ソニー・フィルハーモニック・オーケストラ第41回演奏会を聴いてきました。ソニーにお勤めの友人がこのオーケストラのメンバーで、金川真弓さんが出演すると教えてくれたので行ってきました。金川真弓さんのお父様もこのオーケストラのメンバー(1st Vn)です。
2024年6月9日(日)13時30分開演 東京芸術劇場コンサートホール
【指揮】山田慶一 【ヴァイオリン】金川真弓
リヒャルト・ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲
カミーユ・サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番
ピョートル・チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
【ソリストアンコール】
パガニーニ:カプリース第1番
【アンコール】
チャイコフスキー:「眠れる森の美女」よりワルツ
重量級プログラムなので、アマオケなのに大丈夫なのだろうかと心配していたのですが…
マイスタージンガーは最初からとてもゴージャスな音が出ていて、私の心配は杞憂にすぎず(もちろんあれれと思うところは皆無ではありませんが、それはプロオケでも同じ)素晴らしい演奏でした
2曲目は楽しみにしていた金川真弓さん。4月の読響(バルトーク)以来2か月ぶりで、その時と同じ緑のドレスでした。お父様は真弓さんの真ん前のコンマスの隣に座り、間近での親娘共演でした(何代か前のコンマスだったらしい)。とにかく金川真弓さんの演奏が素晴らしいの一言どこがどうとか言う必要はないでしょう…艶やかな音色と表現力にしびれた。そしてなにより、お父様が幸せそうに演奏されているのを見て、とてもいいなぁと思った。
休憩を挟んで後半はチャイコ悲愴交響曲。好きな作品ですが、4番はあちこちで見かけるのに意外と演奏される機会が少なくて、コロナ禍以降で聴いたのは1年前のシャニ指揮ロッテルダムフィル、2021年秋山・東響。プログラムにメンバーの座席表が挟まれていたのですが、金川さんパパの隣(1st Vn 8)がなくて、17がある。不自然きわまりないも、も、もしかしたら、まさかの…と思っていたら、やっぱり予感的中…真弓さんが黒の衣装にお着替えされて、第4プルトで金川さん父娘が並んで演奏するというサプライズN響 2nd Vn山田慶一さんの指揮が熱を帯びていて見ていて楽しい。オーケストラもしっかり対応していて、想像していたよりもはるか上をいく演奏。金川さん父娘をちらちら見ながらとても楽しめました。いつもは仕事をしながら練習時間を捻出してこの日のために準備されていることに驚くくらい立派な演奏でした
娘真弓さんの隣でにこやかにされているお父様を見て、幸せそうでいいなぁと思いました。そして、「真弓」という名前を付けた理由が分かった気がする最高でした