新国立劇場バレエ団『ドン・キホーテ』（６日目マチネ：池田理沙子＆福岡雄大）を観てきました（２日目マチネ、５日目に続いて今シーズン３回目、理沙子さん＆雄大さんペアは先週に続いて２回目）。
ドン・キホーテ Don Quixote
2023年10月28日（土）13時開演 新国立劇場オペラパレス
【振付】マリウス・プティパ / アレクサンドル・ゴルスキー 【改訂振付】アレクセイ・ファジェーチェフ Alexei Fadeyechev 【美術・衣裳】ヴャチェスラフ・オークネフ Vyacheslav Okunev 【照明】梶孝三
【音楽】レオン・ミンクス Léon Minkus 【指揮】マシュー・ロウ Matthew Rowe 【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団
【キトリ】池田理沙子 【バジル】福岡雄大
【ドン・キホーテ】趙載範 【サンチョ・パンサ】福田圭吾 【ロレンツォ】中島駿野 【ガマーシュ】奥村康祐 【ジュアニッタ】廣川みくり 【ピッキリア】飯野萌子 【エスパーダ】木下嘉人 【街の踊り子】奥田花純 【メルセデス】渡辺与布 【カスタネットの踊り】朝枝尚子 【ジプシーの頭目】中家正博 【２人のジプシー】小野寺雄、宇賀大将 【森の女王】吉田朱里 【キューピッド】五月女遥 【ボレロ】益田裕子、渡邊拓朗 【グラン・パ・ド・ドゥ第１ヴァリエーション】山本涼杏 【第２ヴァリエーション】金城帆香
理沙子さん＆雄大さんペアは10月22日（日）マチネでも観ました… その時もめっちゃ感動しました…
それぞれの印象としては概ね同じなので詳細は割愛しますが、理沙子さんと雄大さんの踊りのクォリティが◯割増し
６日前と比べても全体に余裕が感じられて、演技や表情、一つ一つの動きが計算され尽くしていて、しかもわざとらしくない自然なもの。バジルにメロメロ、ガマーシュへのイタズラ、パパにおねだり。見ていたとても微笑ましくてこちらまで幸せな気持ちになってくる。雄大さんとのやり取りもとても面白い。雄大さんに全幅の信頼をおいて実に見事に演じていた。もちろん雄大そんの余裕綽々の踊りもさすが。
その他のキャラクターは全員同じメンバー。エスパーダ木下さんのキザな仕草はおてのもの。どんな演目のどんな役でも（急な代役ですら）全部完璧にこなす奥田花純さんの街の踊り子はこの日もめちゃくちゃ素晴らしい
奥田さんって、本当にすごいダンサーだと思う。メルセデス与布さんの美しさはあえて言うまでもない
廣川みくりさんと飯野萌子さんのコンビも楽しい踊りなどなど…群舞もとても美しくて、最初から最後まで素晴らしい。
前日（金曜日）のバックステージツアーで佐藤さんが「風車は大道具さんが手で回していて、ドン・キホーテの人形も手で装着して、人形が飛ばされるタイミングは運しだい」という趣旨のことをおっしゃっていたが…この日は悲劇
おそらく一番綺麗なのは、半周程回って１時〜２時あたりの方向で飛んで行くのかなと思われるけど（前日の唯さんの時はうまくいった）、この公演では装着してすぐの８時あたりの方向に飛んで行ってしまった
思わず声が出そうになったけど、前日の説明を思い出して微笑ましかった
第３幕のコーダは圧巻。唯さんはもちろん神様レベルのすごさだったけど、理沙子さんと雄大さんのコーダもめちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃ感動した泣けた全然泣けるストーリーじゃないのに、コーダの音楽と踊りは感動と幸せに満ち溢れていて泣けるものすごいBravoが飛び、カーテンコールでは１階前方席はほぼ全員総立ちのスタンディングオベーション
最終日の小野絢子さん＆中家正博さんペアも観たので、つづく…