版画家 神山 歩さん 第5回 ~作品を作っている生き方が社会に還元されてほしいです~ | 幸せな人が集まる会社 株式会社みんなの学び場 公式ブログ

版画家 神山 歩さん 第5回 ~作品を作っている生き方が社会に還元されてほしいです~

みな様、こんにちは。
彫刻工房くさか 日下育子です。
        
今日は、素敵な作家をご紹介いたします。
版画家の 神山 歩さんです。



神山 歩さん 

前回、有馬寛子さんのご紹介でご登場頂きます。

有馬寛子さん
第1回  、第2回第3回第4回第5回第6回

神山 歩さん
第1回 ~一番苦手な木版画を直感で選択しました~

第2回 ~自分に嘘をつかないことを大切にしています~

第3回 ~スタートがネガティブでも作品が必ず明るい方向に向かいます~
第4回 ~その日の記憶を瞬時に記録するときにはドローイングをします ~

第5回目の今日は、社会との接点についてお伺いします。

どうぞお楽しみ頂けましたら幸いです。

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『ただ、ただ

『ただ、ただ』
木版画2016






『あまやどる』木版画2014 800 ④⑤

『あまやどる』
木版画2014







『ヒメレモン』木版画2012 800 ④⑤

『ヒメレモン』
木版画2012





『であい』木版画2010 700
『であい』
木版画2010





『とけい』木版画2010 700

『とけい』
木版画 2010






2007_2 800 ⑤

drawing  2007_2






2010_3⑤

Drawing  2010_3






2011dr11_3⑤

Drawing  2011dr11_3





drawing-2013.5.6_3 800 ⑤

drawing-2013.5.6_3







drawing2014.5.12 800 ④⑤

drawing2014.5.12





日下
神山さんは、制作や発表の時に社会との接点を意識することはありますでしょうか。


神山 歩さん
少し話とずれているかもしれませんが、私は今の保育の仕事をすごく大事にしているので、保育で子供と
関わる仕事をして作家もしている自分の制作スタイルを社会との接点と捉え、問題意識を持ち取り組んで
います。


日下
問題意識というと、子供たちと接する現場にいらしてどういう感じをお持ちでいらっしゃるのでしょうか。


神山 歩さん
絵を描く勉強は学校教育で行っていると思われがちですが、私は学童保育所への就職を機に、そうでは
ないと思いはじめました。小学校の放課後の保育現場でも、子どもの造形活動は目まぐるしく行われて
いて・・・。


日下
私の娘が保育園に入っているので、とても身近なところです。詳しくお聴きしてみたいです。


神山 歩さん
私は絵を教えているわけではなく、学童保育で指導員として仕事をしています。
でも、仕事と作品制作が別物とは思いたくなくて、絵を通してだけでなく、自分の姿を通しても社会に美術
的価値が還元されていってほしいと思っています。
保育の現場にいて、かつ美術教育を勉強してきていて、しかも作家としても活動していて。そんな自分に
できることはないだろうか、っていうことをすごく今考えているんですね。


日下
それは素晴らしいことですね。


神山 歩さん
今の保育の現場では、造形指導できる専門家が不足している部分があって、保育の大学を出てる人は
多いのですけれども、美術大学を出て保育士になった人は少ないと思うので、私はちょうど面白い中間の立場にいると思います。
美術と保育の架け橋的な部分で、私は今の職場で何か出来るのではないかと考えています。


日下
ご自身の今いるところからの発信を大事にされるというのはとても素晴らしいと思います。


神山 歩さん
作家としての視点を大事にしながら保育の現場にいて、更に子供たちのパワーから元気を貰い、それが
作品に還元されていく。そのサイクルを私は今すごく大事にしていて、そこが私の社会との接点っていう
感じがしています。


日下
素晴らしいです。自分の居場所で最大限やるっていうのは一つですよね。
私もそれを意識しているので、神山さんのお話にはとても共感します。
今日も素晴らしいお話をお聞かせ下さいましてありがとうございました。





『on the lonesome moon』木版画2016 800 ③⑤

『on the lonesome moon』
木版画 2016


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編集後記
今年2016年3月17日~4月21日に全6回で掲載した彫刻家 有馬寛子さんのご紹介により、今回初めて
神山 歩さんお話をお伺いしました。
私が神山 歩さんの作品写真を初めて拝見した時、すぐに感じたのが「明るく、爽やか、透明感、楽しい!」
ということでした。私は木版画の経験は少ないのですが、版木を「彫る」ことについてお話頂いたとき、その体感がイメージできることもありとても楽しくお話を伺いました。 また神山 歩さんの制作に対する思いを
お伺いすると、姿勢が明快で迷いのない感じがとても心地良く感じられてとても共感いたしました。

神山 歩さんは東京芸術大学大学院の美術教育研究室のご卒業でいらっしゃいます。制作者であると
同時に学童保育の指導員として、これまでに学ばれたこと、ご自身の体験を踏まえてお仕事に誇りを
持って携わっていらっしゃるところがとても素晴らしいと感じました。

今日のお話では神山 歩さんの「作家としての視点を大事にしながら保育の現場にいて、更に子供たちのパワーから元気を貰い、それが作品に還元されていく。そのサイクルを私は今すごく大事にしていて、そこが私の社会との接点っていう感じがしています。」というところがとても響きました。「作家として」というもう
一つの視点が、保育の分野に何か可能性の広がりをもたらす可能性と希少性を感じて素晴らしいと思い
ました。

次回は神山 歩さんに「あなたにとってアートとは」の質問にお答え頂きます。

どうぞお楽しみに。

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神山 歩さんのホームページ


◆神山 歩さんが掲載されているWEBページ

ART tokyo インターネットギャラリー

かわかみ画廊

数寄和


◆神山 歩さんの略歴
 第1回 ~一番苦手な木版画を直感で選択しました~ (記事終盤に掲載)


本日もご訪問下さいまして、ありがとうございました。


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