Le voyage de Fanny
2016年フランス=ベルギー
監督 ローラ・ドワイヨン
主演 レオニー・スーショー、ライアン・ブロディ、セシル・ドゥ・フランス他
またしても!第二次対戦中の実話、監督は女性です。
ドイツ軍に協力をするフランスで
ユダヤ人の子供を預かる施設があった。
安全を願って子供を託す親たちも、
施設の運営者たちもまた、
危険にさらされていた。
少女ファニーと幼い二人の妹は
他の子供たちと一緒に他の施設に移されるが
そこもまた安全ではなかった。
大人たちに手引きされてユダヤ人であることを隠し、スイスに向かう子供たちだったが…
もうハラハラして途中から心臓がバクバクします。
逃げおおせることなんて出来ないんじゃないかと、観ているこちらは思いますが
子供たちは諦めません。
年長の子が小さな子をかばって秩序を保ち、
危険きわまりない旅を続ける
その姿に館内ではハンカチを取り出す音、鼻をすする音…
わたしも途中から涙が
最後はハンカチで顔を覆ってしまってエンドロールが見えませんでした。
辛い中でもみせる子供らしい無邪気さや
母親に会いたいと泣くところ、
時おりみえるドイツ兵の心の揺れや
考え方の異なる子供たちが協力しあって
交渉力を身に付けていくところ
人間の本質に国による違いはないですよね。
暴力で解決をはかるのは愚かなことだと
この大戦でどの国も理解したはずではないのか。
風化させてはいけない記憶を、ドキュメンタリーでなく映画にすることに意義があり
知性で抵抗することが、無駄ではないと思いたい。
泣き腫らした目で有楽町の無印へ
Cafe & Meal Mujiへ良く行きますが
このビルとこの辺り、再開発されるんでしょうねきっと。
ロフトはすでに退店し、無印も新しい旗艦店の計画を発表しています。
(8月16日 TOHOシネマズ曰比谷シャンテ)