先日の練馬文化センターでの「風の舞」の上映会に関しては、参加された多くの方々から、感動の感想文が寄せられています。
 まだ整理の途中で公開できませんが、いずれみなさまにも見ていただきたいと思います。

 その練馬で、2月28日(土)から、第4回江古田映画祭がスタートします。
 期間は16日。場所は西武池袋線・江古田駅の近くにある武蔵大学とその前にあるギャラリー古藤です。

 2月28日は「原爆の図」をモチーフにしたドキュメンタリー映画が2本。今井正・青山道春監督によるものと、巨匠のカメラマンとして有名な宮島義勇のもの。

 その日は武蔵大学木陽樹の永田浩三さんと丸木美術館学芸員の岡村幸宜さんのトークもあり、またオープニングパーティもあります。

 そして、3月9日(月)と10日(火)には、私の「無名の人~石井筆子の生涯~」の上映もあります。(9日は映画終了後私のトークもあります)

 無名の人の石井筆子は明治の時代に、女性の自立と知的障害児の人権擁護に生涯を尽くした女性。

 ほとんどの人は彼女の名前も業績も知らないと思いますが、男性優位の社会に会って、ああも毅然と立ち向かっていた女性がいたということは驚きそのもの。

 後半生にはまだ社会的には確立されていなかった福祉の世界に入ったからか、それとも時代に抗して自分の主張を通したからなのか、華々しく活躍したこともいつしか忘れ去られ、無名の人となって歴史のかなたに埋もれてしまった女性です。

 私は、彼女の生き方に学ぶべきものがあると思いこの映画を創りました。

 ただ、資料の多い、かなり地味な映画であることも確か。

 近頃「無名の人」の上映はめっきり少なくなりましたので、この機会にぜひご覧ください。

 そして他にも素晴らしい作品がすらりと並んでいます。


 私は28日のオープンには参加できませんが、16日間の江古田映画祭をお楽しみいただければと思います。

 江古田映画祭と「無名の人」のチラシをつけます。
   


    江古田映画祭のチラシ

 


 




     「無名の人」のチラシです。

 






 一昨日の上映会の後は電車がなくなる時刻まで実行委員の皆さんと打ち上げ。

 始まったのが10時を大幅に過ぎていましたので、どんなに急いで飲んだり食べたりしても遅くなるのは当たり前かもしれませんが、大盛況に終わった喜びも手伝ってかなり盛り上がった打ち上げになりました。

 でも、私は若い人たちほどエネルギーがなく、ほどほどのところで失礼をしましたが、それでもすでに終電は終わっていました。

 そして翌日は、その興奮がまだ十分に冷めないまま、映画製作に携わる女性たちだけの新年会に参加。
 ここ2,3年は不参加でしたが、やはり率先して参加して、みんなと楽しみを分かち合うのも大切なことではないかと考え参加することにしました。

 そして今年は、2年前に亡くなった故高野悦子さんをしのぶ会も兼ねていたので、何としても参加したかったのです。

 もともと女正月は、映画界が男性中心の場であることに異議を唱える女性たちが、お互いに親交を深め、交流を図ることを目的に今から20数年前に持たれたのが最初です。

 そして合わせて、東京国際映画祭の一環行事として東京国際女性映画祭がスタートしました。

 その中心人物が高野悦子さんでした。

 当時、日本映画の女性監督は数えるほどしかいなくて、海外からの女性監督を招へいしたりしていたそうです。

 私がその東京国際女性映画祭に参加したのは「風の舞」から。
 第10回だったか、はっきりしたことは覚えていませんが、そのオープニングを「風の舞」が飾りました。

 そのころは、日本の映画界にも何人かの女性監督が出てきて、そして今は男性よりも女性ががんばっている時代になりました。

 東京国際女性映画祭のスローガンは「映像が女性で輝くとき」。女性監督が輩出することで、男性には撮れない女性の視点からの作品を生み出すことで、さらに映像に輝きを持たせようと、
先輩たちは頑張ってきました。

