NEVER LET ME GO
Written by Kazuo Ishiguro
主演 キャリー・マリガン(１７歳の肖像)アンドリュー・ガーフィールド(ソーシャル・ネットワーク)、キーラ・ナイトレイ、シャーロット・ランプリング
監督 マーク・ロマネク
日比谷シャンテ
ポスターを観て気になっていたこの作品。
美人というより表情に魅力のあるキャリー・マリガン、日本でいうと蒼井優ちゃんみたい。
ソーシャル・ネットワークでは主人公の友人役、アンドリュー・ガーフィールド、新スパイダーマンに決定とか。それにキーラ・ナイトレイ、とスターの共演が楽しい。
そしてシャーロット・ランプリング！恐い！存在感あります。
舞台は郊外の寄宿学校。
周囲を固く閉ざされた敷地から、生徒たちは出ることを禁じられている。
厳格な教師たち、統制された生活、秘密めいた学園。
キャシーはいじめられっ子のトミーと心を通わせるが、ルースがそこに割ってはいる。
３人の成長と少しづつ明らかになる真実。
ＳＦめいた設定だが、主人公の心に沿うように語られる物語にいつしか入り込んでいる。
人間は理知的な動物だが反面愚かな生き物でもある。愚かさこそが人間の本質だとしても、疑問を持ち異議を唱える勇気だけが救いとなるのではないだろうか。
運命を静かに受け入れる３人は、それでも出来ることを精一杯しようとする。
最後のキャシーの生への問いかけに、深い文学的余韻の残る作品。
原作も気になります
