青くて痛くて脆い | ほどほどにマンガ、ときどき小説

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漫画・小説感想文です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

住野よるさんの

作品

 

 

 

 

君の膵臓

かくしごと

 

と読んで

おもしろかったので

もうひと作品

 

 

ちなみに

同じ夜~

は最後まで読めませんでした

 

 

 

 

以下、感想(ネタばれ含みます)です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大学生のお話

 

 

 

 

 

人を不快にさせないために

ある程度距離を保ち

否定する発言も極力さけるようとするのが自分の理想の男の子

 

 

 

 

 

 

そして、自分の思うことははっきりと言い

理想とはなにか

を追い続けている女の子秋好

 

 

 

 

ふたりは講義を通して知り合います

 

 

 

楓は最初

秋好のことを痛いやつ

と思うのです

 

 

 

というのも、

講義の中で

教授にガンガン質問して

いちいち授業とめている

一見みたら変わり者ですから

 

 

 

 

で、少し浮いていたわけです

 

 

 

楓は静かに大学生活過ごしたいなあ

と思うのですが

学食で秋好に話しかけられ

知り合ってしまいました

 

 

 

 

 

一度きりで終わるかなと思ったら

秋好は楓を見かけるたびに

話しかけてきて

いつのまにかいつも一緒にいるのでした

 

 

 

 

 

 

秋好には理想を実現させたい

現実でなくて

みんなが幸せになれる理想を追いたい

 

 

という夢があったのでした

 

 

 

でも、それを受け入れてくれる

サークルはありませんでした

 

 

 

変わり者だから。

 

 

 

それなら、つくっちゃおう

と考え

 

 

モアイ

というサークルをつくるのでした

 

 

 

 

 

 

 

 

そして…

 

 

 

 

 

 

 

 

時は経って

楓が大学4年生

 

 

 

就職先もきまり

ひといきついたところで

 

ひょんな会話から

モアイを潰そう

 

 

となるのでした

 

 

 

(詳細を書くのがめんどくさくなってきてしまったw)

 

 

 

 

 

 

今モアイを仕切っている幹部は

テンという人物と

ヒロという人物

 

 

 

 

 

楓や秋好が思い描いていたものとは

異なる方向へ動いてしまったモアイ

 

 

ひそかに活動していたものが

大学から評価され

大きくなっていき

企業を交えたイベントなどを開催するような

大学を代表するようなサークルとなっていたのでした

 

 

 

 

 

楓からしてみれば

あのときのモアイじゃない

 

 

 

 

 

秋好はいなくなった

 

 

 

 

と感じるわけです

 

 

 

 

 

あのときのモアイを取り戻したいと

おもうわけです 

 

 

 

 

だから、潰そう

穴を探して。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして見つけたのが

企業に個人名簿を売っているという穴

 

 

 

 

 

これを突きつけ

モアイを陥れることに成功した楓

 

 

 

 

 

でも、読んでいてさすがに気が付きました

 

 

 

 

 

秋好はいなくなった

って書いてあったけど

 

 

あのときの   秋好がいなくなった

っていうことですね

 

 

 

 

 

 

今でもモアイの代表は秋好

今はヒロと呼ばれていますが

変わらず秋好がやっていたのです

 

 

 

 

 

 

 

結局楓は

モアイを解散に追い込む

ことに成功しましたが

 

 

 

楓はこんなことがしたかったわけではない

と気づいたのです

 

 

 

 

 

 

読んでいて

秋好と楓の口論が

ああ

わかるな

と思ってしまいました

 

 

 

 

 

 

モアイが変わっていったのは仕方ない

理想を実現させるためには

手段も必要だということ

 

 

最初のままでいるのは

時代が変わっていく中で

しょうがない

 

 

 

だけど、

あのときの二人で

ひそかにやっていたころが

楓にとっては

誰かに必要とされていて

楽しかった

 

 

 

 

それが

大きくなっていって

秋好が遠く離れた存在のようになっていって…

 

 

 

 

秋好は

楓がモアイを去ってもなお

楓のことを気にかけていた

 

 

 

楓も楓で

ずっと秋好のことがひかかっていて

 

 

 

お互いをお互い

気遣いすぎて

結局最後には口論になり…

 

 

 

互いに傷ついて、壊れて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でも、最後の楓の討論

友達を傷つけた

後悔している

 

 

 

そう思えたことが

楓にとって大きな成長で。

 

 

 

 

そうやって

関係性って

間違えながら

傷つけて

壊れて

また、どうにかしたくて

もがいて

 

 

ってそんなのを繰り返しながら

できていくんだろうな

 

 

人間関係について

難しいなあ

と改めて感じた作品

 

 

 

 

 

 

秋好の気持ちも

楓の気持ちも

どっちにもわかるっていう部分がありました

 

 

 

だけど、

一個いいたいのは

秋好は口論の中で

私のこと好きだったってこと?

って聞いていましたが

あれは違うと思う

 

 

 

 

 

楓は

秋好のこと

そういう風には見ていなかったと思う

 

 

 

 

あくまで、自分のことを

必要としている存在が遠くにいってしまったから

秋好の周りの取り巻きや彼氏を疎ましく思ったんだと思う

 

 

 

 

そこは

勘違いじゃない?秋好

って言いたい笑

 

 

 

 

 

では!