昨日5月1日、地元の知り合いの大工さんと久しぶりに立ち話をする機会があった。
彼は日曜日になるとダイハツのコペンに乗って独り遠出する。
仕事柄、休日は日曜日くらいである。いずれ、個人事業主の大工という仕事も、稼ぎは減らずに土曜日も休日となる日が来るのか。そうなるのが、そもそも当たり前のはずなのだが、何とも先行きは不透明である。
それは置くとして、彼のコペン・ソロドライブは何とも精力的である。
例えばある日曜日、朝5時にスタートして、奥多摩湖→丹波山→柳沢峠からのコースで西湖・河口湖・山中湖に至り、最後に奥多摩湖を通って帰って来る。到着はいつも朝の10時頃になるらしい。
(ツーリングマップルでもう一度辿ってみることにする。)
これまでの二輪の経験も踏まえた上で、コペンでのドライブが最高だと言う。
「ヘルメットを着けていない分だけ風を受けるから体感としては、より自然に近い感じですよ」
「え!? と言うと、常にオープンカーの状態?冬でも?」
「そうです、冬でも」
私と同じように(というのもおこがましいが)高速は使わない。峠道も走る。
冬のオープンカーでのドライブではバイカー並みの厚着をする。
これには唸った。確かにコペンと言えどオープンカーにしなければ、おそらくは「移動する箱」になってしまうのではないか。体感はまるで違うだろう。
「コペンで風を切って走る爽快さは二輪に勝る」と言うのも、二輪の経験が過去にたっぷりある人の実感だから説得力がある。
ただし、私自身はフルフェイスのヘルメットをしていても風を切る爽快さは味わえているつもりだが。
最近、私がケチケチ・ソロツーリングに徹していて、ガソリン代しかカネを使わないようにしていること、それがむしろ心地よいことを言うと
「いやあ、それは分かります。土産物なんか買うために立ち止まるより、ずっと走っていたいんですよ私も」
と。
そうなのだ。
改めて気づかされた。
トライクに乗る私にとっても停車は手段なのだ。しばし休憩するため、そして時には相棒のトライクと背景を写真に収めるための。だから停まらなくてもいいのである。
国道139号線を走り続け、富士吉田市にかかってから真正面の富士山に向かいながら走り続けていたひとときの感動は、停まってからでは蘇らない。走っているからこそ(大観も北斎もこの富士は描けなかったんだな、それをオレは観ている)という不遜な(笑)陶酔に浸っていた。
ところで、コペンの燃費は?
「リッター17kmですね」
それはかかる。レギュラーでいいらしいが、リッター46.67kmの私の相棒とはまるで違う。
まあ、中古で買っても高値だろうし、私は乗らないし乗れないだろう(笑)。今の相棒で充分である。
それにしても、日曜日でも早朝であれば道は空いているらしい。
そんな風に頑張るなら、まだまだ日帰りでもっと遠くまで行けそうだなあ・・・と思えた。
過去にもせいぜい7時台にスタートした程度だから。
ひとときの立ち話ながら、実に学びの時間となった。
※最近、バックギアの活用が増えた。操作にも慣れて来た。