2023年9月9日(土)15時開演 ティアラこうとう(江東公会堂)大ホール
【指揮】藤岡幸夫(首席客演指揮者) 【ピアノ】角野隼斗
14:40より指揮者 藤岡幸夫によるプレ・トーク
J.S.バッハ:管弦楽組曲第3番より「エア」
G.ヴェルディ:歌劇「シチリア島の夕べの祈り」序曲
W.A.モーツァルト:ピアノ協奏曲第26番 ニ長調 K.537 「戴冠式」
S.プロコフィエフ:バレエ音楽「ロメオとジュリエット」組曲より(藤岡幸夫セレクション)
【ソリスト・アンコール】
W.A.モーツァルト:きらきら星変奏曲
G.Verdi: “I vespri siciliani”, Overture
W.A.Mozart: Piano Concerto No.26 in D Major, K.537, “Coronation”
S.Prokofiev: “Romeo and Juliet” Suite(Sachio Fujioka's Selection)
「かてぃん」としてYouTubeチャンネル登録者数126万人と大人気を誇る角野隼斗さん。2021年ショパン国際ピアノコンクールのセミファイナリストとなり、ものすごい人気。
チケットは早々に完売。座席数(ティアラ約1,200 vs OTC約1,600)やチケット単価を考えれば、ティアラ定期じゃなくてオペラシティ定期にすればもっと収益があがったかも…
まず、先月82歳で亡くなった飯守泰次郎さんに献奏された「G線上のアリア」に涙が頬をつたう。
モーツァルトのピアノ協奏曲第26番はピアノパートがほとんど楽譜に書かれていないため、角野さん得意の即興的な演奏が非常に楽しく、カデンツァでは転調を多用した面白さにうなる。彼の繊細なタッチと即興性という特長がよく現れた演奏だった。アンコールの「きらきら星変奏曲」は、「戴冠式」の旋律も混ぜ合わせたジャズっぽい味付けで満席の会場を魅了。はちゃめちゃめちゃくちゃな小曽根さんほど崩れてなくて、節度が保たれて上品なところはたいへん好感。すると…かてぃんの追っかけ女性たちウン十人がスタンディングオベーションアイドルのコンサートみたいで、真央クンや反田クンでもこんなことない(藤岡さんのXのリンク貼っとく)
休憩中の女性トイレがものすごく長い行列になっていた。後半のロメジュリも6月〜7月にロイヤル・バレエ来日公演(私は6/29にF.ヘイワードさんで鑑賞)で演奏を担当したシティフィルが魅力満載の素晴らしい演奏冒頭のモンタギュー家とキャピュレット家から大迫力。特に後半の「V. ロメオとジュリエット」あたりから結構グッときた。バレエでは踊りありきだけど、このような演奏会では音楽そのものを楽しめてさらに演奏が心に響くめっちゃ感動
会場の外に出ると、かてぃん好きと思われる数名の女性集団が盛り上がっていた。みんながそれぞれ情報収集して、あちこちのかてぃんの演奏会に出かけて行くのでしょうね。ま、チケットが売れるのはいいことだけどね。
「エンター・ザ・ミュージック」の放送が楽しみ。
N響2023/2024シーズン開幕公演のA定期 all R.シュトラウス・プログラム(18時開演)のチケットを持っていたのでハシゴするはずでしたが、N響のチケットはさっさと友人にお譲りしてパスしました。ラジオで生放送を聴けばいいかなと思っていましたが、最近はNHK-FMの生放送がなかった。不思議に思って調べたら、翌週の「ベストオブクラシック」で放送されているのですね。来月のN響はブロムシュテットさんの登場。毎年今回が最後かなと思いつつ数年経ち、現在96歳。今年もぜひご無事に来日していただき、素敵な演奏を聴かせていただきたいです。
夕方の帰り道は暑さが和らぎ、秋がそこまで来ている感じがしました。