*5月20日付記事 の続きです。

 

 

 R大学文学部史学科のぜんざい教授ねこへびと、教え子の院生・あんみつ君ニコニコの歴史トーク、今回のテーマは 推古天皇 です。

 

 史上初の女性天皇即位はどうして実現したのか の秘密に迫ります。

 

 

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 あんみつべーっだ! 「先生、古代史においては、とにかく史料の乏しさがネックです。どうしても信頼度に欠ける 『日本書紀』 『古事記』 を根本として、中国の文献と照らし合わせるしかないから、現時点ではどこまでいっても研究者の推測が入ってしまう」

 

 ぜんざいねこへび 「そのとおりだ。だから今後は文献史学だけではなく、考古科学の成果とその知識が大切になっていく。君も 文系だから と科学アレルギーを起こさず、積極的に勉強していく必要があるよ」

 

 あんみつショック! 「うへっ、考古科学というと発掘調査だけでなく <放射性炭素C¹⁴> とか <熱ルミネッセンス線量計> での遺物年代測定ですよねぇ、ボクにはとてもとてもぉ」

 

 ぜんざいねこへび 「ふふ、さらに <アルゴン法> とか <フィッショントラック法> などたくさんあるよ(笑)。どれも放射線の曝露量を利用するものだ。まぁ、別に物理学を極めろというわけじゃない。柔軟にそれらの成果を探究に生かすべきだ という意味さ」

 

 あんみつ得意げ 「ほっ。でもおっしゃるとおり、新しい文献史料が出てこない以上、科学鑑定の進歩は頼もしいですよね。掘れない遺跡の中をスキャニングしたり、発掘された遺骨からDNA鑑定が出来るようになって、これまでわからなかった大きな事実が証明され始めてきましたし」

 

 ぜんざいねこへび 「今後も大いに期待したいところだね。推古天皇即位の話に戻すと、天皇の位を女性に というのは当時としても極めて異常事態であると認識されていたのは間違いない。にも関わらずなぜ実にスムーズに事が運んだか が君の疑問だったね」

 

 あんみつシラー 「はい。推古という存在のおかげで以後奈良時代まで、皇極(斉明)・持統・元明・元正・孝謙(称徳) と、8代6人の女帝が即位しました。ブレイクスルーってたいへんなことでしょう」

 

 ぜんざいねこへび 「なるほど。さっき君が言ったように現段階の古代史は推測混じりにならざるをえないから、ここも私の考えということで話を進めるよ。推古の即位前、天皇家はきわめて異常な事態に見舞われていたのだが、わかるかな?」

 

 あんみつむっ 「はい。崇峻天皇が蘇我馬子に暗殺されました(c592)。献上された猪の首を切り、“いつかこのように憎い者を斬ってやりたい” と口走ったり、朝廷に武器を集めたりしたので、馬子に先手を打たれたと言います」

 

 ぜんざいねこへび 「馬子は敏達天皇期から宰相の地位にあったとはいえ、臣下が天皇を殺めるとは大事件だろう。これにより皇位継承者は 厩戸皇子(聖徳太子)・竹田皇子・押坂彦人大兄皇子 の年若い3人の男子ということになり、結局誰でもない敏達王妃の 炊屋姫(=推古) が即位した」

 

 

天皇家/蘇我氏 縁戚図 まさにズブズブ

 

 

 あんみつしょぼん 「う~ん、どう考えても馬子の意思ですね。先代天皇を殺害し、しかもそれで罰せられることもない実力者です。他の朝廷の群臣が何も言えず従うしかなかった様子が想像できる」

 

 ぜんざいねこへび 「馬子はすでに 大連・物部守屋 や、穴穂部皇子など対立する豪族を倒し(c587)、その権勢は並ぶものがない地位だ。天皇家との婚姻による血縁関係も強固で、崇峻も推古も馬子の甥/姪だ。天皇家の首長を誰にするか、馬子の意向ひとつであったことは明白だろう」

 

 

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 今回はここまでです。

 

 崇峻天皇暗殺の異常事態が起きても、大和政権を牛耳る蘇我馬子の権勢下では動揺はありませんでした。

 

 天皇家の継承を后妃に決めた馬子の真意と当時の王権の状況を、さらに掘り下げて見ていきましょう。

 

 それではごきげんよう(o^-')b。

 

 

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