「未来を花束にして」2017④ | Mの映画カフェ♪

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映画の感想など


SUFFRAGETTE

2015 英
監督  サラ・ガブロン
主演 キャリー・マリガン、ヘレナ・ボトム=カーター、ベン・ウィショー、ブレンダン・グリーソン、メリル・ストリープ他

キャリー・マリガン…

「ドライヴ」の薄幸
「私を離さないで」のまさに不幸な運命

今作でも辛い目に遭っています。

約百年前のイギリス
夫とまだ小さい息子と暮らすモード
教育もなく幼い頃から洗濯工場で働いている。
安い賃金で重労働を課せられ、上司の横暴と暴力に耐える日々

その頃女性は黙って男性に従うものとされ、選挙権さえ与えられていなかった。

原題SUFFRAGETTEは
婦人参政権運動の活動家を指す言葉

もし自分に娘がいたら
同じ運命をたどらせたくはないとの思いから
モードはこの運動に参加するようになり、のめり込んでゆく。

モードに降りかかる数々の
非難、中傷、暴力、別離…

途中、号泣したくなるシーンがあります

明るい気持ちにはなれない、重苦しい映画ですが
最後はうーん…
観てよかった、と思えました。選挙権も大切、そして教育を受ける権利も大切。

いまの日本
多くの会社ではまだまだ女性はアシスタント扱いをされ(雇用機会均等法って!)
女性天皇は認められず
アメリカでさえ女性の大統領が誕生しない

子供の頃よく父親に
男なんかに負けるな!と言われ
それも差別だろうと内心思っていたが、
男性優位の世の中だと認めた上での発言だったのだろう。

時々、あらゆる事に批判的だった父の話が聞きたくなります。

女性が生きにくい社会では、男性も生きにくいのではないかなぁ。

メリル・ストリープの出演はほんの少しですが、さすがの存在感、説得力です!

(1月30日 TOHOシネマズ日比谷シャンテ)