朝倉宏景『あめつちのうた』 | のんびり まったり やんごとなき みやびなまいにち

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つれづれなるまゝに、日ぐらし硯に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き付くれば、あやしうこそ物狂ほしけれ。

朝倉宏景『あめつちのうた』(2020)を読みました。



「甲子園の神整備」で知られる、グラウンド整備の職人集団「阪神園芸」――。
絶対に泣く青春×お仕事小説!
この夏も人生も、一度きり。
運動神経ゼロの雨宮大地は高校卒業後、野球の聖地・甲子園で働くことに。グラウンド整備を請け負う職人集団「阪神園芸」の新人として憧れの地を踏むも、仕事は失敗続き。落ち込む大地だったが、夢に向かってもがく同世代の仲間たちと出会い、自分の弱さと向き合うことを決意し――。涙の青春×お仕事小説!


元野球少年で、高校野球が大好き。水島新司さんの『ドカベン』などが大好きだった私にとっては、甲子園を舞台にした本作はとても興味深かった。


運動神経ゼロの大地、セクシャリティに悩みを持つ高校時代からの親友の一志、元甲子園の優勝投手ながら肘を壊した長谷、重い病気を患いながら歌手を目指す真夏。それぞれがいろんな悩みを抱えながら互いに心を通わせていくストーリーが秀逸だった。


お勧めしたい作品です。