[4792]テレビ『ぼっち・ざ・ろっく!』 #04

[4797]『ぼっち・ざ・ろっく!』 と『ヤマノススメ』 その4

 
#05    飛べない魚

 今度はぼっちちゃんはなにを得るのか、それとも前回まで当てはまった私の解釈はあやまりだったのか、そんな気持ちで観たのでした。結果は結束バンドとしての大金星、郁代ちゃんを加えた4人編成でのオーディション合格。もちろんSTARRYの店長、虹夏ちゃんのお姉さんの伊地知星歌の一存で決まる極めて小規模なものだけど、4人でものにした人前で演れる機会に違いなし。星歌さんが一度妹の要求を蹴ったのは多分、ライブハウスの出演を望むバンドは枚挙にいとまないから。しかしその言づてをぼっちちゃんに頼んだのは、星歌さんが認めているからで。
 虹夏ちゃん経由で郁代ちゃんを引き留めた経緯を知っただろうし、ギターの才能はあると早々に気づいてる。もちろんベースのリョウに託すてもあったはずだが、ほかの3人に対しても自分はぼっちちゃんに注目していると示したかったと考えられ。そして今回のぼっちちゃん、郁代ちゃんと虹夏ちゃんにも思われている場面があり。前回のリョウさんに見せた歌詞の場面とあわせ、ぼっちちゃんは自分が思っているよりずっと幸運なキャラクター。
 郁代ちゃんからは感動した以前の弾き語りはまぐれだったのかと心配され、虹夏ちゃんは練習を終えて帰る後ろ姿に声をかけ。自分のことも少し語り、無理やり引っ張り込んだぼっちちゃんへの心配り、きらら菩薩の本領発揮。結局は4人それぞれのパートの現在の実力を(多分)出し切ってオーディションを合格するのですが、バンドものとして、青春ものとして凄い回。
 ということでぼっちちゃんの百面相がぐっと抑えられた回でしたが、シリアス寄りになるという私自身の予想が当てはまった形。もちろんシリアスだけでは終わらず、チケットノルマ5人に人間以外のものに変態するぼっちちゃんがいたけど。しかしぼっちちゃん、五つ目の「chance」を手に入れたことは確かで、結束バンドとともにどれだけビッグになるか、空恐ろしくも大いに楽しみ。
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