 しかし高野さんがお亡くなりになって、そのうえ資金の工面がつかなくなって、東京国際女性映画祭は、一昨年第25回をもって一時休止になりました。

 それは本当に残念なこと。
 多くの女性監督たちにとっては、この映画祭をめざして作品をつくることが一つの励みでもあったから。

 女正月は、そうしたこれまでの流れをくむ大切な催しの一つです。

 そして、その場には女性監督だけではなく、他の職種で働いている若い女性たちも大勢参加して、以前とは少し雰囲気が変わってきましたが、今も健在に生き続けています。

 そんなことで、今週も土日と母のところには行けませんでした。

 そして今日は、午後一で、「世界一素敵な僕たち私たち」の英語の翻訳者との打ち合わせ。

 浅草橋にあるその方の学校にお邪魔してきました。

 そして夜は、こぴあクラブが大変お世話になっている、こぴあの近くにある「寿司孝」のご主人のお通夜に行ってきました。

 「寿司孝」の板前さんがこぴあに来て、子供たちの目の前でお寿司を握ってくれた話は前に書きましたが、今日は葬儀が行われるお寺の一室に、飯台がつくられ、その前でずらりと並んだ板前さんが、精進おとしのお寿司を参列者に握ってくださっていました。

 「さすがお寿司屋さんのお通夜」と、すっかり感心してしまいましたが、おかげで美味しいお寿司をたくさんいただいて帰ってきました。

 ご主人は1年前に悪性リンパ腫が見つかって、闘病されていたそうです。

 私はも撮影中、お昼のランチを食べにスタッフとお店に行きましたが、その時はご主人がお寿司を握ってくれたと思います。

 そしてそれが縁で、こぴあの子どもたちを大事にしてくださって、本当にありがたいことです。

 どうか、御冥福をお祈り申し上げます。

  
   千駄ヶ谷の能楽堂での女正月 



   女性の監督たち




   
    お寺の一室が寿司屋に早変わり。
    10人以上の板前さんが忙しそうにお寿司を握っていました。




    上等のネタで、とってもおいしかったです。





昨晩の「風の舞」の上映会、大盛況でした!

 そして吉永小百合さんも、心を込めて塔さんの詩を朗読してくださいました。

 チケットはかなり早くに完売していて、ずいぶんお断りをしてしまった方もいて、本当に申し訳ないと思っています。

 遠くは鹿児島や大分から、そして塔さんの故郷の愛媛県西予市から、はたまた大島青松園のある香川県高松市から、いえいえ、大阪、兵庫からも愛知県、長野県からも来てくださって、本当に感謝感激。

 もちろん地元練馬の方や神奈川、千葉、埼玉、群馬からの方など、観客のお一人お1人に頭を下げてお礼を言いたい気持ちになりました。

 そして、上映会を支えてくださった50人近いボランティアの皆さん。

 そして、実行委員の皆さん。

 本当にお疲れ様でした。

 それにしても吉永さんは素敵でしたね。

 フェイスブックに何人もの方が感想を書いてくださっていますが、優雅な中にも確かな存在感があってオーラが漂っていたと…

 やはり並の女優さんではありません。

 しかも、決して偉そうな態度は少しもなく、謙虚な中にもしっかりとした自分を保って…

 「風の舞」の朗読を依頼してから10年余。
 これまでにもいろいろな局面で助けられましたが、その根底にある思いは、「不条理は許さない」という強い信念なのではないかと私は思います。


 今、吉永さんは、この3月11日で4年目を迎える東日本大震災での福島第一原発の被災を風化させてはいけないと、「第2楽章 福島を忘れない」のCDの製作に取り組んでいます。

