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にっしー#46

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民宿目の前の津波避難タワー
昭和21年に大きな津波被害のあった海岸線

数㎞に一基こういうのがある
でもさ、お年寄り登れないよねぇぇ

手動のエレベーターゲージ付けられなかったのかな

まさにチリ地震で津波注意報の日


安芸を越える
阪神がキャンプする訳だ、暑い

目視じゃわからないけど、いつもより20㎝ほど海面が高いそうだ
元々沖の方が海面が高いしね

遍路道が砂浜にある
この時まだ注意報下、海門閉じられており
遍路道へ出られない

さあ、どうする?
①門を飛び越えて遍路道
②迂回して国道55号沿い


②選択、迂回する

「飛び越えていったぜっ!」
何人かあとから聞いた

自己責任でいいんじゃない?
俺、怖いもん地震も津波も
なんかあった時に恥ずかしいしね

くろしお鉄道沿いにサイクリングロードが整備されていて、そこを歩く
アスファルトであることにはかわりなく、足の裏に響く

個人が頑張って維持してくれている遍路小屋
芋けんぴ、冷たいお水とお茶
シュールな人形
でも心地よい空間、絶妙の場所に待ち受けてくれている


この先のトンネルに「新興宗教の勧誘」が出ます
須崎でも出るらしいが、そこは女性が声かけて、立ち止まると男性が出てくる今時歌舞伎町でも無いパターンだって

相当ウザイです
※個人の感想です
コツとしては「早足で通り抜ける」横からぐちゃぐちゃ話しかけてくるけど
相手の息が切れるから

基本的に浄土真宗を否定して、新興なんちゃら宗派に引き込もうとします

そもそも信仰心で歩いていないので、そっちの話に(も)全く興味なし

もともと初対面の相手に政治と宗教の話しをする輩大嫌いだし

ストーリー展開として
①空海は晩年は浄土真宗を捨てたのだから、一生懸命になるな
②司馬遼太郎氏がそう書いてあるのがロジックのエビデンス
③だから戻って俺達の話をきいて

②で、つい大爆笑
息が長いな司馬遼太郎氏
紀元後860年頃から坂本龍馬までカバーする
(わりと読んでますよ、歴史フィクションとして大好き)

爆笑したらよせばいいのに、突っかかってきやがった
ガン無視したけど、振り替えると彼はチノパンの上からわかるくらいギンギンに勃起してた

陶酔してんだな



大日寺は
「あと2㎞」の表示が出てからが勝負です
そこから2㎞じゃなくて2mileはあるぞ。。
直線距離だと2㎞だろうけど、実際は山裾をぐるっと迂回するので

地図だとわからない事がたくさんある


ここら辺から歩くメンツがバラける
シルバーウィーク突入で宿が無いから
先に進む
帰宅する(四国・関西組)
高地市内で休養 等

全員と納め札で住所やアドレス交換
前回の徳島の事を考えたら…素直に皆に感謝します
独りよりはるかに濃密な時間が過ごせました
「みんなしんどいのは同じ」だと思うと頑張れたりするのでね。

とは言え3人とは近くで泊まるので
まぁ、明日のお寺でも合うかな
左から
Bちゃん
先輩

7周目の方(スタンスも人柄も敬服いたします)
4周目の方(貴重なデータ提供ありがとうございます)

一番へのお礼参りはもちろん、高野山までご無事で結願されますように。


日焼け


ここの民宿も良かった
痒いところをちゃんと掻いてくれる

「ご予約の電話で、昨日は○○に泊まると聞いたので」と女将さん

昨日無かったモノやコトがたくさん、当たり前に準備されている



3日連続同じ宿になった昭和12年生まれの大先輩がいらっしゃる
昨日も焼酎を宿に持ち込んで怒られていた分(これもどうかと思うのだけど、この方ちゃんとビールも注文するからさ)この日はメートルが上がり

事前に女将さんに「あのおっちゃん呑むで」と伝えておいたら、さすが高知

焼酎のロックが「クリームソーダのグラス」で出てきて
おじ様9時に撃沈。。

女将姉妹に担いで部屋にあげられた(笑)

これもどうかと思うのだけど、いいじゃん人生の大先輩だもん

「捨」と書いた木の札があるのだけれど
行き倒れたら埋葬してくれ、という意味

究極のお接待



高知はハード
まさに修行の道場

「身体にヘルシーで、心にスパイシー」

4日目は朝から猛烈に雨
宿坊からの石畳遍路道は滑るので迂回する
遠回りだけどね、転ぶよりいい

今日も5人で
7回目、4回目のお二人がうまいことリードやアドバイスくれる
ビギナーズトレーニングのようだけど、ペースは早くて
12~14分で1㎞歩く
そして休まない

うだつの辺りとは趣が違うけど、広い平屋が多くて雰囲気がある

9時過ぎに雨上がる
一気に気温上がり、視界クリアに
室戸岬が見える

伊能忠敬のような海岸線の旅



高知までは行くよ

土佐くろしお鉄道、ほぼ高架

アスファルトの上1メートルくらいの気温が33℃こえる
あっつい
菅傘取ってるのは風が強いから

道の駅でお昼
朝7時過ぎに宿を出て
2回目の休憩が5時間後か

昔のバッテラはもっと白くなるまで酢でキッツく〆てあったよなぁ

二十七番神峯寺は上の方のちょっとくぼんで見える辺り
400メートルの高低差だけど

段々畑なぞを見ながら進むと
ほぼ一直線に3.5㎞を上がる
ターマックラリーできるんじゃ?

