友だちになれる、何度でも。「わたしたち」2017(39) | Mの映画カフェ♪

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映画の感想など


The world of us
2016年 韓国

監督 ユン・ガウン
製作 イ・チャンドン
主演  チェ・スイン(ソン)ソル・ヘイン(ジア)イ・ソヨン(ボラ)カン・ミンジュン(弟ユン)

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人は人と接することでしか、成長できない
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小学校のいじめの話、と聞いて気が進まなかったのですが
いやしかし恵比寿ガーデンシネマだし
韓国には「冬の小鳥」もあるし

今作のユン・ガウン監督も「冬の小鳥」のウニー・ルコント監督も、イ・チャンドンに見いだされた新人なんだそうです。

学校での人間関係に悩むソンは転校生ジアと出会い、楽しい夏休みを過ごすが…

子供たちには脚本を渡さず、状況を説明して話し合い、即興の演技をつみ重ねて撮影したそうです。素晴らしい!
子供の言葉に大人がアドリブで合わせた事もあったそう。

大人で印象に残ったのは、ソンとユンを温かく包む母親
貧しくても仲の良いソンの家族に対して

ジアは着ているものも大人っぽく家族は裕福そうだが、淋しさを抱えている

クラスの派閥を仕切るボラは、リーダーの座を滑り落ちるのが怖くて虚勢を張る。

学校ってこんなでしたよね、学力や運動能力の差、貧富の差、容姿の差を敏感に察知し
女の子はグループをつくり、悪口を言い
嫌われたくなくて必死で

そんな中で優しさや強さを身につけて

成長してゆく。

大人だって同じことをしている
ソンの母親のように強くしなやかになれたら…

最後幼いユンの言葉にハッとさせられるが、ここは脚本だよね!?

ドッジボールのチーム分けやブレスレット、ネイルのエピソード、ソンの父親の話もいい。何もかも細やかで、丁寧な

心に残る作品です!!

(10月4日 恵比寿ガーデンシネマ)