 発売は、3月11日。

 朗読されているのは被災された方たちが創った詩です。

 そしてその朗読のためにご自分で被災地にも足を運ばれました。

 防護服を着てマスクをつけて帰還困難区域にです。・

 
 舞台で詩を読む吉永さんの姿を袖で見ながら、塔さんはきっとものすごく喜んでいるだろうなあ、と、口を大きく開けて笑う塔さんの姿が目の前に迫ってきました。


 吉永さんの詩の朗読の後は映画の上映と、当事者でいられる森元美代治さんと実行委員のトークもありました。

 映画の方はすでにご覧いただいている方も何人かいると思いますが、大部分は初めての方だと思います。

 皆さん真剣に画面に食い入るように観てくださっている姿を見て、私はホッとしました。

 そしてトークのときも誰一人席を立つことなく、私たちの話に耳を傾けてくれました。

 皆さん、本当にありがとうございました。


 昼間、みんなで集まって配布資料の封入作業がありました。







 早くからいらした皆さんで開場前には長蛇の列が…






 もちろん会場も空席がないほどいっぱい!

 


 ロビーでは吉永さんが製作した東日本大震災支援のTシャツの販売や、塔さんの詩集、それに練馬区内の作業所の皆さんの製品の販売と、実行委員会に参加する各団体の活動を紹介するパネル展示がありました。

 




  そして映画上映後のトークセッション。




 今日は昨日と打って変わって、春のような温かい1日でした。

 私は終日デスクで、明後日の上映会の最後の確認をしていました。

 チケットは600席すべて完売していますので、気分的にはかなり楽です。

 でも、吉永さん目当てで大勢の人がわっと来てくださったりした時のことも考えなくてはいけませんし、スタッフとして働いてくださる方の最終確認もしなくてはいけないので、仕事は山ほどあります。

 それに今でもまだ、チケットを求めてくださる方の電話がたくさんかかってきて、丁重にお断りしながら内心は「もったいない」という思いでいっぱい。

 いつもの上映会ですと、最後の最後まで「何人くらいの方が来てくださるのか」と、気をもむことばかりなので、本当にもったいない感じ。

 でも席数が限られていますので仕方ありません。

 それはそれとして、今日は「世界一すてきな僕たち私たちへ」の上映会のお知らせをします。

 上映会は来る2月28日(土)。
 兵庫県上郡町で「ともにくらすまちづくり」と題した催しの中で、「世界一すてきな僕たち私たちへ」の上映会があります。

 この上郡町は4年ほど前、前作「あした天気になる?」の上映会の時にお邪魔させていただいたことがあります。

 確か姫路から山陽本線下りで30分くらい言ったところにあった町だと思います。

 岡山県境にある静かな農村地帯で、福祉にはかなり熱い街という印象を受けました。

 前回の上映会では、映画の舞台になった「鞍手ゆたか福祉会」の長谷川理事長も福岡から駆けつけてくださって、観客の皆さんも大変感動してくれたことを鮮明に覚えています。

 ですから、今回も行きたかったのですが、母のことが気になって迷っています。

 この2週間、続けて土日がつぶれ、さらに28日もつぶれると、3週間も母を一人にしておくことになるので、食べ物の調達や入浴など、いろいろとしなくてはならないことがあります。

 でも内心はまだ迷っています。

 というのは前回お世話になった皆さんにお会いしたいから。

 うーん、困った…

 上映会をしてくださる皆さんは私にとっては何よりもの大切な宝物です。

 もしいけない時は本当にすみません。

 ところで、兵庫県、岡山県にお住いの方は、是非ご参加ください。

 兵庫県では2回か3回、上映会がありましたが、ほとんどの方はまだご覧になっていないと思いますので…

 
   


場所  上郡町生涯学習支援センター、中ホール。
   時間 10:00開場 10:30開映
       13:00開場 13:30開映  1日2回上映があります。
   入場は無料です。
   お問い合わせ先 0791-52-3959 愛心園  中川さん、横山さん  
   主催は上郡町/上郡障がい者問題懇談会





 いつも同じチラシですが、宣伝の意味も込めて貼り付けます

  




 今日は雪が降るとの予報でしたが、私のところは小雨の一日。
 
 予報は外れましたが、降らなくてよかったです。

 
 でも昨日今日と雨で、これが過ぎると幾分暖かくなるのでしょうか?

