ミュージカル『レ・ミゼラブル』

@帝国劇場




◆2025/1/5(日)13:00



石井一彰さんのジャベール、ビジュアルが強い…!美しいな!そしてそのビジュアルそのままの高潔さと硬質さを感じた。かなり好きなジャベでした。

三浦宏規マリウスは3期目。いやーめっちゃ貫禄でたねえ…!学生たちの一員でありながら自然な異質さがあって、彼が生き残ることにも説得力があった。1期目の頃に感じていた、どうも動きが綺麗すぎるとか運動神経や体幹の良さが隠れてないとかエポニーヌを抱く手の動きが独特とか…そういったこともすっかりなくなってましたね。

小林唯さんのアンジョルラスは音域がビッタビタに嵌っていて、あまりにも卒がない。卒がなさすぎて、「なんかうまかった」以上の感想があまり残ってないな…すみません…いや良かったと思うんだけどね…

ファンテーヌは今回みんな若返り。ちょっと若すぎない?男性キャストはそのままなのに女性キャストばかり若返るミュージカルのキャスティングはなんかモヤモヤっとするけど、作品の年齢設定には嵌まってるんですね。さすがに激うまでした昆ちゃん。煌めく生命と生々しさのある生き様。

エポニーヌもコゼットも良かった。

(そういえば、水江コゼットのドレスのデコルテからヒートテックみたいに覗く仕様の服はなんなんだろうか…たぶん彼女だけだよね?)

飯田バルジャンの芝居はわりとよかったけど、音域合ってなさそうなのは気になったかも。本当はもっと低い音域の方なのでは?


今期のレミの変更点いっぱいあった気がする。

照明は以前より明るい、冒頭から赤いな服!!?ってなるくらい衣装がビビッドな色味を広く使ってるのが多い、セットも背景もちょこちょこ変わってる、2階席の音響が爆音になってる、細かい演出面は本当に無数に色々…リトルコゼットが箒で掃き出しながら前に来て正面で座った姿勢で歌うの、なかなか緊張感あるねえ…




◆2025/1/19(日)13:00



岩橋大さんの正統派のアンジョルラスがとても良きでした。雄々しくも繊細でドラマチックで最高。ガブローシュが死んじゃったのを見て力なく座り込む姿が痛々しくて、そしてそれを振り払うように己の胸を叩き鼓舞して 仲間に支えられながら立ち上がって、一直線に「死のう」なのえぐいて……

ぐっと深く踏み込み、下から持ち上げるように銃を掲げる姿もかっこよかったです。

染谷洸太テナルディエ、普通にマダムテナから見てもプリンスなのでは?というくらい、隠しきれぬイイ男感があってすごかった。宿屋のシーンでの身軽さにびっくり。側転とかアクロバットな動きをダンスに取り入れてた。生き抜くための軽薄さと頭脳派な感じ、新しいわ〜

中桐聖弥マリウス、恵みの雨の芝居の動きがちょっと不自然にみえたのと全体的に出足の一音目の音が弱いことが多いのが勿体ない気がした…みうマリの1期にちょっと似てたかも。でも、今風の言葉でいうと、めろい って感じの役作りで、こういうの好きな人は多そうだなーと思った。

コゼットとエポニーヌは安定感抜群。

小野田ジャベールうま。うっま!!朗々と響く歌声と、それを崩して芝居に振ることを厭わない姿勢。つよい。小野田くんって歌うまいし何やっても初役じゃないみたいに言われるくらい安定感ある人だけど、私は今まで「うまいな」と思っても今ひとつ嵌らなかったんですが、今回は「好き」だなと思いました。これは好きなジャベールです!

飯田バルジャンかなり良くなってて、おお…!!!ってなった。感情がよく乗ってる。ただ、エポの手紙すぐ開けて読んでグシャっとするとこだけ腑に落ちんー。前からだっけ?????(と、首をひねっていたら、後日観たシュガーさんがうまくて、あっそういうことねと納得)

子役はこの日のリトルコゼットうまかった〜




◆2025/2/6(日)13:00



木内健人アンジョルラス。こちらも貫禄ついたなー!最後の最後まで砦の仲間たちへひらりひらりと差し出される救いのような祈りのような手が印象的な木内アンジョ。かっこいいなあおい。「死のう」に比重があった岩橋さんと、「自由を」に比重があった木内くんの役作りの差も面白かったです。今期のアンジョのトリプルは大当たりだと思う。

そして今更ながらにフイイが岩橋さんだ!!!!??って気づき。かっこよ!歌うま!!すごいなープリンシパルとアンサンブルを行ったり来たりって…

砦で、グランテールは最後に自ら撃たれにいってるんだな…とわかって涙。いや本当に通算何度目の観劇だ自分???見えてないところ多すぎる。レミオタはとてもじゃないが名乗れない…(名乗るつもりもない)

晴香ファンテーヌが、美しくて細やかなお芝居で筋通ってて大変良かったです。彼女のエポも見てみたかったけどな〜

シュガーさんのバルジャン、歌だけじゃなく芝居の説得力がどんどん増しててすごい。思わずエポから預かった手紙を開いて読んでしまって、手紙をグシャっとするけれど、手紙そのものや相手への憎しみはなくて書かれた内容に対する焦燥感で力が入った感じだった。いやあ、これだー…正解これだろ?!!という納得感でした。決まった動きや歌でも、演じる人が違うとこれだけ情報量が…伝わるものが変わる。

他者への疑い深さのようなものが、この日のバルジャンとジャベールには共通してあったようにみえた。そんな中で、バルジャンに逃されるジャベール…しびれるシーンでした。

ルミーナさんのエポニーヌ、矢のような歌声。すごいなあ…芝居もわりと好きな感じ。撃たれたところとか、すごく自然な違和感をちゃんと見せていてうまかった。事前の評判からもっと異質で浮くくらいの歌声を響かせてるのかと思ったら、ちゃんと溶け込んでました。

山田健登さんのマリウス、線が細い美少女みたいなビジュアルで、圧倒的に恋するお花畑なぽやぽやお坊ちゃんで…いやエポがかわいそうすぎんだろこれ…だったなー。歌声は、やや細いけど音程やピッチに問題はなさそう。高音を喉で歌ってる印象の箇所が多いのは今後の課題かも。あまりにも肩も腰も細くて薄くて、衣装に着られてる感あるのが勿体ないな…

子役はガブがうまかったです!

レミ帝劇前楽で2月のファイナルウィーク公演だったので、カテコで民衆の歌をみんなで歌ったり銀テープが飛んだりと豪華でした。

長らくお世話になってきた現帝劇での観劇は、私はこの日がラストでした。

たくさんの思い出に感謝です!!!