都響スペシャル:ブラームスP協奏曲第1番(藤田真央)&ドヴォルザーク交響曲第7番(大野和士) | のんびり まったり やんごとなき みやびなまいにち

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つれづれなるまゝに、日ぐらし硯に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き付くれば、あやしうこそ物狂ほしけれ。

東京都交響楽団都響スペシャル(10/7)を聴いてきました。以前から思っているのですが、「都響スペシャル(mm/dd)」という名前のセンスが…もうちょっといい名前はないかな。



2023年10月7日(土)14時開演 サントリーホール

【指揮】大野和士 【ピアノ】藤田真央

ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 op.15

ドヴォルザーク:交響曲第7番 ニ短調 op.70

【ソリストアンコール】

グリーグ:抒情小曲集第3集「愛の歌」op.43-5

Brahms: Piano Concerto No.1 in D minor, op.15

Dvořák: Symphony No.7 in D minor, op.70


今をときめく藤田真央クン24歳(来月25歳になる)。もちろんチケットは余裕で完売。真央クンのブラームスと言えば、昨年11月に第2番を初めて弾くというので山形まで聴きに行きました下矢印

ブラームスのピアノ協奏曲第1番が作曲されたのとほぼ同じ年齢の真央クンがどういうふうに弾くのか興味津々。また、何度も聴いている真央クンだけど、ブラームスの第1番は初めて(昨秋山形まで追いかけて聴いたのはブラームスの第2番)


冒頭のオケによる長い序奏はもうちょい重厚感が欲しい気がした。真央クンピアノは山形の時の第2番もだったけど、ブラームスしてはやや明るい音色に聞こえる。しかし、真央クンはいつも気を衒うような楽譜をこねくり回すような変化をつけないのがいいところで、こういうふうに弾いて欲しいという私のイメージに合ったタメや速さにピタッて寄せてくれるので、聴いて実に気持ちいいルンルン第1楽章最初のソロが非常に美しいし、後半のソロ(カデンツァはない)も絶品✨第2楽章の静謐な音色がまさに真央クンの真骨頂ですな。アタッカで第3楽章に入ると第2楽章を打ち破るみたいにころころと回るような指づかいでかなりスリリング。真央クン節がここでも聴けて大満足。

(都響Xより)


後半はドヴォルザークの第7番。第8番、第9番「新世界より」ほど洗練されていないところが魅力。なんだけど、土曜日の午後は眠くて眠くてzzzうつらzzzうつらzzzしてしまいましたが、とても楽しかったキラキラ



テレビカメラが入っていたので、そのうちMXテレビとかで放送されるかも。真央クンの追っかけはさらに続きます…ルンルン




昨日心配なニュース。

心から敬愛する偉大なマエストロ H.Blomstedtさんの来日を楽しみにしていて、3回聴く予定だったが、最初のAプログラム(ブルックナー交響曲第5番)の中止決定。



最大の目玉はL.O.Ansdnesさんとの皇帝協奏曲だけど、やっぱり無理かな…2011年9月にお二人の共演で聴いたラフマニノフの第3番は今も感動がよみがえる最高の演奏で、今回めちゃくちゃ楽しみにしていたんだけど。

現時点でその他の公演は未定ですが、96歳とご高齢なので無理はなさらず。残念。


【10月13日追記】

やはり来日かなわず、B定期は尾高さん、C定期は高関さんが代役。持っていた所沢公演は中止ガーン