 ところで、昨晩はのことです。

 打ち合わせで少々のワインをいただいて帰る地下鉄銀座線の中、日本橋駅について降りる乗 の中に視覚障害の男性がいました。

 ふと下を見ると、ホームと電車の間には大人の靴がすっぽり入るような隙間が…私は思わず「危ない!」と、その男性の腕を鷲つかみしてしまいました。
 それがもとで、銀座線のホームから東西線のホームへ、そして電車へとガイドする羽目に。
 聞くところによるとその男性は全盲で、医療機器の入ったバックを常時携帯しているために 杖が使えないとのこと。

 これまで私は全盲の方の取材や視覚障碍者のガイドヘルプの映像は創ってきましたが、自分 実際にガイドをした経験は初めてのこと。

 そのうえ少しアルコールも入っていて自分がふらつくような状態でした。

 それに日本橋の東西線ホームへの階段は長く、途中何か所にも踊り場があるので、それを相手にどう伝えたらいいか考えているうちに踊り場になったりして…でもまあ何とか無事に電車の中にお連れすることができました。


 その人は終点の東葉勝田台まで行くというので私は木場で失礼しましたが、「お気をつけてお 帰りください」と声をかけた向こうで、何度も頭を下げてくださっている姿を見て、ちょっぴ りいいことをしたかなとの自己満足に浸りながら、自分のへたなガイドに恥ずかしい思いもしました。



 昨日は、といってももう一昨日になりますが、伊豆の国市に行ってきました。

 前に何度か書いたアートビレッジのオープンデイだったのです。

 まるで春が来たような温かい1日。

 今回のオープンデイでは、藍工房後援会の会長たちが、餅つきの道具一切を車に積んで早朝から来てくださって、お餅つきをたくさんついてくれました。

 私がアートビレッジについたのは午前10時頃でしたが、既に2釜目のお餅をついているころで、つきあがったお餅を数人の方が丸くまとめているころでした。

 私は着いてすぐ、そのお餅をいただきました。

 大根おろしや納豆、黄な粉、小豆の餡に絡ませたつきたてのお餅は柔らかく、最高の味。

 お腹が膨れるのも忘れてもむしゃくしゃ頬張ってしまいました。

 そして午後は、人体交響劇という表現活動の観劇。

 人体交響劇は、ものがたり文化の会という宮沢賢治の童話を素材に、語りと身体の表現をするもの。

 宮沢賢治は、自然と共生する素晴らしい作品を多く残していますが、その素朴で温かみのある語りを生かして、賢治の世界を形にしています。

 その日の出し物は『狼森と笊森、盗森』。人と自然が仲良く共生していく物語で、開発のためなら何でもOKという今の時代をちょっぴり風刺しているような内容です。

 私はその童話は、子供のころ読んだ覚えがありますが、語りと身体の表現出、実に見事に賢治の世界を表しているように思いました。

 この人体交響劇は野外で行われ、周囲の自然の中でのパーフォーマンスは何とも言えない豊かな、ぜいたくの時間でもありました。
私はその童話は、子供のころ読んだ覚えがありますが、語りと身体の表現出、実に見事に賢治の世界を表しているように思いました。

 今回のオープンデイは、日帰り。
 朝早くにに東京を発って、夕方には帰りましたが、藍工房の皆さんや、ものがたり文化の会の面々は1泊または2泊の泊りがけ。

 他にも名古屋や東京からのお客さんもいて、総勢延べ人数40数名の実に賑やかなオープンデイでした。

 もちろん食事は自炊ですので、食事担当の皆さんはさぞかし大変だったと思います。

 でも、みんなでひと時を楽しく過ごせる場があるということは最高。

 今回も温かい人の交流がたくさん花開いていました。

 そしてその空気に私もすっかり飲まれてしまい、大切なスマホを置き忘れるという大失敗をしてしまいました。

 そして帰る車中の中では、強風で電車が止まり30分近くも電車の中で寒い思いをするというハプニングも。

 そのため家に帰り着いたのは夜の8時過ぎ。

 昼間の暖かさはどこかに去って、冷たい強風の中を家路に急ぎましたが、気持ちはなぜか暖かく感じられた1日でした。


  藍工房後援会の皆さんによるお餅つきと、
  つきあがったお餅をみんなで丸めているところです






   野外での人体交響劇













   
   そして屋内での合評会

 






