2016/05/31(火)
LEONです。
浅見光彦のミステリー紀行Ⅰを読んでいます。
この本には内田康夫作浅見光彦シリーズの第1作から第30作までの作品に
関する解説や執筆の裏話などが紹介されています。
各作品は1度あるいは中には2度-3度読んだので、大概飛ばし読みして
いるんだけど、今日は18作目の『佐用姫伝説殺人事件』に前回までには
見逃していた気になる部分を発見しました。ストーリーのネタばれの心配は
ないので、引用します。
佐賀県の呼子町にある有名な観光地『七つ釜』で水死体が上がった。
呼子の旅館で自慢のイカの活造りを食しながら浅見光彦と淀橋署安田警部補が情報交換を
している場面です。
余談ですが、以前僕も呼子港でイカをいただきました。絶品とはこのことを言うんだなあと
思いました。
引用開始
『ところで、七ツ釜へは行ったのですか?』
『ええ、行きました。観光船の最後の便に間に合いました』
『で、どうでした?揺れたでしょう?』
『いや、それがぜんぜん。潮の流れは速いけど、波はあまり立たないそうですよ。安田さんも
行けばよかったですね』
『いや、だめですな。波はなくても、海は海ですからな。それで、何か収穫はありましたか?』
『ええ、素晴らしい景観でした。まるでフィンガルの洞窟そっくりの、見事な柱状節理でしたよ』
『何です? そのフィンなんとかいうのは』
『フィンガルの洞窟ですよ。メンデルスゾーンの有名な曲ですが、知りませんか?』
『知りませんよ、そんなの』
『スコットランドの岬に、やはり柱状節理の玄武岩で出来た巨大な洞窟があるのです。ここの
七ツ釜と同じように、海側から船で見物するのですが、メンデルスゾーンがこの洞窟や岬の
風景に魅せられて、名曲を作ったのですね。フィンガルのほうは写真でしか見たことがありま
せんが、七ツ釜に船で接近してゆく時から、僕はずっとその曲のイメージをほうふつとさせ
られていましたよ』
『ふ~ん、そういうものですかなあ・・・・・』
浅見の言っていることの半分しか理解できないから、安田は白けた顔をしている。
『まあ、景色がよかったことは分かりましたがね、事件関係のことはどうだったのです?』
『ありませんでした』
浅見はあっさり首を横に振った。
引用終わり
ということで、思わぬところでメンデルスゾーンの『フィンガルの洞窟』に
出会いました。
ちなみに、七ツ釜とフィンガルの洞窟は確かに雰囲気は似ています。
七ツ釜
フィンガルの洞窟
で、メンデルスゾーンのフィンガルの洞窟ですが、6月25日西宮で聴くことに
なっています。
井上道義指揮
大阪フィルハーモニー交響楽団
大ブルックナー展Vol.5
兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール
メンデルスゾーン フィンガルの洞窟
メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲
ブルックナー 交響曲第1番
大好きな浅見光彦と大好きな大阪フィルがこんな形で結びつくとはうれしいことです。


