瀬尾まいこ『僕らのごはんは明日で待っている』 | のんびり まったり やんごとなき みやびなまいにち

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つれづれなるまゝに、日ぐらし硯に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き付くれば、あやしうこそ物狂ほしけれ。

日曜日に法事で京都に日帰りで行った往復の新幹線の中で、瀬尾まいこ『僕らのごはんは明日で待っている』(2012)を読みました。


兄の死以来、人が死ぬ小説ばかりを読んで過ごす亮太。けれど高校最後の体育祭をきっかけに付き合い始めた天真爛漫な小春と過ごすうち、亮太の時間が動きはじめる。やがて家族となった二人。毎日一緒に美味しいごはんを食べ、幸せな未来を思い描いた矢先、小春の身に異変が。「神様は乗り越えられる試練しか与えない」亮太は小春を励ますが……。

内容(「BOOK」データベースより)
兄の死以来、人が死ぬ小説ばかりを読んで過ごす亮太。けれど高校最後の体育祭をきっかけに付き合い始めた天真爛漫な小春と過ごすうち、亮太の時間が動きはじめる。やがて家族となった二人。毎日一緒に美味しいごはんを食べ、幸せな未来を思い描いた矢先、小春の身に異変が。「神様は乗り越えられる試練しか与えない」亮太は小春を励ますが…。泣いて笑って温かい、優しい恋の物語。


瀬尾まいこさんらしいほのぼのした作品。大好きな兄を亡くしたことでずっと黄昏て他人と関わらない葉山。葉山を好きになった上村も闇を抱えている。めんどくさい2人の恋愛話なんだけど、瀬尾まいこさんの語り口が自然となじむので一気に読めた。なかなか一筋縄ではいかない2人の微妙な距離感は面白くもあるが、結局最後には2人は結婚して…最後に妻小春が…そういうエンディングなのか…葉山に振られた女の子が可哀想ではある。


2017年に映画化されたのね。