないようカードは作れず、下ろすときはその都度、使途を記した書面を窓口に出さなければなりません。使途というのは、母に関連してまとまったお金が必要になった、みたいな。その説明は受けて納得しておりました。

 

 それからさらに長年放置状態。たまには記帳でもしておこうかと、ついでがあったときに郵便局のATMにその通帳を差し込んだのがとんでもない事態を招いたのです。

 

 器械から警報が鳴り、局長自らキビしい顔をしてすっとんでくると、器械を開けて通帳を取り出し、「一緒に来てください」

 

 なんだろ、と思って器械を離れると、局長はさらにキビしい顔で、

 「この通帳は遺失扱いになってます。あなた、これをどこで?」

 

 遺失?なんで? 頭真っ白になりつつなんとか寝たきりの母の通帳であること、払渡依頼書取扱になってること、ずっと放置してたから記帳だけしておこうかと思ったことを説明すると、

 

 「それではお母さまがおられる証明が必要です。今のところこの通帳をお返しすることはできません」 

 

 そこで豁然悟りました。自分は窃盗犯扱いだ―

 

 母をここに呼ぶなどできないので、ケアマネージャーさんに連絡して電話口で証人になってもらい、母の障害手帳やら保険証医療証、介護保険被保険者証、マイナンバー通知書をフル提示し、自分の運転免許証も出しました(すべて常時携帯しているのです)。

 

 10分ほどして、担当の方が通帳を返してくれ、

 「お手数をおかけしました。すべて事情がわかりました。こちらは窓口のみのお取り扱いなので器械を通すとこのようなことになってしまうんです。驚かれたことでしょう」

 

 さらに、

 「ゆうちょでは成年後見人制度を使わず障害のある方が通帳をご利用になるとき、払渡依頼書取扱になるのですが、器械上では紛失扱いにするんです。きっと今後、このような通帳をお持ちのお客さまに同様のケースがあるかと思います。わたくし未経験で本日、初めての対応になったのですが勉強させていただきました」

 

 この言葉、ずっとコワい顔で自分を見ていた局長さんから聞きたかった気もしますが、帰り際に離れたところから、局長さんが深々お辞儀をされてるのが目に入ったので水に流すことにします。

 

 特殊詐欺の類でなく、身内といえども信用あたわざるこのご時世、セキュリティがしっかりしてるという意味では信頼に足る対応だったのでしょうけども、「犯罪者をみる目」 をされたのは人生初だったので、小心の自分にはかなりメンタル的なダメージでしたよ。