 先日、このブログでもお知らせした葛飾のシンフォニープラザで「世界一素敵な僕たち私たちへ」の上映会がありました。

 私は練馬の上映会の宣伝に追われてあまり協力できませんでしたが、250人くらいのホールは立ち見が出るほどの盛況でした。

 主催はかがやけ福祉会後援会。

 もう葛飾区で30年以上も前から、主に知的障害のある人たちの事業所を運営する法人です。

 上映の間、スタッフの方といろいろ話をしましたが、地域に根を下ろして活動されている様子が良くわかりました。

 ただ、施設が古くなると利用されている皆さんの年齢も上がり、それ以上に保護者の方は年を取るので、やはり親亡き後のことを心配されているとか?

 そのためにケアホームを沢山作りたいが、東京では土地代が高くてなかなか建設が思うように進まないうえに、地域住民の理解を得るのがなかなか大変なこと。

 作業所から雇用の場に出ていく方もいるが、職場環境が合わないで再び作業所に戻ってくる人もいること。

 さらに、就職そのものが大変困難なこと…など、


 しかし、利用者の皆さんと毎日接していると、彼らのまじめさが良くわかり、何とも言えない人間的な共感が直接響いてくること。

 どこにいても苦労はつきものですが、日々障害のある人たちと接しはているスタッフの方の話は、聞いていても心が温かくなります。

 今、社会保障がどんどん貧弱になっていっている中で、支援を必要とする人たちをしっかり守っているのは、厳しい中でも一生懸命に歯を食いしばって頑張っている現場のスタッフの働きなんだということを改めて感じさせられたひとときでした。

 映画も佳境に入ったころ、私はホールの後ろからそっと中をのぞきました。

 座るところがなかったので、床の階段に腰を下ろしてみていると、幼いお子さんと一緒に見に来ていたお母さんが手招きで、一つだけ空いていた席を教えてくれました。

 観客と一緒に「世界一」を見るのは3か月ぶりのこと。

 満席からの会場からは、鼻をすする音や、笑い声が聞こえてきて、私はホッとしました。

 真剣に画面に見入る皆さんの姿が私には何よりもの励ましになります。

 今日の上映会を企画してくださったかがやけ福祉会の皆さん、ほんとうにありがとうございました。

 
 さて、明日は伊豆の国アートビレッジに、宮沢賢治の人体交響劇を観に行きます。

 朝が早いのでこれくらいにして、もう寝ます。


 



 


 


