リゴレット @ 新国立劇場(4日目) | のんびり まったり やんごとなき みやびなまいにち

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つれづれなるまゝに、日ぐらし硯に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き付くれば、あやしうこそ物狂ほしけれ。

新国立劇場『リゴレット』(4日目)を観てきました。




2023年5月28日(日)14時開演 新国立劇場オペラパレス

ジュゼッペ・ヴェルディ Giuseppe Verdi

リゴレット<新制作> Rigoletto

全3幕〈イタリア語上演/日本語及び英語字幕付〉

 

【指揮】マウリツィオ・ベニーニ Maurizio Benini 【演出】エミリオ・サージ Emilio Sagi 【美術】リカルド・サンチェス・クエルダ Ricardo Sánchez Cuerda 【衣裳】ミゲル・クレスピ Miguel Crispi 【照明】エドゥアルド・ブラーボ Eduardo Bravo 【振付】ヌリア・カステホン Nuria Castejón 【舞台監督】髙橋尚史


【リゴレット】ロベルト・フロンターリ Roberto Frontali 【ジルダ】ハスミック・トロシャン Hasmik Torosyan 【マントヴァ公爵】イヴァン・アヨン・リヴァス Iván Ayón Rivas 【スパラフチーレ】妻屋秀和 【マッダレーナ】清水華澄 【モンテローネ伯爵】須藤慎吾 【ジョヴァンナ】森山京子 【マルッロ】友清崇 【ボルサ】升島唯博 【チェプラーノ伯爵】吉川健一 【チェプラーノ伯爵夫人】佐藤路子 【小姓】前川依子 【牢番】高橋正尚


【合唱指揮】三澤洋史 【合唱】新国立劇場合唱団 【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

Production of ABAO Bilbao Opera



リゴレットは、2013年ミラノ・スカラ座来日公演(指揮:ドゥダメル)を観る予定でしたが、事情によりYoshimiさんにチケットをお譲りして観に行ってもらうことにした泣


新国立劇場のYouTubeより




土曜日の『サロメ』に続き『リゴレット』。みんなが知ってる「女心の歌」の作品。2013年に機会を逸して以降も適当な公演がなかったので楽しみにしていたが、素晴らしい公演キラキラFrontali、Torosyan、Rivasの外国人歌手が最高ラブラブピンクハートフロンターリをよく代役に招聘してくれたものだ。世を恨み、一方で娘ジルダだけを溺愛するリゴレットを歌い演じていたのは見事と言うほかない。そして、美人の箱入り娘ジルダを歌うトロシャンは『ドン・パスクワーレ』ノリーナ以来。(時々、歌手と見た目と全然違う!と突っ込まざるをえない公演もあるけど)ホントにホントに美人の箱入り娘飛び出すハートしかも、見た目だけでなく、歌が非常に美しいのがトロシャンの魅力。弱い音でもしっかり芯の通った声で客席まで余裕で届いてくる。声質も麗しい。トロシャンをキャスティングした新国立劇場ありがとうキラキラマントヴァ公爵イアンは冒頭の「あれかこれか」はもう少しっていう感じだったけれど、それ以降は明るくスコーンって抜けるような声が素晴らしかった。もちろん「女心の歌」も。若くて有望ないい歌手だと思う。


妻屋さんもとてもよかったし、大胆な衣装と演技に体当たりの清水さんも四重唱のところでも聴きごたえがあった。そして、Benini指揮の東フィルがお見事キラキラ東フィルの演奏は自分の好みの日とそうじゃない日の差が結構あるけど、ベニーニの指揮が素晴らしくて、歌手の歌っているところは声を消さず、鳴らすべきところは鳴らしていて、聴いていたとても感動的。照明が暗くて舞台が見えにくいことを除いて大満足の公演キラキラヴェルディ「傑作の森」と呼ばれた時期の第1作。まったく救われないストーリーだけど、音楽的にもいい作品。ようやく見ることができたことも感慨深い。