監督 フランソワ・オゾン
原題 Potiche
やっと観ました!
オゾン×カトリーヌ・ドヌーブ
「8人の女たち」以来の組み合わせとなる新作。
ひとことで言うと、わたくし
オゾン・ワールドを堪能いたしました!!
可愛い、面白い!
モンドリアンのコンポジションのような冒頭部分からいきなり引き込まれた。
(サンローランへのオマージュ?考え過ぎ?)
話題の赤いジャージ姿のドヌーブがランニング中、
可愛い動物たちがあらわれる、微笑ましいシーンだが…中には…あらっ。
ここ、後から考えるとその後の展開を暗示していたような。
この映画は心あたたまるコメディで、励まされるようなストーリーだが、
決して偽善的でも予定調和的でもない。
ジェラール・ドパルデュー(またまた出ている)がものすごく太っちゃって、それでいてドヌーブに迫ったりいきなり下品だったり
ええっと思わされたり。
ハリウッド映画では登場人物がストーリーに沿って行動し、当たり前な結末に向かって真っすぐに進むが
フランス映画ではみんな自分勝手に行動するので
先が読めない。
キレイごとではない人物像や展開が、イキイキとして魅力的♪
「奥様は魔女」みたいな会話や70年代のファッション、音楽
こうした作りこんだユルさというのはハズすとすごくつまらなくなるが、この映画は完璧♪
なにより
大女優ドヌーブをこんな風に扱って
それでいて現在の彼女の魅力を最大限に引き出している、
こんな事をしてしまうオゾンって…
すごい!
「8人の女たち」ではどう対処していいかわからなかったオゾン・ワールドですが、やっと解った
このユルさは……
くせになります!