 暖かい1日でした。
 今日は何年振りかで芝居を観てきました。
 
 民藝の「ヒトジチ」という新劇です。

 会場は新宿にある紀伊国屋サザンシアター。

 私には懐かしい劇場です。

 そして民藝の芝居を見るのも…

 どうして久しぶりに観に行ったかというと、知人の息子さんの初舞台だったから。

 知人というのは私の昔の活動屋仲間。

 ともに苦労をし、ともに遊んだ親友で、三浦の母の家に海水浴にきたり、こちらが遊びに行ったり、家族ぐるみの付き合いをしていました。

 でも、その親友が脳卒中で倒れ、今は車いす生活になってしまいました。

 その彼から連絡があった時、私は何をおいても観に行かなくてはと思い、昼間は仕事があっていけないので夜の部のある今日、行ってきました。

 「ヒトジチ」という言葉を聞くと後藤健二さんのことが思い出されますが、舞台の「ヒトジチ」は、反英独立戦争後の時代の話で、「イスラム国」とは全く関係がありません。

 作者はブレンダン・ベーハンというアイルランドの劇作家。

 舞台はダブリンのある宿屋。しかもその宿屋は売春窟。

 何よりもアイルランドを愛する元兵士と、宿屋に滞在する売春婦と客たちが捕虜として捕まったイギリスの青年兵士を取り囲んでの悲喜こもごものドタバタ的喜劇。

 果たしてストーリーはと聞かれると何と答えていいのかわからないような混沌とした舞台に、ああこれが新劇?と、ちょっと首をかしげてしまうような舞台でしたが、終わりに近づいてきたころには不思議と涙が出てきてとまりませんでした。

 それは、知人の息子さんが舞台に出ているという心情的な思いもあったとは思いますが、混沌とした中に、人間の悲しい本性と、開き直りにも近い強さが感じられたからなのでしょう。

 そしてそれは、うわべを取り繕い、ごまかしと偽善で世の中を進めようとする今の政治への何よりもの風刺にも感じられたから。

 「ヒトジチ」と「人質」。
 舞台のヒトジチは、人間の心の闇を解き放つ限りない愛に満ちていましたが、今日の「人質」は絶対にあってはいけない人間性の否定につながるもの。

 その人間性否定の元凶はどこにあるのか?
 私たちが生きている今という時代の暗部をいやでも考えさせられてしまいました。

 熱演をされていた出演者の皆さん、お疲れ様でした。
 そして、R君、素晴らしい初舞台でしたよ。

 これからも頑張っていい俳優さんになってください。

 お父さんも観に行けるといいですね。
 きっと一番喜ぶのではないかしら?

 ああ、それにしても生の舞台は映画とはまた違っていいですね!!


 チラシを添付します。(著作権に引っかかるかな?)

 
  




 今日は祭日。建国記念日だそうです。
 建国記念日って、日本が生まれた日?
 それがどうして2月11日なのか、昔学校でも教わらなかったのですが、生まれた年号はいつなのかしら?

 私が子供のころは2月11日はたしか紀元節って言っていたと思います。
 紀元節が祝日とされるのは戦後廃止されましたが、そもそも「日本書紀」に手で来る神武天皇が即位した日が2月1日だったそうです。

 そして昭和41年に、今の安倍首相のおじさん?に当たる佐藤内閣の時に祝祭日として決められたそうです。

 正式な名前は「建国記念の日」といいます。

 どうして「建国記念日」といわないで「建国記念の日」といっているかというと、それが歴史的に証明できるものはなく、神話に基づいているからなのでしょう。

 科学的な根拠はまったくなく、心情で祝日が決められたのです。

 なんだか変だなあと思います。

 そして、今日が建国記念の日として祝日に制定されたことに対しては、多くの反対意見があったそうです。

 日の丸にしても君が代にしても、建国記念の日にしても、確かな手掛かりとなる根拠もないのに、まるで何物にも代えがたい大切なものとして、よくあがめることができると、私にはどうして不思議でなりません。

 どうしてこんなことを書いているかというと、今の安倍内閣で道徳の授業が教科化されたというニュースを読んだから。

 国語や社会など同列に、教科化されれば教科書は検定を受けるでしょうし、通信簿には数値による評価もされることになるでしょう。

 道徳という教科を数値で測る摩訶不思議に先生はどのように対応するのか?

