2010/08/07(土)
LEONです。
毎日、全国各地で猛暑日となっています。
『お暑うございます。書中お見舞い申し上げます』
熱中症が多発しているようです。
ぼくは熱中症にかかってしまいました。それも新型
です。
そう!『新選組熱中症』です。
浅田次郎の『壬生義士伝』『輪違屋糸里』を読んだあと『新選組読本』を読みましたが、
新選組の入門として子母澤寛の『新選組始末記』、司馬良太郎の『燃えよ剣』を
読むのがいいと勧めていたので、読んで見ました。



『新選組始末記』は新聞記者だった子母澤が、生き残り隊士や、周辺にいた人たちに聞き込みを
した記録をもとに組み立てて小説にしたものですが、かなり史実に忠実にまとめられていると思い
ました。
司馬遼太郎は、さらに一歩進めて土方歳三に光を当てた小説になっていました。
浅田次郎の『輪違屋糸里』では、壬生の屯所で芹澤鴨を暗殺するにあたり、輪違屋の糸里天神に
酒にしびれ薬を入れるよう仕向けたりする冷徹な人間として土方を捉えていましたが、『燃えよ剣』
に描かれる土方は、闘うためだけに生まれてきた喧嘩の天才なんです。
今まさにNHKで『竜馬伝』が放映されています。
明日の放送で、犬猿の間柄である薩摩と長州が同盟を結ぶんです。
それを命がけで土佐脱藩の坂本竜馬が仕掛けるのです。
外国から開港を迫られ、その脅威と闘うべきだとする攘夷論が幅を利かせる時代のことです。
新選組も攘夷を唱える志士といえるのでしょうが、徳川14代将軍の上洛をお守りするという
役目が大儀となり、京都守護職会津侯の預かりとなって、いわば幕府の手先となってしまうの
です。
薩長同盟により反幕府勢力が徐々に勢力を伸ばし、会津軍や新選組は鳥羽伏見の戦いで破れ
大坂城にはいるが、会津侯や一橋慶喜(15代将軍)は軍を見捨てて、船で江戸へ逃げるのです。
新選組も一旦ここで江戸に戻って再編を試みます。
が、その後いろいろ隊の名前は変わりますが、敵軍は若い天皇を確保し、錦の御旗を掲げて
官軍として攻めてきます。
軍隊も西洋の様式を取り入れて近代化しているため、白兵戦で闘う新選組の人たちが勝てる
ハズもなく、北へ北へと敗走し、ついに函館に落ち延びるのです。
先に流山で処刑された近藤勇のもとに行く覚悟を決めた土方は、ここ函館で写真を撮っています。

その写真は、土方の御付の小姓の命を救うため、自分の身内に届けるよう命令をだします。
また新選組時代三番組隊長だった斎藤一には落ち延びる松前藩の女人たちを、無事江戸まで
送り届けるよう命令し、最後の戦いを回避させたとしています。
冷徹に描かれた浅田作品における土方に持っていた思いが融けるように、司馬作品では温情を
見せる不思議な闘将として描かれていました。
このあたりは司馬遼太郎の作り話だと思いますが・・・。
薩長同盟がなかったら・・・日本はどうなっていたでしょう?
あっ、そんなのんきなこと言ってる場合じゃないよね。心配なのは今の日本でした。