清水義範 マイブーム再燃 | 恋着、横着、漂着 遊び盛りゆるゆるのびのび60代

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2年早く退職して機能と効率のタガを外すことが出来ました。
人生をゆるゆるのびのびと楽しんで味わって行きたいと思う60代です。

 しばらく前、清水義範さんの『映画でボクが勉強したこと』を再読し、ついでに南伸坊さんの週刊誌掲載当時添えられた全イラストがすべて復活されたリニューアル文庫を買い直した。ついでのついでに言えば、清水さん自身の文庫版あとがきも、それから南さんの解説もこの文庫には収録されている。すべて面白くて、お買い得だった。

 

 それにしても、この解説での南さんの文章も、人に読ませる文章ってこうでなくっちゃあダメだよなあと思わせる。自分の感覚にぶれない信頼を置いていて、その勘所をフワッと披瀝する・・・といった文章なのだが、いや、こんな独特の書き方は簡単にマネできるものじゃあないな、と唸ってしまう。

 

 

 

 清水義範の何かを読もうかなあ・・・と改めて思い、失礼ながら、まぁハズレでもいいやと『やっとかめ探偵団』、『H殺人事件』の二冊を古本で買った。

 どちらも20年以上も前の文庫書き下ろし版らしい。この二冊とも、それぞれ一日、二日かけて通勤電車の行き帰りに読んだ。

 いゃあ、面白い。

 『やっとかめ・・・』の方は、巻末に故円丈さんとの対談も収録されている。なお、円丈さんについては色々、書きたいことはあるのだが、書きながら自分で気落ちしてしまうような追悼文になってしまうようなので、実は書いていない。

 

 ところで、この二冊、どこがどう面白いのか・・・が肝心なところなんだが、何だかそのあたりを書くのが面倒くさい。それじゃあ、説明にも何にもならないんだが、どちらもシリーズの第一作で、その後の第二作以降のそれぞれ三冊を古本で追加注文したくらいに面白いのである。

 いや、これも説明にはならないなぁ。でもまあ、二つのシリーズとも「探偵モノ」で、そこに便乗させてもらえば、三冊追加注文したほどの面白さなんだということで言ってみりゃあ、状況証拠というわけだ。

 

 

 ま、そんなわけで、マイ・清水義範・ブーム再燃の真っ最中である。