 どんどん自由な発想などが狭められていく危険を感じてしまいます。

 まあ、前置きはさておいて、ともかく今日は祭日。
 仕事は休みでした。

 ウィークデイは仕事がありますし、土、日の休日は、上映会か講演などで出かけていく以外は母のところに行きますので、私にとって自分の時間を楽しむ休日は無きに等しいもの。

 でも今日は1日をたっぷり自分のためだけに使いました。

 そして、前から観たいと思っていた「幸せのありか」という映画を岩波ホールに観に行って、帰りに病院に行って髪を切ってきました。

 お正月から伸び放題に伸びていたので切りたいと思っていましたが、なかなかいくことができませんでした。

 そして、その帰りにはウインドーショッピング。

 まったく仕事から離れて、こんなにのんびりとしたのは本当に久しぶりです。

 「幸せのありか」はポーランドの映画で、知人がパンフレットを送ってくれていて、是非見たいと思っていた映画。

 生まれつき脳性麻痺で言葉のない青年を主人公・マテェウシュに、傷つき、絶望し、それでも必死に生きようとする障碍者の姿を描いています。

 この主人公の青年は実在する人物で、幼少時に知的障害があり、植物人間と同じとの診断を受け、専門家は施設への入所を進めますが、両親はそれをことわり、きめ細かい愛情で彼を育てます。

 しかし、青年が身体的に成長するにつれ、父親がなくなり、母親も年老いてきて、自宅での生活に限界を感じた母親は、やむを得ずマテェウシュを施設に入れます。

 こう見るとどこにでもありそうな話ですが、まさにどこにでもある障害者と家族のあり様をベースにマテェウシュが言葉はなくても一人の男性として、豊かな自尊感情を身に着けていく過程が良く描かれています。

 私は、これまで発達障害に視点を当てた作品を2本作ってきましたが、その基本的な動機は、彼らの心を知りたいと思ったから。

 取材を終えて、本当に彼らの心を理解できているかどうかはわかりませんが、マテェウシュのもどかしさ、苦しさ、どうにもならないじれったさは痛いほど伝わり、その完成の豊かさにはっとさせられた思いがしました。

 それにしても、周囲のケアに携わる偉い人たちの何と傲慢なこと。

 映画となった時代が1980年代からですので、その当時は、また本当の意味での専門的ケアが確立されていなかったということなのか、今では考えられないような保守的な専門職像がちょっと不満に思えました。

 そして「障害者像」が少し古いかなとも。
 彼らも私たちと少しも変わらない、喜怒哀楽を持った人間なのだということを、もっと前面に出ていればよかったのですが…
でも、これが現実なのかもしれませんが…

 この映画はモントリオール国際映画祭をはじめ、世界各国の映画祭で観客賞を受賞しています。

 上映はいつまでかわかりませんが、福祉に携わる方には観ていただきたい映画です。
  
 

 






 先週の土曜日は、国際ハンセン病デイのサイドイベントとして、東村山市にある国立ハンセン病資料館でAIDAジャパンの主催による写真展とシンポジュウムがありました。

 AIDAジャパンは、世界かっこにつくられている組織の日本での活動母体。
 元ハンセン病の患者さんだった森元美代治さんが代表になって、世界各国との交流を続けている団体です。

 シンポジュウムでは、事務局長でライターの村上絢子さんの講演と、森元さん、都立小児病院院内学級で教えていられる佐久間建さんの講演がありました。

 私は村上さんとは、ハンセン病市民学会などで度々お会いして、かなり親しい関係になっていますが、彼女の講演をじっくりと伺うのは初めてでした。

 実に穏やかに、それでいて内容の濃い、これまでの活動を話してくださって、地道な活動をされていることが良くわかり、とっても感動しました。

 特に、強制隔離を逃れてアメリカに渡った日本人元患者の方との出会いの物語には驚かされることばかり。作家として、その過程を出版に漕ぎつけた苦労話にも感動しましたが、ともかく地道に取り組んでこられたその姿に、本当に頭の下がる思いがしました。

 森元さんの話は、もう何度もうかがっていますので、大体わかっているつもりでしたが、本拠のAIDAの話はこれまた初めて。興味の尽きない内容と、飾らない自然の語りがとっても良かったです。

 そして佐久間建さんは、長年東村山市の小学校での経験から人権教育の重要性を痛感し、ハンセン病と教育をテーマに、ご自分の考えを話してくださいました。

 子どもたちにハンセン病の被害にあわれた方々が「かわいそうだ」「気の毒な人」と考えるのではなく、苦境の中でも人間らしくたくましく生活してきたその姿を伝えたいと話していましたが、そして、そのための事前学習とフォローアップが重要と話されていましたが、私も本当にその通りだと思いました。

