2010/07/07(水)
LEONです。
七夕です。
天の川・・・お天気が良くなくて見えない地域も多いかと思いますが、嘆いてはいけません。
年に一度の逢瀬だから・・・ふたりきりにしてあげましょう。
浅田次郎の『壬生義士伝』を読んでいます。
天切り松シリーズでもそうであったように、新選組を題材とした『壬生義士伝 上・下』と
『輪違屋糸里 上・下』の計4冊には、別に『新選組読本』なる解説書が発刊されています。



この読本が面白い!!!
作家佐藤雅美氏との対談で『壬生義士伝』の主人公として取り上げられている吉村貫一郎に
ついてのやりとりがでてきます。
佐藤 まず、お伺いしたかったのは、主人公の吉村貫一郎というのは実在した人なんですか?
浅田 子母澤寛の『新選組始末記』のなかに、・・・・・僅かに書いていらっしゃるんですけれども
・・・、たぶん作り話です。(笑)
あるとき何かの拍子に、まあ『新選組始末記』に書いてある面白い部分はだいたい私の
創作で、とちらっと書いてあるのを読んだんです。
・・・・・ただ、吉村貫一郎なる人物は新撰組の名簿にも記載してありますから・・・・・たしか
に実在します。南部脱藩ということになってますけれど、それはあてになりませんね。
佐藤 そうすると、それだけであの話を・・・。
浅田 あとはいい加減に想像して(笑)
作家どうしの対談でのこのぶっちゃけトーク・・・面白いですね。
新撰組といえば、近藤勇・土方歳三・沖田総司などが主人公になっているのが普通だったんだ
けど、あえて吉村貫一郎を取り上げるところが浅田さんらしいじゃないですか。
ぼくは、今読んでいる下巻の初めに出てくる左利きの殺人剣斎藤一に惹かれるんです。
この斉藤一という人については、元プロ野球選手の江夏豊との対談でこんなふうに語っています。
江夏 僕が好きな隊士はね、みんな好きだけど・・・・・いちばん好きなのは原田左之助なんです。
浅田 (ニヤリと笑って)その点は意見が一致します。
江夏 あらっ!
浅田 原田左之助は人気があるんですよ。
江夏 味があるんですよね。で、今は誰が好きなんですか?
浅田 もともと僕も原田左之助だったんですけど、今は斎藤一が好きなんです。
彼はすごく謎の多い人で、新撰組の中に染まっていない、そんなところが好きなんですよ。
あと僕が斎藤一が好きだなと思う点は、もしかしたら日本国始まって以来最大の人殺しじゃ
ないかと思うんです。
江夏 たしかに人斬りのイメージですよね。
その斎藤一は副長助勤三番隊長を勤めていた。
その後山口二郎と改名。
土方らと転戦、函館に渡る土方らと袂を分かち、会津に残って会津藩士・一戸伝八として生きた。
西南戦争にも従軍し、官軍として恨み重なる薩摩兵と戦う。
その後、藤田五郎と改名し警視庁に奉職。72歳まで生きた。
壮絶な戦を幾度と経験し・・・生き残り大正4年まで生きたという数奇な人生であった。
まだまだ今夜も下巻にはまり込みそうで・・・寝不足注意報が出ています。