かと思えば、アスファルトをショートカットするように遍路道があり
なんか茸はえてるし

50分位で登りきる

本堂はまたさらに上にある

四国の名水に選ばれた湧き水が旨い
冷たいし、柔らかい



アイスクリン(かじっちまった)
シャーベットとかき氷とアイスクリームのミックスのような
良い意味でさっぱり、カップもあるけどコーンが好き

さて負の面を

15:45
神峯寺前に先に民宿に荷物置いていく
主人から
「お戻りは17:30分位になりますね~」

民宿(遍路宿と宿坊も)は基本18時からごはん
普通この季節先に風呂だし、洗濯機回すし、宿泊客は一緒に登る先輩含めて3人しか居ない
この段階で「晩御飯18:30開始にズレるよねー?」
隣の民宿に泊まる二人も同じこと言ってた

16:30~
全員山門から本道へ
太子堂も含めてフル読経と納経

アイスクリンタイム

先に安芸に行く同行人のリクエストで記念写真

下山

17:20
民宿着

着いたら一言
「6時から夕食ですから急いで」

何を?

やっぱりなー
競争の無いところにサービスは無いわ
(翌朝知るのですが、次の日朝から宿の経営者が「お墓参り」だったのです。。)

部屋がどうのとか、施設がどうのとか、飯が云々ではなくて
でもココ今回で一番費用高いのです

プライドは高いんだよなぁ「うちはお遍路しか泊めません」って言いきるもんな

お遍路以外が泊まったら怒りだすんじゃねーかな?

次の日距離があるので、6時から朝食にしてくれた
これはとってもありがとう
徳島は朝6時からが多いけど、高知は6時半が多かったからね
朝の半時間の時短は嬉しいです

気持ちの部分で、ちょっとずつ足りないけど、部屋に「黄昏流星群(弘兼憲史)」が置いてったのでよしとする。
昨日は「白竜」だったな。

ホコリかダニか、何かのアレルギーにカラダがくしゃみをすることで対応している
襖の向こうに居る先輩もそうだ

ついでに津波注意報の日








本日は念願の二十四番最御崎寺(ほつみさき)
二十五番津照寺
二十六番金剛頂寺
と打ち

偶さか昨日同宿の全員が二十六番の宿坊に
飯がうまくて部屋がキレイだからだと

古くてもピカピカしたとこや 
テレビも無い安い宿も面白いよ
でも明後日の事を考えるとココになるしね

そもそもカラダがバキバキ
まだ遍路の身体に仕上がってないし
仕上がった頃帰るのだけどね

朝から雨と風
さすが元海上保安庁
「時間5㍉」と「時間8㍉」の雨量の違いを説明いただく
少ない方がいいに決まってるけど、そこは風向と風速も加味するんだって
流石だわ


スパッツ
快適だけどふくらはぎ締める力が強くて浮腫む。。
裾広げるとどこかで見たような?
そうかリック・ドムか。


若いときの大師はデカイ

大師が修行した風穴
今は沖にせりだしている道路があるけど
太古は目の前が空と海だったらしく

空海

ナゼか香港の新聞社が取材にきており
写真を撮られる

東京から来たの!と驚いていたので
実家が徳島にあるのは、内緒
元海上保安庁の方は愛媛だし、内緒




二十三番から二泊三日
やっと着いた



でもそこから695段のぼらされる

ポンチョ軍団

二十三番からがハードな理由として
全て舗装路というのもある
本当にアスファルトの上しか歩かない
膝とか、荷物を抱えた肩への負荷や攻撃性が違う
久しぶりに土の上歩いたけど感触が全然違う、柔らかい

そういう意味でもこのルートしんどい



岬の灯台
実は海上保安庁の方はここに勤務していたこともあって
丁寧に教えてくれた
もちろんこの灯台は現役
LEDにレンズとプリズム


ここまで来たんだぁという感慨希薄
「さ、次!」
となるの
で、終わってから「もっとゆっくりすればよかった」「晴れた日にまた来たい」「違う季節にまた来たい」となるのでリピートするんだね


なので次
二十五番津照寺


86%雨の予報覆し晴れてくる
同宿の女性は自分の事を「曇り女」だと言ってたけど
強いじゃん


はい次、ここも高いところにあります金剛頂寺

宗派の高僧のお弔いが東京であり
ご住職不在
というわけで、初の宿坊で楽しみにしていた朝の勤行がない。。


宿坊
お供物出されるので低廉でもあり

クエだ♪
鰹も普通にニンニクブツで嬉しい


さて、問題が発生

明日と明後日の宿は確保したけど
その先が「無い」
シルバーウィーク突入、その期間だけまわれる人達がみんな札所近くの宿や宿坊押さえている

それは別に悪いことではなくて
俺が行き当たりばったりなだけ
前に書いたけど、宿側も当日キャンセルは嫌だからこの時期は名前に携帯電話の番号や、今どこの宿に居るのかまで聞かれる。
6月は全ての宿が名前だけで予約できたし
アメリカ人は予約の電話で「アメリカジンデス」と伝えたらそれで予約完了したくらいだったけど。

明日は二十七番神峯寺まで27㎞で往復6㎞の山登り
高低差400メートル

明後日二十八番大日寺まで37㎞

そこまでしか宿確保できていない。

そのあとはほぼ高知市だからなんとかなるだろうと。

あ、なんとかします
まだ帰りたくないしな