 佐久間先生はハンセン病問題における教育の側からの加害責任も、しっかり追及したいと。まさに、教育の側からの加害責任は、まだ心底解明されていないテーマです。

 そういう意味でもとってもこれからが楽しみです。

 そしてロビーでは八重樫さんの写真展が行われていました。


 シンポジュウムには何人かの知人も来ていました。

 もう少しゆっくりとしたいと思いましたが、私はその日、母のところに行く約束をしていたので、失礼して、その足で三浦海岸に。

 母のところにつくのは夜になってしまうので、途中池袋で夕食のお弁当を二人分買って…
 ちょっと奮発してうな丼を…
 それから、1週間分の食料の素材とパンを…
 思いバックを抱えているうえに、たくさんの荷物で混んだ電車に乗るのはちょっと勇気がいりましたが、思っていたより電車はすいていて助かりました。

 そうそう、その前日の金曜日は、障害のある人たちの大学をと活動を進めているカレッジ早稲田での、論文発表会に招かれました。

 昨年の4月に入学した8人が、自分で決めたテーマに沿って、それに関するいろいろなことを自分で調べ、収集した資料を自分でコンピュータでプレゼン用の資料にして、みんなに発表します。

 彼らの決めたテーマは、一人ひとりみんな違いますが、どれも若者らしいユニークなものばかり。

 仮面ライダーについて、ディズニーランドの食べ物ベストテン、若者に人気のある歌手のことについて、原宿のファッションについて…など、決められた5分のタイム内で、発表します。

 真剣に、わき目も振らずに発表する彼らの姿を見ていた職員の一人は目を真っ赤にしていました。

 いろいろな思いが交錯していたのでしょう。
 そして、その成長の様子に感動したのだと思います。

 私も、これまで何度か学生の皆さんにあってきましたが、やはり学びを通すことでの成長はたくましく、カレッジ早稲田の存在意義を肌で感じさせられました。

 学校は4年生であとまだ3年あり、今年の4月には新入生も入ってきます。

 これからの成長が楽しみです。


 それから、一つご報告を。
 
 来る2月21日に、吉永小百合さんが来てくださって行われる「風の舞」の上映会に関してですが、ありがたいことに、先週末に600席のチケットがすべて完売しました。

 1月末の実行委員会が行われたときはまだ300席くらいしか売れていなくて、私は先行きがとっても不安でした。

 でも、今月頭に練馬区報や毎日新聞にお知らせの記事が出てから、どんどん注文が殺到。

 明日はよみうりに、明後日には朝日新聞に出していただくことになっていましたが、それは急きょお断りする始末。

 これまでの上映会で、そんな経験はしたことがないので、もうびっくりするやらうれしいやら。

 やはり吉永小百合さんの力が大きいのだと思います。

 今日も、ひっきりなしに電話が鳴りっぱなしで、お断りするのが気の毒で、つい何とかならないかと考えてしまいますが、席以上のチケットを販売したら消防法に違反しますし、来てくださった方にもご迷惑をおかけしますので、心を鬼にしてお断りをしています。

 たぶん、当日は、チケットをもたないでいらっしゃる方がいるかと思いますが、どうか、チケットのない方は来るのを控えてください。

 皆さんに見ていただけないのは残念ですが、何ともしようがありません。

 どうか、お気を付けください。

 写真をつけます。

 

    2月6日のカレッジ早稲田での論文発表会の様子

    



   平成仮面ライダーについてのプレゼン

 



   2月7日、AIDAジャパンの写真展と、シンポジュウム(森元さんの奥さん
   から村上さん、佐久間先生、八重樫さんに感謝の花束贈呈が行われました)

 


  



  2月21日の会場の下見。
  600の席が埋まるなんて感動です。