くるみ割り人形 The Nutcracker and the Mouse King
【クララ】米沢唯 【ドロッセルマイヤーの甥/くるみ割り人形/王子】井澤駿
お隣の赤茶色のニット帽をずっとかぶっていた中年男性…そもそも帽子は不可でしょう…かなり前屈みになっていたのでひどいなぁ…後ろの人は見えないのでは…と思っていたら、早速後ろの女性に注意されていた。で、その人は、ヘビメタのコンサートかよというくらい頭を振り振り、陶酔しきって目をつぶって手でリズムを刻むウザい人。しかも、音楽とズレてるしこういう非常識な人はめったにいないんだけど、よりによってお隣さん注意しようかとも思ったけど、お正月早々だし、気持ちいいようだから放置。でも、ウザすぎるから視界に入らないようにしないといけないので、ホントに困る。
バクランさんの指揮台にお正月飾りがあったので、撮影 「家内安全」と書いてありました。
唯さんと駿さんとのこのコンビもかなり長くて、何度も2人のくるみを観ていますが、ホントに素晴らしいの一言終盤のグラン・パ・ド・ドゥの途中…駿さんのヴァリエーションの終わりに会場全体がミシッときしんだけど、私の席ではさほど揺れは感じなかった(もともと私は地震に鈍感?)ので気のせいかなくらいにしか思わなかった。ただ、その後の金平糖の途中で天井からぶら下がっていた舞台装置がかなり揺れているのが不思議だった。唯さんの素晴らしい金平糖が終わるとともに幕が下りていく…あれれと思ったら場内アナウンス。観客はそのままで、オーケストラはいったん中に引っ込むようにとのこと。そして、安全確認のため15分間の休憩。
ホワイエに出てネットで調べると、能登近辺で震度7。東京は3くらい。我が家も問題なく、ワンコ様は気づかずに熟睡していたと…
その後、コーダから再開して終演。カーテンコールでは、ドロッセルマイヤーから「Happy New Year 2024」「今年も皆様と一緒に素敵な舞台をお届けできますように」とのメッセージとともに粋なプレゼント
吉田都さんのFacebookによると、このような公演の中断は新国立劇場で初めてとのこと。米沢唯さんは地震に気づいていたそうですが、日頃から地震発生時の対応についてスタッフさんから聞いていたので不安を感じなかったそうで、まったく動じることなく見事なヴァリエーションでしたバクランさんも揺れているかとに気づかれたそうですが、幕が下りるまでは演奏するとのことでまったく変わることなく演奏されました。
バレエの公演では幕が下り始めたらすぐに拍手が始まってしまうことがほとんどですが、この日は幕がほとんど下りたところから拍手が始まったので、音楽も重視している私としては最後まで楽しめて実に気持ちよかった。いつもこうあってほしい。
(配布されていたポストカード)
お正月早々、唯さん、駿さん、バクランさん等にお目にかかれた良き元日。ですが、能登の状況が気になります…